RPGパラレル・パラドックス Afterword
この物語は僕がはじめて書いた長編物語です。
投稿したのは二番目ですが、元々、この『RPG』のファーストストーリーの方が先にできていました。
高校時代から歌を創ってきたので言葉をまとめるとか、フレーズを切って使うということばかりやってきたので長い文章は書けないと思っていました。
小説っぽいもので最初に思いついたのは『NORNEKO』のようなショートホラーでした。
それを読んでくれた人が『面白いから、小説書けるんじゃない?』と言ってくれて書いてみようとしたのがこの『RPGパラレル・パラドックス』となった物語です。
昔、自分が勤めていた企業から医療の道に転職したころ、よく元の企業で働いている夢を見たんですよね。とてもリアルに感じた夢で、『ええ、職場に復帰したんでまたよろしくお願いします』と取引先の人と電話で話してたり、挨拶回りに行ったり。
その経験から、もし、起きている時と寝ている時で別の次元に行き来できたら、どんな人生になるだろうと思って、ユキノという現実の世界の女性とヨウコという夢の中(パラレルの世界)の女性の間で思い悩む男(崇)の葛藤を描いてみたいと思うようになりました。
全然、長い小説を書きたいとも思っていなかったし、こんな展開になるとも思ってなかったのですが、気づいたらキャラクターが勝手に喋り出して、こんなに長いお話になっちゃいました。(笑)
セカンドストーリーはヨウコに乗っ取られた前提だったので、ファーストストーリーをねじった形でスタートしたのですが、キャラクターが勝手にどんどん話を逸らしてしまうので、書いてるこっちがヒヤヒヤでした。セカンドはずっと行き当たりバッタリで本当に終わるのかどうかもわかりませんでした。
FINAL STORYは最初にEXTRAの1が頭に浮かんで、そのあとEXTRA3を考えつき、そこから描き始めたので、ある程度終わりへ持って行く作業になりましたね。
ヨウコというキャラは全く読めないし、憎めないキャラで、今でも最恐だと思ってます。
ユキノのしっかりした面と天然な面は崇の人生の伴侶としてやはり最適な人物に思えます。
セカンドでは、のっこ、ユミ、福仲先生、岸本、佐久本といったサイドキャラもいい味を出してくれたし、それまで書けなかったみゆきの葛藤も描けた。またFINALでは、恵理との相合傘のシーンやKAHOちゃんとのその後も描くことができたので、もうキャラが何か書いてくれって言ってこないかなと思ってます。
もっとも、こいつらのことですから、いつ、何を言い出すかわかりませんがね。
ちなみに恵理との相合傘は、本当に僕が仕事で遅くなった日に急に雨が降り出して、傘をさして駐車場まで歩いて行こうとしてた事務の子に冗談で『入れてくれ〜』って言ったら、本当に傘に入れてくれたことがあったんです。駐車場までね。
その時の会話で、『あのカラオケで歌ってた曲、なんていう曲ですか?』って聞かれたことを思い出して書きました。
相合傘の数日前にあった飲み会の二次会のカラオケシーンを録画した人がいて、それを彼女が見たんだそうです。
で、『聴いたことがない曲だったから気になった』と。ただそれだけのお話。
その翌日、会社の先輩から、『お前、事務の子に何した?』ってめっちゃ睨まれました。
もちろん、何もないですよ〜。たぶん。笑
基本的に会話劇で進めようというのは最初からありました。
情景、場所などのフレームは最小限にして会話で話を進める方が僕らしい表現だと思ったし、読んでる方も自分の知ってる景色を想像してその中で会話していると感じてもらえればいいかなと考えたからです。
その中で自分がこれまで書いてきた歌を散りばめられたらいいかなという思いもありました。
だから、この作品は僕の『歌のミュージアム』でもあるんです。
これからも何か書くことは続けてゆくと思います。
では、また何かのお話(あるいは歌かもしれません)でお会いしましょう。
令和八年六月 しんTAKA
P.S.
さて、物語も終わったことだし、また歌でも書くかな?(笑)




