第二十七話 アルカ・フォモスへの道
ギアライト修理店が営業を再開してから、一か月が過ぎた。
店は以前よりもずっと賑やかになっていた。朝になればトマが部品棚を開け、セアが受付台に依頼票を並べる。
リネアは預かった装備や魔道具を診断し、難しい修理は自分で引き受け、比較的軽い調整は二人に手順を教えながら任せるようになっていた。
もちろん、まだ二人だけで店を預けられるほどではないが、受付と簡単な記録、部品整理、持ち込み品の一次確認くらいなら任せられるようになってきている。
リネアは、その変化に少しだけ驚いていた。一人で抱え込んでいた店に、人の声が増えて、誰かが工具を磨き、誰かが棚の位置を直し、誰かが「これ、どこに置けばいいですか」と尋ねてくる。
それは忙しくもあったが、不思議と心地よいものだ。そして、その営業の裏でリネアはずっと準備を進めてきた。
統合兵装試験場アルカ・フォモス。ルクスが思い出した、フォモスの名に繋がる神代施設。
東方山岳地帯、旧天蓋観測線付近に眠るという遺跡。そこには、ルクスの背部兵装規格や星紋兵装統合制御に関わる記録が残っている可能性がある。
「トマ、セア。留守の間、無理な依頼は受けなくていいからね」
出発の朝、リネアは店内で二人に言う。
トマは緊張した顔で真剣に頷く。
「はい。受付と預かりだけにします。修理判断が必要なものは、戻られてから確認してもらう形で」
セアも両手を決然と握りしめる。
「店の掃除と部品棚の記録も進めておきます!あと、マルタさんにも毎日様子を見てもらう約束をしました!」
「うん。ありがとう」
裏庭では、ルクスが出発準備を終えていた。
背部には三連装ニードルキャノン。右腕には両刃剣クリードディフェンダー。左腕側面には可変装甲盾。アンカーショットも動作確認済みだった。
リネアは専用の固定具をルクスの背に取り付ける。
「往復だけでも二日はかかる距離だって、ヴィオラさんが言ってた。途中で無理はしないようにね」
『了解。ただし、当機の走破性能であれば通常馬車の数倍の速度で移動可能』
「だからこそ、私が振り落とされない速度でお願いします」
『リネアの安全を最優先』
「うん。頼りにしてる」
トマとセアが店先まで見送りに出る。マルタ婆さんも、いつの間にか杖をついて立っていた。
「気をつけて行っておいで。無事に帰るまでが冒険だよ」
「はい、マルタさん。行ってきます」
リネアはルクスの背に乗り、固定具を締める。
「行こう、ルクス。アルカ・フォモスへ」
『了解。目的地、東方山岳地帯、旧天蓋観測線付近。移動開始』
黒い四脚の従魔が、王都外縁の街道へ駆け出した。
◇
ルクスの走りは、馬とはまったく違っていた。
四脚が大地を掴み、石畳から土道へ、土道から山裾の荒れた街道へと移っても速度をほとんど落とさない。
段差を踏み越え、倒木を跳び越え、急な坂道でも機体をほとんど揺らさず駆け抜ける。
背部にニードルキャノンを積んだことで重量は増しているはずだった。
けれど、星紋追加兵装統御器を組み込んでから、ルクスの姿勢制御は以前よりも緻密になっている。
リネアは風になびく髪を押さえながら、思わず呟いた。
「速いのに、前より乗りやすい……」
『背部重量増加に伴い、走行姿勢制御を更新。リネア搭乗時の安定性を優先』
「そこまで考えてくれてたんだ」
『相棒として必要な調整』
その言葉に、リネアは微笑む。
王都から離れるにつれ、街道の人通りは減っていく。
やがて左右には深い森が広がり、その奥に東方山岳地帯の青灰色の稜線が見え始めた。
その時だった。遠くから、鐘の音が聞こえてくる。
何度も断続的に響くのは、緊急を知らせる警鐘だ。
リネアは緊張とともに身を起こす。
「ルクス、止まらないで。音の方角を確認!」
『右前方、森沿いの村落。煙を確認。魔物の咆哮および戦闘音を検出』
視界の先、森に囲まれた小さな村から黒い煙が上がっていた。柵の外には小さな影がいくつも動き、その周囲を狼型の魔物が駆け回っている。
「村が襲われてる……!」
『目的地への到達時間に遅延発生』
「構わない、救援に向かう!」
『了解。救援行動へ移行』
ルクスは滑らかに進路を変える。
街道を外れ、森の浅い斜面を一気に駆け下りていく。
リネアは背中の固定具を掴みながら、村の様子を注視した。
村の名は、ミルド村。
後で知ることになるその小村は、今まさにゴブリンと狼型魔物の大群に襲われている。
柵の前では、四人組の冒険者パーティが応戦しているようだ。
分厚い鋼鉄の大盾を構えた男が、ゴブリンの矢と投石を受け止めていた。
その隣では、メイスを持った重装の男が突っ込んでくる狼型魔物を叩き伏せている。
後方では連弩を構えた女性が正確にゴブリン弓兵を撃ち抜き、軽装の支援役らしき若い男が村人の避難を促しながら、傷ついた者に応急処置を施していた。
銀級冒険者パーティ《鋼の絆》。
その名の通り、彼らの守りは堅実だ。
「盾を上げろ!投石が来る!」
リーダーらしき大盾の男、ガンド・ローヴァーが叫ぶ。
盾が並び、飛来した石と矢を受け止める。連弩使いのリーシャが隙間から矢を放ち、指揮をしているゴブリンを撃ち抜く。
ベルトのメイスが狼の頭部を砕き、ノアが倒れた村人を引きずって柵の内側へ運んだ。
優秀な連携だ。ルクスが突入しても柔軟に後衛を買って出てくれるだろう。
彼らは大群を前にしても体制を崩さず、恐慌にも陥っていない。守るべきものを背に、冷静に戦っている。
しかし、魔物の数が多すぎる。
森の奥から次々にゴブリンが湧いて出てくる上に、狼型魔物が左右へ回り込み、柵の薄い部分を狙っている。
《鋼の絆》は防衛に長けたパーティのようだが、広範囲を一気に薙ぎ払うような火力には乏しい。
また、守るものが多すぎる為、戦力不足は否めない。
「ルクス、中央に飛び込む。着地後、まず包囲を崩して!」
『了解。着地点、敵密集地帯。リネア、姿勢固定を確認』
「固定済み!」
ルクスが大きく緩やかに跳んだ。
村の柵を越え、戦場の中央へ黒い影が落ちる。
着地の衝撃で地面が沈み、複数のゴブリンと狼型魔物が下敷きになった。土煙が舞い上がり、魔物たちの悲鳴が重なる。
《鋼の絆》の面々が戦況の急変に気付いて一斉に振り返った。
「なんだ、あれは……!」
ガンドが目を見開く。
土煙の中から、黒い四脚の従魔が姿を現した。
碧い単眼が光り、右腕のクリードディフェンダーが唸る。
『敵性個体多数。制圧開始』
「左の弓兵に注意、盾で受けてから詰めて!」
『了解』
ゴブリン弓兵たちが一斉に矢を放つ。それに呼応してルクスの左腕側面で可変装甲盾が展開した。
盾は矢を真正面から受け止めるのではなく、角度を変えて滑らせる。矢は青白い火花を散らしながら逸れ、地面へ落ちる。
直後、ルクスは四脚で地面を強く蹴った。
クリードディフェンダーが横薙ぎに振るわれ、柵に取り付こうとしていたゴブリンたちをまとめて吹き飛ばす。
狼型魔物が側面から飛びかかるが、ルクスは後脚を軸に急旋回し、前脚で踏み潰していく。
「背後の狼群、ニードル一発で足止め!」
『三番砲口、発射』
背部の三連装ニードルキャノンが持ち上がり、轟音とともに巨大な杭が魔力の尾を引いて飛ぶ。
村の裏手へ回り込もうとしていた狼型魔物の前方に突き刺さった杭により、地面が砕け、土と石が跳ね上がる。
大地を伝わった衝撃の大きさに狼たちは恐怖して足を止め、戦列を乱した。
そこへリーシャの連弩が正確に撃ち込まれる。
「今です!」
リネアが叫ぶと、《鋼の絆》は即座に反応する。
ガンドが大盾を構え直し、ベルトが前に出る。ノアが村人の避難を進め、リーシャがゴブリンの指揮役を狙う。
リネアとルクスが群れの中心を崩し、《鋼の絆》が村の守りを固め直す。
戦況は一変していく。ルクスはその中心でただ暴れているのではなく、怜悧な演算が常に介在していた。
襲い来る矢は可変盾で受け流す。接近する敵はクリードディフェンダーで薙ぎ払う。群れが固まれば四脚で突入し、側面へ逃げようとする敵にはニードルキャノンで進路を塞ぐ。
弾薬を無駄には使わず、必要な時だけ冷徹に手札を切る。
「指揮してる大きい個体がいる、右前!」
『確認。優先制圧』
ひときわ大柄なゴブリンが、森の縁で叫んでいた。
ルクスはアンカーショットを射出する。杭が近くの岩に刺さり、巻き取りの力で機体が低く滑るように加速した。
次の瞬間、クリードディフェンダーの一撃が指揮個体を強かに叩き伏せ、沈黙させる。
それが決定打になったようだ。
ゴブリンたちの叫びが恐怖に変わり、狼型魔物も統制を失い、森の方へ後退し始めた。
『敵群、戦意喪失。追撃可能』
「深追いしない。村と負傷者の確認を優先」
『了解』
ルクスはそこまでで追撃を止めた。
壊走する魔物の群れは、森奥へ消えていく。
残されたのは、踏み荒らされた畑と、壊れかけた柵と、呆然と立ち尽くす村人たちだった。
そして、息を切らした《鋼の絆》の四人も、重傷を負うことなく戦いを乗り越えたようだ。
ガンドが大盾を下ろし、ゆっくりとリネアたちへ近づいてくる。
「助かった。あのままでは、柵を破られていただろう」
「間に合ってよかったです。皆さんが持ちこたえてくれていたから、村の人たちが無事だったんです」
リネアがそう言うと、ガンドは一瞬だけ驚いた顔をする。
リーシャがルクスを見上げていた。
「あれだけの群れを、正面から崩すなんて……本当に銀級なの?」
ベルトが額の汗を拭いつつ、感嘆した様子で言う。
「俺たちと同じ銀級とは思えない活躍だったな」
ノアは村人の手当てを続けながら、柔らかく微笑んだ。
「助けに来てくれた。そして村が救われた。本当に感謝しています」
リネアはルクスの背から降りた。
「私はリネア・ギアライト。銀級冒険者で、修理師です。こちらは特殊従魔のルクス」
『特殊従魔ルクス。敵群制圧を完了』
ガンドは深く頭を下げる。
「《鋼の絆》のガンド・ローヴァーだ。仲間はリーシャ、ベルト、ノア。礼を言わせてくれ。リネア殿、ルクス殿。あなたたちは、この村を救った」
「そんな、大げさな」
「大げさではない、称賛されるべき偉業だ」
ガンドの声は一貫して真摯だった。
その後、リネアとルクスは村人たちから強く引き止められることとなる。
本来なら、すぐにアルカ・フォモスへ向かうつもりだったのだが、日も傾き始めており、戦闘後のルクスの点検も必要だった。
《鋼の絆》も、村の安全確認と後始末のために残るという。
結局、リネアたちはミルド村で一晩世話になることにした。
村人たちは、温かいスープと黒パン、干し肉、山羊乳を快く用意してくれた。
ルクスには村外れの広い納屋を勧めてくれたが、ルクスは納屋に入るには大きすぎたため、村の広場の端で伏せることになった。
村の子どもたちが遠巻きにルクスを見ている。
「怖くないの?」
「触ったら怒るかな」
『接触許可はリネアの判断に依存』
「怖がらせる言い方しないで。そっとなら、装甲の端だけ触っていいよ」
子どもたちは恐る恐る近づき、ルクスの前脚の装甲に触れた。そして思ったよりも冷たくないことに驚き、少しだけ笑った。
夜の帳が降り、村長のオズマがリネアを呼んだ。
白い髭をたくわえた老人で、腰は曲がっていたが、その眼差しははっきりとしている。
「東の山へ向かうと聞いた。お嬢さん、もしや山奥の古い施設を探しておるのかね」
リネアは少し迷い、それから頷いた。
「統合兵装試験場アルカ・フォモスという場所を探しています」
その名を聞いた瞬間、オズマの表情が変わる。
「……やはり、あそこか」
「知っているんですか?」
「わしらはその名では呼ばん。昔から、あそこは星の鍛冶場と呼ばれておる。旧天蓋観測線の近く、山の奥に碧い光を漏らす古い廃城があるとな」
ルクスの単眼が静かに光る。
『アルカ・フォモスと一致する可能性、高』
オズマは続ける。
「正面の大門は、近づくべきではない。昔、猟師たちが迷い込んだことがある。門は半ば崩れていたが、近づいた途端、壁から光の矢が飛び出したそうだ。生きて戻った者は片手で数えるほどしかおらん」
「防衛機構が、まだ動いている……」
『統合兵装試験場であれば、自律防衛装置の稼働は自然』
「自然って言われても、怖いものは怖いよ」
オズマは静かに頷く。
「あそこは眠っているのではない。まだ見張っている。だが、一つだけ、古い話が残っておる」
「古い話?」
「山腹の沢沿いに、狩人道がある。今はほとんど使われておらん道だ。その奥に、岩で隠された細い通路があるという。正面門ではなく、内部施設の下層へ繋がる隠し通路だと聞いた」
リネアは身を乗り出した。
「その場所、分かりますか?」
オズマは古い皮紙を取り出した。手描きの山道地図だった。
「正確ではない。だが、この沢を辿れ。三つ目の滝を越えた先、青黒い岩壁がある。そこに不自然に滑らかな石扉があるはずだ」
リネアは地図を受け取る。
「ありがとうございます。すごく助かります」
「礼を言うのはこっちじゃ。お嬢さんと黒い従魔殿が来なければ、ミルド村は今夜を越せなかった」
オズマはルクスを見上げた。
「だが気をつけなされ。星の鍛冶場は、村を襲ったゴブリンどもとは比べものにならん。あそこに入った者の多くは戻っておらん」
「分かっています」
リネアは地図を胸に抱く。
「でも、行きます。ルクスのことを知るために」
『リネアの判断を支持』
その夜、リネアは村の客間で短い眠りについた。
翌朝、村人たちが村の入り口に見送りに集まった。《鋼の絆》は村に残ることになった。壊れた柵の補強と、逃げた魔物の再襲撃への備えが必要だったからだ。
ガンドは山道用の保存食と水袋を差し出してくれた。
「本当なら同行したいが、村の守りを空けられない。せめて持っていってくれ」
「ありがとうございます。ガンドさんたちも、無理はしないでください」
「それはこちらの台詞だ」
リーシャが小さく笑う。
ベルトはルクスの背部ニードルキャノンを見上げ、まだ少し呆然としていた。
「次に会う時は、あれの仕組みを少し聞かせてくれ」
ノアはリネアに包帯と薬草を渡す。
「山では小さな怪我が命取りになります。どうか気をつけて」
リネアは一人ずつ礼を言い、ルクスの背に乗った。
村長オズマの地図を確認し、東方山岳地帯へ続く山道を見上げる。
山には薄い霧がかかっている。
統合兵装試験場アルカ・フォモス。
フォモスの名に繋がる遺跡は、あの霧の奥で今も防衛機構を眠らせずに待っている。
「行こう、ルクス」
『了解。隠し通路を目標に移動開始』
黒い四脚の従魔は、リネアを乗せて山道へ踏み出した。
◇
後年、ガンド・ローヴァーはその日のことを幾度となく語ることになる。
ミルド村防衛から五年後。
金級冒険者パーティ《鋼の絆》の名は、王都周辺の防衛依頼ではそれなりに知られるようになっていた。
堅実で、無茶をせず、守ると決めたものは最後まで守る。それがガンドたちの揺るがぬ評判だった。
だが、彼が酒場で若い冒険者たちに囲まれた時、最も多く尋ねられたのは、自分たちの武勇ではなかった。
「リネア・ギアライトとルクスを、銀級の頃に見たというのは本当ですか」
そう問われるたび、ガンドは重い酒杯を置き、少しだけ遠い目をする。
「ああ、本当だ。まだあの子が銀級だった頃だ。もっとも、今思えば、あれを銀級と呼んでいいものかどうかは怪しいがな」
今となっては、リネアとルクスの名は大陸中に知れ渡っていた。
黒い四脚の従魔を駆る修理師。
神代遺跡を踏破し、災害級の魔物を退け、壊れたものを直しながら戦場を渡る少女。
ミスリル級上位冒険者として、最上級であるオリハルコン級への昇格すら遠くないと噂される存在。
だが、ガンドが覚えているリネアは、まだそんな大仰な肩書きを背負ってはいなかった。
旅の途中で、襲われていた村を見つけた。そして迷わず救援に駆けつけた。
黒い従魔と共に、空から颯爽と戦場へ降りてきた。
「強かったよ。とんでもなくな」
ガンドはそう言って、いつも少しだけ微笑む。
「だが、俺が覚えているのは強さだけじゃない。あの子は、俺たちの戦いを馬鹿にしなかった。自分たちが来るまで持ちこたえたから村が無事だったと、真顔で言ったんだ」
それが、ガンドには忘れられないリネアの善性だった。
ルクスは確かに圧倒的だ。着地だけで魔物を押し潰し、両刃剣で群れを切り裂き、矢を盾で受け流し、背中の砲で敵の退路を断つ。
あれはただの従魔ではない。剣であり、盾であり、砲であり、城壁であり、そして何より、リネア・ギアライトという修理師の意思を形にした相棒だ。
だが、その相棒を従えていたリネアは、勝利の後に胸を張るより先に負傷者を探した。壊れた柵を見て、応急修理の手順を村人に教えた。
ガンドたちの盾や武器の傷を見て、「次に壊れにくくするなら」と助言した。
あの時、ガンドは思ったのだ。
この少女は、戦うために直しているのではない。
守るために、直しているのだと。
「俺たちは銀級だったし、あの子も銀級だった。だが、見ていた場所が根本から違った」
若い冒険者たちは、その言葉に黙り込む。ガンドは厳かに続ける。
「俺たちは村を守っていた。あの子は、村も、俺たちも、壊れた柵も、傷ついた武器も、全部まとめて見守っていた。何が壊れ、何を直せば次に繋がるのか。それを戦場の真ん中で俯瞰していたんだ」
だからこそ、ガンドは断言する。
「リネア・ギアライトとルクスが後にミスリル級上位まで駆け上がったと聞いても、俺は驚かなかった。オリハルコン級が見えていると聞いても、まあ、そうだろうなと思った」
そして最後に、彼は必ずこう締めくくる。
「俺たちはあの日、村を守った。だが、俺たちを守ってくれたのは、あの黒い従魔と修理師だった。あれは、伝説になる前の伝説を見た日だったんだ」
ここまでお読み頂き有難うございます!少し長めにボリュームアップしてお届けした回になります。順調に成り上がりつつある修理師と四脚機械獣ですが、まだまだこれからが本番です。今後のリネアとルクスの旅路を応援して頂けましたら幸いに存じます。




