RPG FINAL STORY 第十三話
【フェーズ KAHO&TAKASHI4】
「君はKAHOちゃんじゃないだろ?」
「何言ってるの? 安岡氏、KAHOだよ。端本佳穂」
「俺の知ってるKAHOちゃんがそんな簡単に俺に堕ちるわけない。君は一体、何者なんだ?」
「安岡氏……」
「俺はこの頃、急に物忘れがひどくなった」
「そう?」
「というか、明らかに何かがおかしい。まるで記憶が塗り替えられてるような……。まさか誰かが俺の記憶を操っているのか?」
「何言ってるの?……そんなことあるはずないでしょ」
「じゃあ、これはどういうことだ?」
俺は自分の作詞ノートを取り出すと、ページを開いて彼女に突きつけた。
そこには何も書かれていなかった。
が、万年筆の跡がかすかに残っていた。
「ここに何が書いてあったんだ?」
「知らないわよ。私、何もしてない」
「ウソつくな。ここには俺の詩があったはずだ」
「勘違いじゃないの? それとも自分で消したとか?」
「万年筆が消えるはずないだろ。他のページはちゃんと残ってるのにここだけない」
「だから知らないって。安岡氏、しつこいよ!」
と、急に頭が割れるほどの痛みが俺を襲った。
「う、うわぁー」
「安岡氏、どうしたの? 安岡氏……」
KAHOちゃんが必死に俺を揺する感覚を感じたが、すぐに俺は闇の中へ堕ちた。




