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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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不審者

夜、ジョギングをしていると橋の下に人影が見えた


「えいっ、えいっ」


それは川に石を投げている様だった


よく見ると、人影は小学生の男の子のように見えた


「こんな時間に一人で何をしているんだ?」


夜とはいえ、まだ7時ではあるが小学生が出歩いていい時間ではない


俺は正義感から注意することにした


男の子に近づくと、「わっ! 不審者だ!」と逃げいった


「くっ、俺は不審者ではない!」


小学生には聞こえなかっただろうが、逃げていった方向に文句を言った


「で、何に石を投げていたんだ?」


俺は男の子が石を投げていた場所を見ると、どう見ても人がうつぶせで浮いて中州に引っ掛かっているようにみえる


俺は警察へ電話した


恐らく橋から身を投げた自殺者だと思う


俺は見るのも嫌だったので後ろを向いて警察を待っていた


すると、後ろからべちゃり、べちゃりと柔らかい物が地面にぶつかる音がする


振り向くと、何も変わった様子はない


再び後ろを向いておこうと、振り向いた瞬間、口が耳まで裂けた小学生が目の前に居た





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