睡眠不足
さて、やりますか。
どうも、蒼です。
渉が鈴音と付き合う瞬間を見たけど、俺的にはおめでとうって気持ちと先越された感はある・・・
まぁ良い見本として捉えておくか。
今回はやっと普通の回です。普通ってなんだろうって思いますが普通です。
では、どうぞ。
昨日付き合った記念として男三人でどっか食べに行こうぜ俺から提案すると
「なんで俺らだけで行かなきゃ行けないんだよ。鈴音を呼ぶならまだしも。まぁお前が奢るんだったらいいけど」
「あっ、それいいね」
「良くねぇよ!!」
それでも俺はなんとか説得して、とりあえず行くことになった。俺は奢らねえけど。
学校終わり、俺達三人は飲食店ならここしかない、ドリームに向かった。
「なんだかんだ久しぶりだね」
「最後に行ったのはいつだったか・・・覚えてないな」
「学生に毎日行ける金があったら行ってるな」
「蒼はバイトとかしないの?」
「やってみたいけど俺に合うバイトがわからないからさぁ」
「なんだよ合うって、我慢してやれよ」
「そうだよ。嫌な仕事でもやらないと生きて行けないよ」
「我慢強く生きていけば割といい生活を送れるかもだぞ」
「なんでこんな話に?」
と、まぁこんな話をしてたらドリームに着いていた。
「いらっしゃい、三人とも久しぶりだね」
店長が話しかけてきた。店長とは知り合いで来たときはだいたい話している。
店長の名前は増田天地。個人的にはめっちゃかっこいい名前だ。
「最近バタバタしてて来れなくなってたから」
「なるほど、理由は聞かなくてもわかるよ。
中々青春なことが起こっていることぐらい。私もそういう時代に戻りたいものだ」
店長はこんな感じで中々渋い。BARのマスターでもやったら売れそうだけど、まぁ本人がこの飲食店でやってるんだからいいけどな。
俺達は席に座りメニューを取った。
今日はどうしようかな・・・
「俺カツ丼」
「僕は親子丼で」
決めるの早!しかもこの流れ・・・あれしかないだろ。
「じゃあ天丼で」
王道の丼が揃った。
「かしこまり、腕によりをかけて作らせてもらうよ」
店長は奥に消えていった。
さて、この待ち時間は何を
「渉って鈴音さんのどこに魅力を感じたの?」
冬!どストレート過ぎるだろ!
「だって好きになるなんて理由がないと好きになんてならないでしょ?誰かを助けるためとはちょっと違うし」
なんか聞いたことあるセリフが聞こえたんだけど。
「それに、あんなに告白されてたのにどうして鈴音さんなの?」
確かにそれはちょっと興味がある。渉は俺の知っている限りでは中学のとき学年一の可愛い子に告られて振ったぐらいだからな。鈴音は確かに可愛いとは思うけどなんで鈴音に?
「まぁ、一つは俺好みの顔立ちだったし、好きなタイプでもあったからな」
結局顔かよ。
「でも一番の理由は俺と肩を並べる唯一の人だったからな」
「どういうこと?」
「鈴音は俺を目標に勉強してこの前の中間で俺に追いつきそうだった。その努力をしている姿を見ると、なんだか、可愛いく見えてきてな・・・」
渉はおそらく自分で言ったことが恥ずかしくなってきたらしく、黙って俺らから顔を逸らしたけど耳は真っ赤になっていた。
初めて見た。渉がデレた。
「まぁ、俺が一番乗りってことだ。お前らも頑張れよ」
なんてムカつく言い方なんだよ。
「僕はともかく蒼はいつ佐奈さんに告白するの?」
え・・・
「な、何言ってる?」
「だって蒼、佐奈さんのこと好きなんでしょ?」
なんで冬まで知ってんだよ!
「渉!」
「俺なんも言ってないぞ」
「じゃあなんで」
「蒼はわかりやす過ぎるよ。佐奈さんと話しているときすごく上機嫌だしどっか緊張してるし、見え見え過ぎるよ」
す、すげぇ。
「お前、名探偵○○ンなんじゃ」
「そんな名推理してないよ」
そんな話をしていると
「おまたせしたよ。天丼カツ丼親子丼だよ」
ご飯が来た。
俺は天丼を食べた・・・美味い。
食べ終えてドリームで色々話していると
「そろそろ帰らなくていいのかい?もう10時だよ」
え!もうそんな時間なのか。
俺達はお金を払って店を出て
「じゃあまた明日だな」
「じゃあな」
「バイバイ」
二人は自分の家に帰って行き、俺も家に帰った。
流石にここまで遅くなる予定じゃなかった。
連絡もしてないし、心配してるんじゃ・・・まぁ食べに行くとは言ってたからそこは大丈夫だけど。
家に着き、恐る恐るドアを開け
「ただいま」
小さな声で帰ると誰も迎えなかった。
母さんも来ないのか、寝た?
でも電気付いてるから寝ては無いな。リビングにいるのか?
リビングに向かうとそこにいたのは
「おかえり、遅かったわね」
一人テレビを見ていたミカエルがいた。
「ミカエル、母さんは?」
「上でルシ姉と『今日はハメ外しちゃうわよ!』って言って飲んでるわよ」
あぁ、そういうこと。だから玄関に来なかったのか。
「母さんも疲れてるだろうからなぁ」
俺達よりも早く起きてるし、家事とかも毎日やってるし、今日はゆっくりして欲しいな。
「俺は風呂入ってくる」
なんだかんだ疲れたから早く風呂入って寝よう。
風呂に入ってシャワーを浴びて湯船に浸かって今日言われたことを考えていた。
「・・・いつ告白か、なんか前にも渉に言われたけど今はちょっと状況が違うんだよなぁ。
前は佐奈さんしか見てなかったけど、ミカエルの事もちょっと気にしないと行けないんだよな。俺の、その、初キス奪われてるから・・・意識しないわけないだろ。
難しいなぁ〜こういうことは。でも結局は俺が決めないと行けないから・・・決断の時は迫ってるって感じだな」
湯船に浸かって考えていると、どんどんボーッとしてきた・・・のぼせて来ている。
は、早く出よう。急いで風呂から出て洗面所の水で顔を洗った。熱いから冷たいはやっぱり気持ちいいな。
服を着て髪をタオルで拭きながらリビングに向かうとまだミカエルはテレビを見ていた。
「まだいたのか?」
「別にいいでしょ。それに借りてきたDVD明日返さないと行けないから見ないといけないし」
DVDなんて借りてきてたのかよ。全然俺に報告無しなんだな。
「へ〜、でこれ何?」
「感動の恋愛映画らしいけど」
パッとテレビを見ると男女のキスシーンだった。
「いきなりか」
息を飲んで見ていると
「ふふふ、本当にキスなんて出来ると思ってた?」
「え?」
「実は私は、あなたの財布だけが目当てなのよ」
「な、なんだと!」
「色々と奢ってくれてありがと。もう用済みだから、さよなら〜」
「ま、待ってくれよーーー!!!」
なんだよこの結末。どんだけ報われねえんだよ。
「なんか微妙ね。評判は良いんだけど」
これを評価したやつに逆に会ってみたいな。どんな気持ちで良いって感じるのかを。
「俺寝るけど、ミカエルは?」
眠たい、さっさと寝て明日に備えるか。
だがミカエルはまたブルーレイにDVDを入れた。
「まだなんか見るのか?いい加減」
そのDVDの内容は
「心霊現象200連発。あなたはこの恐怖に耐えられるか?」
ホラーかよ。
「こんなのも借りてきたのか?」
「そういえば佐奈ちゃん達と借りに来て面白半分で借りたの忘れてた」
「へ〜。じゃあ寝るから電気とか消しとけよ」
俺は階段を上がった瞬間母さんの部屋からルシさんと母さんの高笑いが聞こえてきた。
「あっはっはっ!ルシちゃん面白いわね!」
「いえいえお母さんほどでは、はっはっはっ!」
だいぶ飲んでるな、あれ。
自分の部屋に入り、布団を敷いてすぐに眠りに入った。
なんで今日こんなに疲れてるんだ?そんなに、何もやってないのに・・・
気付かずうちに寝ていた。
ダッダッダッ
「うらゃーーーーーー!!!」
「わーーーー!!!」
突然大声で部屋に入ってきたミカエルに驚いて目がぱっちり覚めた。
「な、なんだよ急に!びっくりした!」
マジで驚いた・・・心臓が止まるかと思った。
「べ、べべべ別に何でもないわよ!なんか急に大声で入りたかっただけよ!」
なんだよその理由、理由になってねえよ。
「早く寝ろよ。明日起きられないぞ」
何時か分からないけど絶対にもう夜遅いぞ。
早く寝ないと。
「わ、分かってるわよ、そんなこと・・・」
なんか様子がおかしいけど、気のせいか?
俺はまた眠りに入った。
「・・・あ、あの、蒼」
「どうした?」
「ま、窓近いから虫がうるさくて眠れないから布団で寝ていい?」
虫?虫の鳴き声なんてするか?
まぁいいか。早く寝たいし。
「はいはい、わかりましたよ」
俺は布団から出てベッドで寝ようとすると急に腕を掴まれた。
「・・・え?」
もう意味がわからない。
「あ、あなたもうるさいだろうかな今日は特別に一緒に寝てあげるわよ!」
・・・こいつもしかして
「もしかして怖いのか?」
確信を俺がついたようでビクッとした顔で、図星らしくて
「こ、こここ怖いわけないじゃん!私がお化けなんかにビビるわけないでしょ!!」
もうお化けって言ってるし完全にビビってるし。ちょっと面白いな。
「じゃあ一人で寝れるだろ。変えてやるから」
「いやいやいや、今日は特別だから添い寝してあげるから」
「やっぱり怖いんだろ?」
「だ、だから怖いわけないじゃん!」
・・・これ寝ないと終わらないな。
「分かったよ、ただ布団じゃ狭いからベッドでな」
ミカエルは静かに頷いた。
俺とミカエルはベッドに入った。・・・こうやって寝るのは久しぶりだな。ルシさんが来る前は毎日こう寝てたのか、今思うとだいぶ恥ずかしいな。
「てかなんでお化けが怖んだよ。天使だったらそういうのは慣れてるて言うか知ってるんじゃないか?」
よくよく考えたら天使だから亡くなった人とかの浄化してるはずだから、怖がる理由が無いはずだけど。
「う、うるさい!お化けとかは私達天使の専門じゃ無いのよ!こういうのは黄泉様が担当していて、良き魂だったら極楽へ、悪い魂なら制裁を下されるのよ」
そこも神様が担当なんだな。
「あんなリアルなお化けを見たのは初めてだから・・・べ、別に怖くは無かったけど、なんかこう、もし後ろにあんなのがいたらと思ったら眠れなくなっちゃって・・・」
それが怖いって感情だろ。でも結構乙女なところもあるんだな。
「なんでも来いって感じなのにこういうのはダメなんだな」
「だ、だから怖いなんて思ってないわよ!!」
「じゃあまた同じの見る?」
「お、同じのはもう見て飽きたから、い、嫌よ」
「そういえば家に大恐怖驚きホラー集ってやつがあったような」
「え・・・」
「目が覚めたから見てみよっかな〜」
「も、もう夜遅いから寝ないと明日起きられないわよ!何よ私をからかってるの!?」
「別にそういうつもりじゃ〜」
やばいこれ楽しい。からかいがいがあるやつだな。
「もうやだ・・・お化け怖いお化け怖いお化け怖い・・・」
結局怖がってんじゃねえかよ。しゃーない慰めてやるか。
「大丈夫だって、そもそもそういうのはほとんど見えないから怖がる心配なんて・・・」
でも、本当に見えたらどうなるんだろう。お化けが見えるって相当そのお化けは俺に対して怨念があるんだよな。そんなやつがもし俺の目の前に・・・
「ミカエル、怨念のあるお化けとかって・・・」
「すー・・・すー・・・すー・・・」
寝ていた。あんな短時間によく寝れるな。
俺も考えるのをやめて寝るか、明日もあるし。
・・・ふと天井を見たら、ただのシミかどうかはわからないけど、俺にはドクロにしか見えない・・・
「おい!ミカエル起きてくれ!!頼む教えてくれ!怨念とかあるお化けがいるのかどうかを!!!」
「すー・・・すー、むにゃむにゃ」
全然起きねえ、そういえばこいつ一回寝たらしばらく起きなかったな・・・
明日もあるのに寝ないと、でも気になって、寝れねえよーーー!!!
翌日
「・・・すー、すー」
「なんで今日こいつずっと寝てるんだ?」
「なんか昨日寝付けなかったらしいよ」
これにて終了です。まぁこんな感じがしばらく続くと思ってください。最近重たい話が多くてこっちも結構疲れてるんだよね。
こういう緩い感じが楽しいからこっち的にもいいんですけどね。
なのでここからは語り手が俺から順に変わっていきます。
次の人は予想してください。割と意外な人かもしれませんよ。
ではまた。




