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これは・・・ですが  作者: 斉藤一


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更衣室で

これは、学校の更衣室での話です


私の高校は、スポーツが大変活発な学校でスポーツ推薦者もたくさん入ってきます


そこで、着替えのための更衣室が新しくなることになりました


今までは教室で着替える事や、更衣室があっても狭くてぎゅうぎゅうだったのですが、それが教室一つ分くらいの広い更衣室になりました


数クラス一緒に着替えることもあるので、個人のロッカーではなく、銭湯のように個別の鍵がついているタイプになりました


大会も近いと言う事で、夜の8時くらいになった時だったでしょうか


私は体育館を閉める係だったので、一番最後でした


更衣室は自動点灯になっているので、誰か居れば必ず電気が点きます


その時は更衣室が暗かったので誰も居なかったはずです


電気は5分くらいで消えると思うので、皆が帰ってから5分は経っているのでしょう


私が入った時に電気が点き、奥の方にある自分が荷物を入れたロッカーへ向かいます


ふと、手前のロッカーに鍵がついていないことに気が付きました


その時は、誰か他に居るのだろうかと気にしていなかったと思います


私は手早く着替え、制服に着替え終わった時、その鍵が閉まっているはずのロッカーが開いている事に気が付きました


「えっ、なんで?」


と言ったときに急に電気が消えました。そして、バタンと言う音がしました


私はパニックになって更衣室を飛び出しました


「あっ、荷物忘れた……」


私は迷いました。カバンを取りに行かないと、宿題も出来ません。しかし、さっきの出来事はなんだったのかと


私はまだ電気の点いている更衣室をそっと覗きました


すると、さっき開いていたロッカーは閉まっています。バタンと言う音はそこが閉まった音だったのでしょうか?


私がそっとカバンと取りに近づくと、そのロッカーが急に開きました。そして、恨めしそうに私を見る女性の生首が……


そこからの記憶はありません。私は気がついたらきちんとカバンを持っていて、自宅の玄関前に居ました


新品の更衣室なので、自殺者などは居ないはずですが……


それ以来、私は一人でその更衣室を使う事が出来なくなりました


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