RPGセカンドストーリー 第二十話
【フェーズ AYANO & TAKASHI】
俺は夢を見ていた。
夢の中で、テーブルを挟んで、女が二人、話をしていた。
三十前後といったところだろうか。
いきなり素肌……
恥じらいってもの……
私、傷つい……
ごめん。ちょっと言いすぎ……
(なんの会話してるんだ? この二人は誰だ? どこかで会ったことあるような……)
ふと目が覚めた。
薄明かりの中、天井が見える。おそらく白色だろう。
(ここはどこだ? 俺は何をしてる?)
枕元に目をやると青い『02:04』というデジタル数字が見えた。
(2時過ぎか……真夜中だな。また寝よう)
と、右を向いた瞬間、女性の顔が目の前にあった。
俺は、一瞬にして記憶が蘇った。そして、
(しまった。寝ちゃったんだ! 俺は彩乃との最初の夜になんてことを……)
そう思ったが、
(いや、まだ夜は終わってない。今からでも遅くない)
と思い直し、彩乃の顔を見た。
彩乃は俺の方を向いたまま、気持ちよさそうにスヤスヤ眠ってる。
(いやいや、やっぱり寝てるところに抱きついたらダメだろ。やめとこ)
それでも、彩乃がそばにいてくれることがうれしかった。
俺は、彩乃のおでこにそっとキスした。
と、
「ん? 崇君、起きたの?」
「あ、ごめん。起こすつもりなかった。まだ夜中だし、ゆっくり寝てていいよ」
「うん、ゆっくり寝る……」
彩乃は目をつむったまま、うやむやに答えながら俺にすり寄ってきた。
(え?)
俺はドキドキした。
彩乃の匂い
彩乃の温もり
彩乃の寝息
今、この腕の中にある。
俺はそのまま彩乃を抱きしめた。
(このまま寝よう。それでいい。彩乃と一緒に寝れるんだから幸せじゃないか)
しかし、彩乃は、目をつむったまま、右腕を俺の首の後ろに回して、さらに抱きついてきた。
(え、寝ぼけてんのか?)
と思う間もなく、彩乃の唇が俺の唇に重なった。
彩乃の唇の感触が全身に伝わって、俺は彩乃の唇から自分の唇を離せなくなった。
そのまま二人はキスを続けたが、やがて俺が動いて、彩乃の上になる形になり、唇を離した。
彩乃はそっと目を開け、小さく頷いた。
ーーそして彩乃と俺は、はじめて一つになった。
『RPGセカンドストーリー』
FIN




