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手紙⑳――ユウキから侑子へ
ユーコちゃん
いつも君のことばかり考えてる。
こんなふうに手紙でやり取りできるんだから、それだけでもありがたいと思わないといけないんだろうな。
だけど、どうしてもどんどん欲が深くなる。
君も俺を想ってくれているとわかったら、今度は触れたくて仕方ない。
抱きしめたい。
そういえば俺たち、手を繋いだことは何度もあったけど、抱き合ったことはなかったはずだ。
触れたい。この鱗に成り代われたらいいのに。
声を聞きながら、君を抱いて眠りたい。
地震のことは心配しないで。
いい加減、みんな慣れてきたよ。怪我もしてない。
リリーの家は少し古いから、揺れが来るたびにミシミシ鳴るけどね。ちょっと心配だったから、この間、耐震魔法をかけたんだよ。そういう専門の業者がいるんだ。
そっちの世界では、全部人の手で工事するんだってね? すごいな。
洪水も被害はなかった。
氾濫した川は街からだいぶ離れた場所だったから。もちろんジロウさんのところも、変身館も大丈夫。
そっちの世界でも、川の氾濫はたまに起こると聞いた。
ユーコちゃんの近くは大丈夫?
今夜も、君のことを想いながら寝るよ。
おやすみ。愛してる。
ユウキ




