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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
第三章 それぞれの冒険 転生親子とライド
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閑話 ルダン団長の最悪な日 (89話)


 私の名はルダン・ド・エスクワイア。一応元貴族であるが家を捨てているためエスクワイアが俺の家名だ。

 ここエルハルム公爵家に仕えるようになったのは誘われたのが大きな要因だ。親父の戦友だったライアン公爵にそれだけの腕を野に放つのはもったいないと言われ騎士団に入った。が、実際は親父が関係していそうだが当時若かった俺はやはり最初親父に何か言われてそういってきたのかと思って拒否したが、しつこかったから力に自信があった俺は勝負して勝ったら騎士団だろうが難だろうが入ってやると言われ、現騎士総長ロロア(当時中隊長で護衛騎士)と戦い自分以上の強者と初めて戦い負けた。

 もちろん約束のために騎士団に入ったが一番に強くなるためだった。

 学もあったがおそらくは元の家の理由もありトントンと出世し騎士団長にまでなれたし、前以上に強くなれた自信はあったが今日それは砕けた。

 その少し前から話していこう。


 家の団のリクスと共にオルタイシに着いた。

 リクスは(ワイハンもだが)俺に道中口を酸っぱくして、奥方方に失礼な事を絶対に言わない、冷静に対処してください。と言っていた。

 あの時も、癖でノックを忘れて流石皇太子殿下、ライド様の生家と現状を加味した大きさの屋敷を与えていらっしゃることに感動を覚えつつ入っていくと、目の前にグレートウルフの子供が現れた。

 目の前が一瞬で魔物が居る異常事態と条件反射で剣を抜き斬り降ろしていた。が、剣は何かに弾き返され、何か真っ赤な動くものが突っ込んできた。

 そして、すごい衝撃と共に一時意識を失った。


 次に気がついたらすごい美人が居た。思わず惚れそうになったが、妙な気配と何かの危険信号が俺の奥底に響いた。

 周りを見ると、少年が1人ウルフの子を持ってこっちを殺さんばかりの瞳で見てくるが一番に恐怖を感じたのは少年の周りの空間が歪んで見える。

 アレは化け物だ。

 リクスが、家の団のリクスが口を酸っぱく言っていた色々を思い出していたら、少年が口を開くがとても遅く見え、今までの色んな物が走馬灯のように思い出されたいく。

 死を感じた。死を感じて、すぐに耳に入ってくる怒気を含んだ「来い」という言葉。

 私は助けを求めるようにリクスたちが居るのを思い出してみたら、首を振って『巻き込まないで、早く言って』と言われた気がした。

 私はふらふらとしながら処刑所に赴くように歩いていくと、切れられた。

「お前、舐めてんのか?」

「いや・・・な、舐めるなんて・・・」

 滅相も無かった。無かったが彼の周りの空間は歪みに歪んでいる。

「母さんに全部治されてんのに何でそんなゆったり来てんだよ? 相手を舐めてこなければもっと早くこれんだろ! ああ!!」

 さらに歪みは大きくなる。自分の体の奥底の危険を感じる恐怖心が警鐘を鳴らしている。

 解ったことがあるアレは少年の魔力だ。その魔力が普通単体では見えないのに具現化されている。見えないものが見えるというのは彼の魔力が以上に高いことを示唆する。

 ああ、俺・・・・死んだ。

 そう思った時、天使の声が聞こえた。

「リカルド、その辺で許して上げなさい。リクスやワイハンから事情は聞いていたのに馬鹿をしたその人が悪くても街中に魔物が居たら普通に驚くわよ。まあ、子狼に驚いて抜剣して斬ろうとするのは少し臆病にも見えるけど」

 馬鹿にされた気がしたが別にそんなことはどうでもいい。

 1時間にも感じた恐怖がその言葉の後無くなり、遠ざかっていくことに俺は感謝した。

 すぐにリクスとワイハンが駆け寄ってきた。

「ルダン団長・・・大丈夫ですか?」

「・・・・・・」

「一応言っておきますね。先ほどの女性がリリアス様でライド様の奥方様で、先ほど逆鱗されていたのがリカルド様です」

「・・・」

「団長立てますか?」

「くっはーーー・・・・」

 俺はその場に倒れて空を見つつ、もう今日は動きたくなくなっていた。

 ただ、一つ解ったことがある。

 アレだ。絶対に逆らっちゃいけない人たちだ。で、何でそんな人たちを俺たち騎士団は敵対ししていたんだろう。

 下手に小突いたら殺される。

 アドソンが言ってたなー。決して勝てないか~~・・・・。俺はそのまま大の字で倒れることにしていた。


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