『RPGパラレル・パラドックス』 AFTER TALK ~出演者座談会~ その2
司会
「ここからはセカンドストーリーについてお話を伺いたいと思います」
崇
「セカンドに入る前、ファーストの最後では、ヨウコに物語を乗っ取られましたからね」
ヨウコ
「だって、一回目は私の思った通りにならなかったんだもの。もっと面白くしてやろうと思って」
崇
「でも、しんTAKAさんに止められたんだよね」
ヨウコ
「そう。『スマホゲーム創るから、それで遊んで』って。私、しんTAKA
さんに弄ばれちゃったの」
ユキノ
「ヨウコ、人が聞いたら勘違いするような言い方はやめなさい」
ヨウコ
「だって〜、私が物語進めた方が絶対、面白かったと思うんだもん」
ユキノ
「そんなこと言うけど、『これ、面白いから一緒にやろう』って誘ったの誰よ」
ヨウコ
「あ、そうでした。でも、今となっては、対戦しなきゃよかったって後悔してる」
ユキノ
「私が嫌だって言ったのに、無理やりやらすからよ」
ヨウコ
「そうね。それにしても、ユキノ、強すぎない? しんTAKAさんからユキノの戦略聞いた時、怖かったわよ」
ユキノ
「研究してるからね」
ヨウコ
「また、それ? 真顔で言わないでよ。マジ、怖いんですけど」
司会
「ヨウコさんがみゆき、ユキノさんが彩乃になって対戦されたんですよね? ユキノさん、演じてみていかがでしたか?」
ユキノ
「私は別に普通に演じただけです。」
ヨウコ「どこが普通よ。ラブホ作ってくださいって台本見た時点で意味わからないから。」
崇
「俺なんか『ビールを飲んでください』って書いてあるだけ」
ヨウコ
「そのあと全部アドリブじゃない。」
崇
「いや、違う違う」
ヨウコ
「私なんか監督から『好きに暴れていいよ』しか言われなかった。」
司会
「結果どうなりました?」
崇
「監督がズボン脱がされそうになりました。」
ヨウコ
「ちゃんとやめたじゃない。」
崇
「あれやっちゃってたら全年齢版じゃなくなる。」
ユキノ
「それより私の台詞の方が大変だったわ」
司会
「例えば?」
ユキノ
「『あ、ラブホがある』って二十歳の声でやってくれって」
崇
「あそこ、ちょっと苦労してたね」
ユキノ
「まぁ、ヨウコが上手くノせてくれたからなんとかできたけど」
ヨウコ
「何をおっしゃる。天才策士様が」
ユキノ
「天才じゃないわ。台本どおりよ。天才なのはヨウコの方」
ヨウコ
「毎回負けてるのに?笑」
ユキノ
「ちゃんと全体を見てくれてる」
ヨウコ
「あら! めずらしくお褒めの言葉をいただきました。みなさん、聞いてくれました?」
司会
「ハイハイ、しっかり聞きましたよ。それだけヨウコさんを信頼されてるんですね?」
ユキノ
「当たり前よ。そうでなかったら、この仕事、ここまでやれなかったと思う」
崇
「うん、ヨウコの存在はほんとに大きかった。芝居はもちろんだけど、合間の気配りも良かったですね。さっきのユキノのシーンでも監督に掛け合いながら上手くユキノにセリフを言わせてた」
ユキノ
「そうね。あれはほんとに助かった」
ヨウコ
「ちょっと、やめてよ。私はただ早く自分の出番になってほしかっただけ」
司会
「えー、ヨウコさんかなり照れてらっしゃいますが、セカンドストーリーでは、ヨウコさんに操られる形での出演となったみゆきさん、いかがでしたか?」
みゆき
「操られてやってることだって言い聞かせて演じられたんで、気分的には楽だったですね」
ヨウコ
「ほんと? 私が操ってる以上のこと言ってたでしょ? 崇に『キスしよ』って私はそこまで考えてなかったわよ」
みゆき
「いや、あれは、ヨウコさんなら、ここはきっと『キスしよ』って言うだろうなと思って演じました」
崇
「俺も、ヨウコが完全に乗り移ってるなと思って見てました」
ヨウコ
「ウソ〜。みんな、アタシをなんだと思ってるの? さっき褒めといてこれ? ヒド〜い。笑」
みゆき
「おかげで自分以上のものが出せました」
崇
「俺も」
司会
「皆さん、お互いに刺激を受けながら演じられていたんですね」
ユキノ
「崇、何言ってるの。単に初恋の相手とキスしたかっただけでしょ?」
彩乃
「え、崇君、そうなの?」
崇
「彩乃まで、そんな疑いの目で見るの? 笑」
彩乃
「だって〜、文字では負けるけど、それ以外は負けたくないもん。みゆきに」
みゆき
「彩乃は絶対、悪いことは言わないし、みんなから愛される役だからいいわよね。それに比べて私の扱いは……。はぁ」
ヨウコ
「わかるわかる。私もそうだもん。だから、みゆきでプレイしたのよ。これからもお互い、慰め合っていきましょうね」
(ヨウコとみゆき、抱き合って泣くフリ)
崇
「ほら。ヨウコは、こういう気遣いができるですよ」
ユキノ
「崇、ダメよ。それは見てたらわかるんだから、ここは、『あんた、また嘘泣きして』って言った方が笑いが取れるのよ。ね、ヨウコ」
ヨウコ
「さすが、ユキノ。ちゃんとわかってるわね」
崇
「え、俺がダメ出し? ヨウコのこと、褒めたのに? 司会者さん、助けてくださいよ」
司会
「……(苦笑)」
その3へ続く




