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手紙㉑――エイマンから侑子へ
ユーコさん
本当は自分で報告したいと言っていたけれど、手が震えて字が書けないとのことなので、リリーの代わりに私が報告するよ。
生まれたよ。リリーと私の子ども。
予定していた日付ぴったりに。満月の夜だった。
生まれたばかりの命が、この世の空気に初めて触れる瞬間を目の当たりにしたんだ。
小さくて、柔らかそうで、見ているほうが恐ろしくなるほど弱々しい姿をしているのに、力強い。
そんな存在が、この世にはあるんだね。
リリーが隣で、あまり長々と書くなと言っている。あとで私からちゃんと報告したいんだからって。
だから、名残惜しいけれどこの辺にしておくよ……ああ、本当にもっと書きたいんだけれどね。
リリーの身体や、子どものことを心配してくれてありがとう。贈り物もありがとう。
そうだ、重要なことを伝え忘れてた。
子どもは女の子だよ。名前はこれからゆっくり考える。おそらく、リリーが提案していた名前になるだろうな。
リリーと同じ色の髪が生えてるよ。瞳の色は私と同じ。
とても美しい女の子だよ。
それでは、またね。
エイマン




