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青い半魚人  作者: 松下真名
第二章
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手紙㉑――エイマンから侑子へ

ユーコさん


本当は自分で報告したいと言っていたけれど、手が震えて字が書けないとのことなので、リリーの代わりに私が報告するよ。


生まれたよ。リリーと私の子ども。

予定していた日付ぴったりに。満月の夜だった。


生まれたばかりの命が、この世の空気に初めて触れる瞬間を目の当たりにしたんだ。

小さくて、柔らかそうで、見ているほうが恐ろしくなるほど弱々しい姿をしているのに、力強い。

そんな存在が、この世にはあるんだね。


リリーが隣で、あまり長々と書くなと言っている。あとで私からちゃんと報告したいんだからって。

だから、名残惜しいけれどこの辺にしておくよ……ああ、本当にもっと書きたいんだけれどね。


リリーの身体や、子どものことを心配してくれてありがとう。贈り物もありがとう。


そうだ、重要なことを伝え忘れてた。

子どもは女の子だよ。名前はこれからゆっくり考える。おそらく、リリーが提案していた名前になるだろうな。

リリーと同じ色の髪が生えてるよ。瞳の色は私と同じ。

とても美しい女の子だよ。


それでは、またね。


エイマン

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