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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
第三章 それぞれの冒険 転生親子とライド
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90話 暗部


 俺はピリピリしていた。天井に居て隠れている暗部が俺のイライラに飛び火してストレスをためていそう。

 俺はシルコを抱っこしようと近寄りだっこする。小さなモフモフはモフモフしていて気持ちぃ。安らぐ和むー。俺はシルコ抱っこして椅子の上で力が抜けてくる。

「リカルド様、お茶を注ぎます」

 俺の殺しに来た暗殺者の一人で今はうちの暗部をやっているミッシェルがメイドよろしく張りにカップにお茶を注いでくれる。

「ありがとう、ミッシェル」

 お茶を受け取り飲み更に気持ちが落ち着いてくる。

「リカルド様、そろそろお怒りを納めていただけませんか? 皆が禿げてしまいます。」

 ミッシェルジョークを時おり吐くが俺のツボをよく刺激するため俺直属の部下として重宝している。

「面白そうだから、全員はげさせるは駄目だろうか?」

「やめて、上げてください。それでなくてもロミオは毛が薄いことを気にしているのにこれ以上抜けるなんて可愛そうです。ブフフ」

「わらってんじゃん」

 という、突っ込みに上から声がかぶさってくる。

「ミッシェルやかましいわ!」

 食堂に母さんと俺とミッシェルしか居ないはずの部屋から見えない複数の人の笑い声が外に漏れていた。

 そこに、リクスとワイハンが現れた。

「リカルド様。もしかして、お客人がいらっしゃるのですか?」

「って、誰ですか? その美人さん!? 前に来たときは居なかったすよね??」

「確かに美人だけど、三人以上の笑い声が聞こえたんだがアレは一体・・・?」

 リクスとワイハンがそれぞれ喋っているから誰なのか一応教えておく。

「ミッシェルは俺の直属の部下だけど、元々は俺と母さんを殺害・拉致しに来た暗殺者だよ」

「「! 暗殺者!!?」」

「おい、全員出て来い」

 そういうと、天井から今居る人間が1人と隣の部屋と台所奥から1人ずつ出てきた。

「「!」」

 驚いているが警戒は解いていない。

 悪くは無いが、安心して欲しい。こいつらの心にはきっちり恐怖心を植え込んでいるから寝首かかれる心配が無い。

「ミッシェルがここの分隊長をしている。他に4人いるんだけど今外に情報収集しに行ってて居ないんだ。帰ってきたら紹介するよ」

「あ、暗殺者って、暗殺者ですか?」

「ああ、それだけど」

「あ、危なくないんですか?」

「ないよ。

 どちらかというと僕らのほうが強いから反逆した瞬間彼らが地獄。

 お前らも表の地獄半分見たろ?」

 表の地獄というのがわからないみたいだから母の股間つぶしの話をしたら、納得したがワイハンが気づく、表の地獄? 裏の地獄!?

「聞きたいなら喋るけど俺が喋らなくていいよね。

 これから仲間になるんだからミッシェルたちから聞きなよ。彼らが俺たちから逃げない理由と逆らわない理由が聞けるよ」

 その言葉にワイハンとミッシェルの視線が交差する。交差した後、お互いの視線がどんよりと重苦しいものに変わり、互いが互いに健闘をたたえる視線に変わる。

 それを見ていた俺は、『こいつら、会って早々仲がいいなぁ』と感想を持つ。一応、どうなるかは、解らないが伝えておく。

「恋愛と結婚は自由だから好きにして」

 二人がその言葉を聞くとハッ! と気がついたのかまたお互いの視線を交差させてオドロッキリ(驚き、吃驚)させて、視線を逸らすように俺のほうを見て、声を揃え、また

視線をそろえて固まる。

「「ち、違うんです!! ・・・・・・・・・・・」」

 まぁ、突っ込みすぎて恋に発展しなくなるのも人生の無駄になるし、ギクシャクして連携に支障が出ても面倒だからこれ以上刺激はしない。

「・・・・・」

 だが、無言で居ても居なくても彼は口に出す。

「何か行ってください!」

 口には出さないけどミッシェルも無言で俺を見てくる。

 せっかく気を利かせて黙っていたのに、と思いつつ、リクエストがあったから喋ってやる。

「せっかく話を流そうと黙っていたのに、話長引かせたいなら聞くよ? 結婚はいつですか? はぁ~」

 死んだ目をしつつからかう気にもなれない面倒くささで思わずため息が出ちゃった。

 二人はなんだかやるせない顔をしていたが、その後は知らない。彼らに興味をなくしている俺はリクスが母さんに手紙を渡しているのに気がついてそっとに行く。

「母さん、それ何?」

「んー。ちょっと待ってね。ライドから手紙よ。今読むから~」


“リリアスへ

 こちらの状況は整った。

 というか、父に手紙を送っていたことに・・・・・「この辺はいらないわね」

 ・・・・・・・

 「え~と、肝心なところはぁ・・・あった。あった。」

 公爵家への君たちの受け入れは問題はない。だが、公爵家に行く途中にやはり襲われた。

 心配はしていないが君たちのほうにも暗殺者が行っているだろう。そして、手なずけているころだろう。

 こちらからリリアスに頼みたいことは二つ。

 一つは黒幕を捕まえるための囮になって欲しいことと、もう一つは早く君に会いたい。以上だ。待ってる。”


「相変わらず、父さん気持ち悪いね。というべきか、母さん愛されているね。というべきか? とても困る手紙だね」

「いや、リカルド様そんな清々しい笑顔でえぐい事言いますね。少し・・・」

「オドロッキリ!」

「えっ!? 何ですかそれ??」

「いや、何でも無い。忘れて。 で、母さんいつ出発するの?」

「そうね~、他の子(暗部)が帰ってきてからにしましょうか?」

「というか、囮についてはお二人何も思わないのですか?」

「「いや、別に?」」

 俺と母さんのそろえた感想にリクスは引きつり驚愕していた。

「というか、囮が一番面白い立ち位置じゃん。父さんグッジョブだよ。来た奴苛めてやる!」

 くけけけけけ、と笑っていると更にリクスは引きつり度合いを増す。

 それはそうと、俺は母さんに他の暗部の撤収を指示するために狼煙を上げる事をつげ庭に出る。

 出るとゴミが・・・ルダンだったか、が、全身の力が抜けているのか大の字で寝ている。

 間抜けか大物か? まあ、いいか。

「おい」

「!」

 ガバリ! と起き上がり座った姿勢のまま俺を見るルダンに、

「そこ邪魔だから少し退いてろ」

 どうも冷たくなってしまうのはしょうがない。

 シルコを殺しかけたのだから、死ななかっただけましと思え。

 思い出しただけで苛苛して来る。

 近くで諤諤している生き物がいる気配がするがそいつが誰だか知っているし、そいつは不幸になれ。

 俺はルダンが寝ていた少し横あたりに立ち、空に手を翳し火柱を作りだす。それを暗号を織り交ぜて三度繰り返す。

 ちなみにこんなことしても義伯父上は来ないし、守備兵も来ない。義伯父上は見ても暗号を解読して放って置くし、守備兵は大概いつもの事だし、もし来ることがあっても義伯父上命令あってからの行動が通常のために命令がないから来ない。

 ゴクリと唾を飲み込み戦いを挑むように口を開いたものがいた。

「り、リカルドど・・さ・・ど・・・の」

 殿というべきか様というべきかでものごッすう迷った模様。

「何?」

「・・・さ、先ほどは・・何をしたんだ、ですか?」

 火柱のことを言ってきているのがわかる。

「情報収集に向かわせているうちの家の暗部に帰参命令を出した。」

「暗部・・・? 草を雇われているのか、ですか?」

「ああ」

 少し無言のうちどうも父が暗部をつけたというような感じで納得したような顔をしたから、間違いを正す。

「父さんが心配でつけた連中じゃねぇ。元々俺や母さんと殺害・拉致しようとした連中を子飼いに調教したんだ。」

 色々な意味で絶句しているルダン。ルダンの頭では処刑か拷問が考えるのだろうがそれ以外の答えすぎたのだろう。

 もう色々常識外のことが起きすぎて頭が着いていっていない様子だが、俺も少し聞きたいことが出来たから尋ねてみた。

「俺もお前に聞きたいことがあるんだけど聞いていい?」

「・・・あ、ああ・・・」

「お前、騎士団長なんだよな?」

「ああ」

「何で、お前みたいなのが騎士団長なの?」


皆さま方、おひさしゅうござる


作者っす。


いつも見ていただきありがとうございます。


ありがたいことにブックマークも65名の方々が押してくれました。

その方々、ありがとうございました。


最近あまりかけていません。一応今日含めて4日分は載せました。これから続きを書きますので、あげられなかったらすいません。

一応、5月4日に後書きに同じようなことが書いてあります。

出来る限り続きを書いて乗せようと思っていますのでよろしくお願いします。


と、本当は今年の3月終わりに乗せようと思っていたのですが、現在どのくらいのPVとユニークが入っているか提示します。

今日までの 「PV 48,342アクセス」 「ユニーク 10,503人」


ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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