手紙②――ユウキから侑子へ
ユーコちゃん
今君は、トコヨノクニにいるの?
君が元いた世界に?
信じられない……けど、本当?
ユーコちゃんが書いた手紙は、リリーの家の魔石ソケットの横で見つけたんだ。
あの手紙は、ユーコちゃんが書いたんだよね?
筆跡でユーコちゃんの書いたものだって、すぐに分かった。分かったけど、だけどいまいち自信がない。
だって、こんなことってある?
ユーコちゃんもツムグくんも、魔法のことを信じられないってよく言っていたけれど、魔法が当たり前の俺にも、この現象がよく分からない。
けど、あれは絶対にユーコちゃんからの手紙だって信じたいんだ。
何を書いているのか分からなくなってきたけど……とにかく君のことが分かって、本当にほっとした。
ユーコちゃんと一緒にリリーを部屋まで呼びに行った、あの時。
ユーコちゃん、君は俺の目の前から突然消えた。
瞬きなんてしてない。
音も何もなく、一瞬のことだった。
少しずつ消えていくとか、そういうのでもなかった。
本当に一瞬で、君の全てが消えたんだ。
あの場にいた皆が見ていたのに、誰も説明できなかった。
ただ君は消えたんだ。
ユーコちゃん。
君はそっちの世界に、本当にちゃんといるの?
もしそうなら、同じようにもう一度手紙を送ってくれないか。
どうやって送ったのか分からないけれど。
俺もこの手紙を、君の手紙を見つけた場所に置いてみる。
これが君のところへ届くのかどうかも分からない。
それでも、やってみるよ。
皆、元気でいるよ。
ユーコちゃんがいなくなってしまって、とても心配してる。
会いたい。
返事を待ってる。
ユウキ




