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紅い侍  作者: 柴崎龍
第一章 父の教えを胸に
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第十一話 木村長門の策

更新がずっと途絶えていてすみません。久しぶりの投稿なんですが少し短いです。これからまた投稿頑張ります。



浅野領の軍事通行権を獲得した豊臣家であったが、浅野家だけではなく、畿内の他勢力にも軍事通行権の要求をしていた。だが、間接的に豊臣家に味方することになるため諸大名は難色を示していたが、浅野家がこの要求を飲んだこと。そして破格の金銭を渡すことを伝えると、数々の諸大名が協力する姿勢を示した。特に大和の軍事通行権は伊勢、近江、若狭などの畿内周辺の国々を取る上で必要なことであり、大和の国衆には他の諸大名より更に破格な金銭を出し、協力を取り付けた。だが一つだけ頑なに拒否する勢力があった。



大坂城・本丸御殿



「片桐はまた断ったか。」



「はっ。片桐様はおろか、龍田城にも入れさせて頂けませんでした。」



「うむ。大儀であった。ゆっくり休め。」



「はっ。」



「皆、如何すれば良いだろうか。」



「わしに考えがありまする。」



「長門か。申してみよ。」



「見せしめとは言いませぬが小出、北条をこの機会に攻め滅ぼして見ては如何か。」



「確かによき策かも知れぬ。」



「ならば、浅野家の旗指し物を加え攻めるのは如何か。」



「ほう。詳しく申せ備前。」



「はっ。まず、先程申しました通り、浅野から旗指し物を借ります。ですがこの策には勿論浅野に少なからず迷惑が掛かるため豊臣家が様々な有力大名の旗指し物を偽装して作っており今回は浅野が使われたという噂を京などで流します。」



「あいわかった。この策で行く。長門、この策の牢人たちへの説明を頼む。」



「はっ。」



「皆、戦の準備じゃ!わしも参陣しよう!」



「上様、牢人衆の中に数名徳川方に内通している者が居るようです。」



「ほう。誠か?」



「はい。徳川方の武将数名と織田三介らが文通している証拠を掴みました。」



そういって秀持が書状を差し出した。



「よくやった。この事について治兵衛に一任する。後始末を頼んだ。」



「はっ。」



駿府城・本丸御殿



「そうか。織田三介が死んだか。」



「三介の他にも我々に内通していた人間が数名処断されたようです。」



「三介はいい情報材料だったのだがな。まあよい。」



「奴らの保護の準備は出来ておるか。」



「はい。いつでもお二方をお迎えする準備はできております。」



「うむ。これで少しは奴の気を挫けるか…」



豊臣家が動き出した今、徳川家ではとある計画が始まっていた。

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