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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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テレフォンカード

「ねぇ達也、テレフォンカードって知ってる?」


「知ってるけど、今時使えるところがあるのか?」


「昨日、テレフォンカードを拾ったんだ。使うならあげるけど?」


「もらえるものは何でも貰う主義だ」


「はいっ、どうぞ。……足音が遠ざかったか」


「え? 足音?」


「ううん、何でもない。じゃあね」


咲は慌てたように走っていった。それにしても無地のテレフォンカードか。残数は50もある。1回10円だから、500円分か……思ったより安いな


俺はテレフォンカードを財布に入れる。ジリリリリ。どこかで電話が鳴っている気がする。今時着メロじゃない呼び出し音とか設定してるやつが居るのか


気が付くと、公園の電話ボックスの前に居た


「あれ? 何で俺はこんなところに?」


ふに落ちないまま帰ろうとすると、電話が鳴る。……よく見ると、電話線が繋がっていない


俺は電話を取らずに公園から出た


家に帰り、何事もなく過ごし、布団に入る


もう少しで寝れる……と言うところで財布からジリリリリと音がした


「な、なんだ?」


「出ろよ」


耳元で男の声がした

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