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第25話 ニキとの初夜とフォックス海賊団島へ上陸

昼食を取りに帰って来ていた恋人達に、

フォックス海賊団との協力が約束された事を伝えたシュンは、

買って来たお菓子を振舞いながらそのまま会議へと突入して行った。



「フォックス海賊団が協力をしてくれるなら、グルダボ国との海戦はなんとかなりそうですわね」


「はい、フォックス海賊団は貿易商からの信用も厚いので、協力者も増えて行くと思います」


「ん~、残りの5カ国は協力してくれなそうなの?」


「難しいと思いますよ?こっちの大陸は、3カ国が常に牽制しあって領土を拡大しようと睨み合ってますし、残りの2国は、ここと、ここ、こちらの小さな国はエルフの国ですが、数が少なくひっそりとした暮らしを好んでますから、戦争には協力しないでしょうし、こっちはドワーフの国ですからね、ドワーフは人間嫌いで有名なんですよ」


「そうなんだ、エルフとドワーフが居るんだ」


「はい、この5カ国は、自国が戦乱に巻き込まれない限り、出兵はしてくれないでしょう」


「そっか~」


「ただ、シュモン王も表立っての参加を表明しましたから、地方の貿易商や、豪族からの義勇軍が見込めますので、兵力自体は問題ないと思いますよ」


「なるほど、なるほど、じゃあ、後は情報待ちかな?」


「そうですね、幸いにも向こうも私達の動向を見ている段階なので、2、3日は攻め込んで来ないと思います、その間にグルダボの情報を少しでも集めて置きたいですね」



シュンがもたらしたフォックス海賊団の参入の報に、

アイリーンとニキは喜びを露にしながら、

テーブルに置かれている紙に色々書き足していた。

それを横目にシュンは地図を眺めて残りの5カ国の参入は見込めないか聞き、

サリィが残り5カ国の情報を教えてくれた。

その話でルーミアは助力は無理だと伝えシュンも頷くが、

サリィは兵力はもう問題ないと言ってシュンを安心させ、

ニキもまだ時間はあると言ってことさらシュンを安心させようとした。



「それから、港の方はどんな感じ?」


「3割方出来上がってると報告がありましたよ、こちらが戦争の話で時間を取られているので、シュモン王が派遣してくれてる人達任せですけど」


「ん~、申し訳ないことしてるな」


「………そんな事ないと思う、職人は任せてくれた方が嬉しいし、思い通りやれて気が楽」


「あ~、そうか、それなら任せちゃってた方がいいか」


「うんうん、それからシュンちゃん、温室も問題ないって」


「おお、それは良かった」


「畑も水田も順調です…、城塞の方は南にある岩山の方から今取り掛かっています」


「………シュン、鉄、出来るだけ沢山欲しい、この後洞窟に潜って持って来てくれる?」


「あ、うん、それは全然いいよ」


「………良かった、ありがとう」


「いいって、お礼は、後はなんかあるかな?」



戦争についての議論も大切だが街造りの方も大切だと思っているシュンは、

議題を変えジャンが港建設の出来上がり具合をシュンに報告した。

その話を聞いたシュンは派遣されている人任せで悪いと恥じ入るが、

ザーナは職人の観点からそんな事はないと言って慰め、

ファンが先日実施した温室も問題ない事を報告した。

それに合わせカノンは田畑の順調振りと島を防衛する為の城塞について伝え、

ザーナが城塞建設用の鉄が不足している為、

シュンにゴーレムを倒して手に入れて来て欲しいと頼み、シュンは承諾した。

その後他に何かあるかと皆の顔を見渡しながらシュンが聞く。



「あ、ダードン王から軍馬を100匹頂きましたので、騎士さんに世話をして貰ってます」


「え、馬を100匹も?」


「はい、騎士さんは馬に乗って戦った方が得意だろうってぇ、王様がくれましたぁ」


「そうなんだ、じゃあ後でお礼を言いに行かないとね」


「そうですね~、あ~、あと~、牛さんと~、羊さんも頂きました~」


「なかなかいい牛と羊でしたよ」


「ふふふ、子供達も喜んで搾乳やモフモフ、あ、毛刈りをやってましたよ」


「そっか~、リーン、ダードン王が喜ぶ物って何かな?手土産を持ってお礼に行きたいんだけど」


「土産ですか?そうですわね……、お酒でいいと思いますわ、特にワインを好んだ筈ですわ」


「そっか、じゃあ買ってお礼に行くか、その後鉄を取りに行こうかね」


「あ、シュン様、偽の報告で、ダードン国はいつも通りの野戦しか頭になく叩き易い上、シュン様は力があるのを鼻に掛けているので騎士団の士気は目に見えて下がっています、ですのでこの戦は楽勝でしょうと報告しました」


「そんな嘘を報告したの?」


「はい、あ、でも、その、本心ではないですから、お、怒らないで、下さい……」


「ははは、別に怒んないから大丈夫だよ、どうせ、リーンがそう書けって言ったんでしょ?」



シュンと目が合ったユウがダードン王から馬を100匹贈呈されたと伝え、

モニカはニコニコと何故くれたかを教えてくれた。

そしてエレアが牛と羊も貰ったと言いサランとフローリアがそれに続いた。

それを聞いたシュンはただお礼に行くだけではなく、

手土産を持って行こうと思いアイリーンに何が良いか聞き、

ワインを好むと聞き出してそれを買って行こうと決めたシュンだった。

そして最後にスニータが偽の報告をしたとシュンに内容を聞かせ、

怒らないで欲しいと軽く涙目で訴えた。

それをシュンは笑って怒らないよと優しく伝え書かせた人物を特定した。



「あ、あら、ばれていました?」


「うん、そうだろうな~って」


「ふふふ、兵は詭道なり、ですわ、この手に関してはわたくしとサリィちゃん、それにニキが揃っている限り、どこにも負けませんわ」


「あら、リーンちゃん?私は騙し合いは不得手ですよ?」


「ふふふ、サリィ様、何を仰いますか、竜王ですら騙まし討ちにしたと、私は聞いていますけど」


「騙まし討ちなんかしてないわよ~、ちょっとお茶目をして呼び出して、交渉をしただけですから」


「うふふ、まあ、そう言う事にして置きますわ、うふふ」


「ま、まあ、騙すのも程々で宜しくね」


「はい、分かってますよ~」


「じゃあ、俺はダードン王にお礼に言ってから洞窟へ行くから、みんなはまた、それぞれ宜しくね」


「はい」



成果報告を終えたシュン達はそれぞれの役目を果たす為仕事に戻り、

シュンはシュモン国で上等なワインを買って手土産としダードン国へ向かった。



「おお、覇お…、シュン殿、いかが致されましたかな?」


「うん、馬と牛、それと羊のお礼と思って」


「はっはっは、あの程度でお礼など、まあ、折角来てくれたんだし、少し話をしながら茶でも飲もう」


「うふふ、いいですわね、じゃあ、私がご用意させますから、あなた、シュンさんを連れて私のお部屋にお連れして」


「うむ、分かった、では参ろうか」



自分と王妃以外にはシュンが覇王であると知られては絶対だめだと、

思い込んでいるダードン王はたどたどしくシュンと話し合い、

王妃の助けを得て謁見室から抜け出した。

謁見室に集まっていた大臣達も王妃の部屋までは着いて来れないので、

王妃のナイスアシストだと言えよう。

そして王妃の部屋に着いてすぐ王妃も現れ、3人で王妃の部屋に入って行った。



「も、も、申し訳ござらん、配下の手前とは言えあのような態度で接してしまいまして」


「い、いや、そんな謝らないでよ、あ、そうそう、これ、貰った物に比べたら全然安くて申し訳ないけど」


「ふむ?こ、これは、高級なワインではないですか、これをわしに?」


「うん、気に入ってくれたらいいんだけど」


「気に入らないなんてとんでもないです、おい、こいつは家宝として残して置いてくれ」


「か、家宝って、そこまで高いワインじゃないよ?」


「うふふ、シュン様、うちの主人は嬉しくて仕方ないんですよ、覇王様であるシュン様にお土産を頂いたのですから」


「お、おい、余計な事は言わんで良い」


「はいはい」


「全く……、あ、頂いたワインは大切に保管させて頂きますので…、所で、今後の事ですが」


「うん」



王妃の部屋に入った途端ダードン王がシュンに平謝りをして来て、

こうなるだろうと思っていたシュンは慌てて土産のワインを取り出し、

ダードン王に手渡した。

それを受け取ったダードン王は興奮気味に王妃へ家宝にしろと言って、

大切そうに渡しそれを可笑しそうに解説する王妃に顔を真っ赤にしていた。

だがすぐに冷静さを取り戻したダードン王はお礼を述べた後、

これから起こる戦争について話し合いを始めたのだった。



「ではシュン殿、いつ戦が起きてもいいように準備をして置きますので」


「うん、向こうの動きがあり次第、俺達もすぐ駆け着けるね」


「はい、必ずや勝利を約束しましょうぞ」


「ありがとう、じゃあ、今日はこの辺で」


「お気を付けて」



アイリーンと話し合い確認済みである話にも関わらず、

もう1度きちんと話し合うダードン王にシュンは改めて感じ入り、

頼み込んで呼び方だけでも敬うのを止めて貰い、

シュンの願いをダードン王も聞き入れてくれた。

そして重複する内容ではある物の、

野戦では随一と言われているダードン王は細かい所まで説明をしてくれ、

シュンは頭に戦争の在り方を詳しく留められた。

そしてシュンは納得する所まで聞いて島の洞窟へと入って行った。




「おかえりなさいませ、シュン様」


「ただいま、あれ?まだみんなは帰ってない?」


「いえ、もうお揃いですよ」


「あ、おかえりなさ~い、待ってましたよ~」


「おかえりなさいですぅ、待ってましたよぉ」


「ははは、ただいま」



夕食に間に合うように洞窟から出て自宅に帰って来たシュンは、

恋人達の姿が見えなかった為、出迎えたメイドに所在を聞いた。

するとそのメイドはもう皆揃ってると返答し、

その会話を聞き付けたユウとモニカが駆け足でシュンに抱き付きながら、

お帰りと挨拶をした。

姉妹のような全く同じアクションにシュンは微笑みながら挨拶を返し、

ユウとモニカを抱き締めた。



「あらあら、ふふふ、シュンちゃん、一緒にお風呂へ入りましょう」


「あ、うん、じゃあ荷物を置いたらすぐ行くから、みんな先に入っててよ」


「は~い」


「はぁい」


「はい」


「うふふ、はい」



ユウとモニカが出迎えた少し後にサリィも現れ風呂へ誘い、

荷物を置いてくるから先に入っていてくれとシュンが伝えた。

その言葉にユウとモニカ、出迎えてくれたメイドにサリィが応え、

風呂場に消えて行った。

部屋に荷物を置いたシュンも急いで風呂場へ行き、

家中の女性でごった返す風呂へ入りすぐに捕まって身体を一斉に洗われ、

湯船に入ったシュンはユウとルーミアにジャン、

それから昨夜経験したばかりのスニータと愛を交し合い、風呂から出た。



「ねぇ、明日の午後、洞窟へ行く時さ、騎士団とメイドさんも同行させていいかな?」


「レベル上げですか?」


「うん、鉄集めだから見てて貰うだけになっちゃうけど」


「ふむ…、でしたら明日、ダードン国で演習をして来ますよ」


「そうですね、午前中は島の仕事をして、午後に私達全員でダードン国に行って来ます」


「演習か、対人戦を練習するならその方が効率がいいか」


「はい、毎日シュン様をお1人にさせて申し訳ないのですが」


「ははは、いいって、じゃあ、明日はそれで行こう」


「はい」



夕食時にシュンの言った何気ない一言にルーミアが提案をして、

サリィとニキも同調した。

その提案をなるほどと頷いたシュンは、明日の予定はそれで行こうと言い、

みんな元気良く返事をして、夕食を進めて行った。

そして夕食後、シュンの部屋を軽くノックしてニキが入って来た。



「シュン様、お待たせしました」


「おっ、メイド服、メイドさんが毎日着てるから見慣れたと思ってたけど、ニキさんが着ると凄く新鮮だね」


「そ、そうですか?」


「うんうん、似合ってるし、可愛いよ」


「可愛いなんて…、あ、ありがとうございます」


「折角着て来てくれたから、その格好のまま、その、する?」


「は、はい、皆さんから話は何度もお聞きしてますから、聞いた通りに、その、ご奉仕、させて頂きますね」



ニキはメイド服を着てシュンの部屋に来訪し、

可愛いと褒められて少し頬を赤く染めた。

そんなニキにメイド服のまま愛し合おうか誘いを掛けたシュンに、

ニキは軽く頷き、皆の話を聞いて得た知識を使い奉仕をすると言い、

椅子に腰掛けたシュンの下へ近寄りキスをして行った。

そして腕を引いてベッドまでシュンを移動させ服を脱がせ、

ベッドの端に座って貰い自分は床に跪いて奉仕行為をして行った……。



「シュン様、メイド服にも一杯掛かってしまいましたね」


「ご、ごめん、ちょっと興奮し過ぎた…」


「うふふ、いいですよ、でもこのままでは寝れませんので私も裸に、なりますね」


「う、うん」


「あら、シュン様、まだ足りないですか?」


「い、いや~、ニキさんの裸を見たら、ね」


「うふふ、では後1回だけですよ?明日に差し障りがあったら私が怒られてしまいますから」


「うん…」



メイド服のニキに奉仕をされその格好のままニキを愛して行ったシュンは、

3回も中に愛を注ぎ勢い余って2度ほどそのメイド服へ放ってしまった。

メイド服を穢されながらもニキは微笑み、

その服を脱いでシュンとベッドへ入って行った。

そんな裸姿のニキにまたしても興奮してしまったシュンは、

ニキに後1回だけと言われたにも関わらず1回多い2回ほど愛し合い、

合計5回も中に愛を注ぎメイド服にも2回愛を放って、

ニキとの初夜は終わりを告げ、クタクタになった2人は、

即深い眠りに就いて行くのだった。




夜が開けいつも通りの朝食を終えたシュンは魔法石を取りに行き、

そこで昨日チュヒとその王妃に聞いたやり方でボス部屋のミスト達を倒し、

顔ほどある大きさの魔法石を手に入れ自宅へと帰って行った。



「おかえりなさいませ」


「うん、今日もお茶を飲んでみんなを待とうか?」


「はい」



少し時間の掛かった魔法石集めだったが昼飯にはまだ早く、

家に残っていた3名のメイドとお茶を飲みながら皆が帰って来るのを待った。



「あの、シュン様、私達も婚約者でいいのですよね?」


「うん、そうだよ?」


「な、なら、その、私達にも愛を、く、下さい」


「えっ、い、今から?」


「はい、だめでしょうか?」


「ん、ん~、3人ともいいの?」


「はい」


「じゃ、じゃあ、俺の部屋に、い、行こうか」




お茶会が開始されて早々メイド達が愛し合って欲しいと要望を出し、

聞き入れたシュンは3人を自室へ連れて行きそれぞれと愛し合った。

そしてその後昼食を取りシュンは洞窟へ鉄を取りに行き、

恋人達全員とメイド衆、騎士達はダードン国へと向かって行った。



そしてその生活が4日続き5日目の午後、港の建設も佳境に入った頃、

島にフォックス海賊団の首領船が来航し、

ララと側近2人がシュン達に挨拶をしに自宅へやって来た。



「やあ、すぐ会いに来る気だったんだけど、少し恥ずかしくてね、君を想うだけで胸が苦しくなったり、こう、身体が熱くなったり、ってあたしは何言ってるんだろうね、ごめん、違うんだ、そう言う事を言いに来たんじゃなくて、これから始まる戦の話をしにね、うん、あたしの部下達もやる気があるから海戦はどんと任せて欲しいんだ、でも、君があたしの事心配してくれるならもう少し配置を考えるよ、あ、でもそれだと」


「のぉ?ドアの前で話し続けるのはどうかと思うぞぇ?」


「ふふふ、赤狐さん、旦那様に会えて嬉しいのは分かりますけど、中に入ってからお話をした方がいいのでは?」


「あ、うん、言われなくてもそうするよ、今そうしようとしてた所だよ」


「……凄い女性(ひと)が来ましたよぉ」


「………1人で騒がしいね」


「赤狐さんってー、面白い女性(ひと)だったんですねー」



シュンの家を訪れたララは入り口から入ってすぐにテンパった感じで話出し、

後ろの側近2人と一緒に来ていたチュヒと王妃が家に入れず、

堪らずチュヒと王妃が後ろから非難声を上げてやっと中に入る事が出来た。

その様子にモニカとザーナは若干引き気味で窺っており、

ジャンはそのお喋り具合を面白がって見ていた。



「まあ、ララさん達とチュヒと王妃さん、座ってよ、昼食は取って来た?」


「うむ、こやつの船内で食べ申した」


「なら、さっき買って来たお菓子でも食べながら話そうか」


「うふふ、ありがとうございます、旦那様、それからわたくし、クインと言う名前がございますのよ?ですから王妃と呼ばれるのはちょっと」


「あ、ごめん、名前聞いてなかったからさ」


「あ、あら、そうでしたっけ?それは申し訳ございません」


「ああ、いや、聞かなかった俺も悪いんだし、クインさんは謝らなくていいよ」



席に座った5人に昼食は取ったのか聞いたシュンに、

チュヒが船上で取ったと伝えシュンはならと言ってお菓子を持って来て貰い、

それを振舞いながら会話をしようとした。

その厚意にチュヒの王妃、クインがお礼を言いながら、

自分を未だに王妃呼びしているシュンへ不満を垂らした。

それを聞いたシュンは名前を知らなかったと謝罪し、

教えていなかったと頭を下げるクインを制して、

全面的に非があるのは自分だとクインの頭を上げさせた。



「ふふっ、相変わらず女性には優しいんだね、君は、そう言う所も実に好ましいよ、うん、大好きだ、いや、愛してるよ、うん?あ、あたしは何をこんな人の多い所でとんでもない告白をしてるんだ、あ、いや、違うんだ、いや、愛してるのは間違いじゃないが、そうじゃなくて、あぁぁ」


「ふぅ、おぬしは少し黙っておれ、旦那様、軍備は整いましたかのぉ?」


「うふふ、チュヒ、こちらはほぼ整いましたわよ?」


「ほっほっほ、上々な事じゃ、港も完成しつつあるし、後は相手を待つばかりじゃな」


「うん、でも報告では、まだ向こうはきちんと軍備を整えてないらしいね」


「偽の情報で油断しているのでしょう、ただ、グルダボ国はいつでも出撃可能だと報告がありました」


「グルダボは上陸前にあたし達が叩くから問題はないよ」


「うん、ララ、期待してるね」


「あ、う、うん……」



ララの1人語りが始まりまた長くなると思ったチュヒは、

急いでシュンに軍備の話をしてそれを遮った。

それをアイリーンが微笑みながらほど整っていると伝え、

チュヒも口元を隠しながら笑いそれは良かったと頷いていた。

そして相手国はグルダボ国以外は油断をしているとニキが伝え、

グルダボ国との海戦は任せろとララが胸を張って声を上げた。

それをシュンがにこやかに期待してると声を掛け、

ララは顔を真っ赤にして大声から一転して力弱く返事をし恥ずかしがっていた。



「ふふふ、お師匠様の一言で小さくなっちゃいましたね」


「ふふ、そうだな、所で赤狐さん、グルダボ国に匹敵するほどのお力はあるんですか?」


「うん?それは軍力としてかい?それともあたし個人の事?」


「両方ですよ、まあぶっちゃけ、貴女の力を知りたいだけですけど」


「ははははは、素直だね、実力を見せてもいいけど、あたしと同じシュンの婚約者を傷付けたくはないし、ステータスで判断してくれ」


「わ~、私も見たいです~」


「ふふふ、みんなに見せるよ、もう仲間、シュンの言葉を借りると家族だからね、隠す事は何もないし」



ふにゃっとなってしまったララにサランが笑い、

フローリアも可笑しそうにしていたがララの実力を知りたいと、

目を見据えて問い掛けた。

その言葉にララは一気に態度を取り直し、

素直にララの事が気になると言ったフローリアに大笑いして、

ステータスをみんなに見せて行った。




名前 ララ フォックス 性別 女 年齢 20 レベル 101



職業 海賊船長 称号 シュン クルスの婚約者



HP 10370


MP 0



力 1365+5


魔力 339+5


体力 1611+5


素早さ 1380+5



賢さ 8200


運 6000


魅力 9100



攻撃力 1470


防御力 1636


回避力 1405



常備スキル


海賊船長の心 海上戦闘時パーティーメンバーの攻撃力上昇(極小) 防御力上昇(極小) 回避力上昇(極小)


見切り(強) 戦闘時パーティーメンバーの魅了魔法回避率上昇(極小) 戦闘時状態異常魔法効果無効(極小)


海丈夫(強) 海上での戦闘時モンスターに与えるダメージ上昇(大) モンスターによるダメージ軽減(極小)


剣使い(強) 戦闘時剣を装備中攻撃力上昇(大) 剣によるダメージ軽減(極小) 斧によるダメージ増加(極大)


特殊スキル


戦場強奪 敵の隠し持っているアイテムを奪える(常に敵に狙われ易い)


海賊団の士気 海上戦闘時敵の数によって攻撃力上昇(中)


シュン クルスへの恋心 シュン クルスの傍に居る事で能力上昇(微小)






「レベルが100なのになんでこんなに強いんですか?」


「ふふっ、戦士と武道家を経験してから海賊になったからだよ」


「同系統の職は転職してレベルが1になっても能力は残るからな、まあ、転職する前のレベルになるまで能力は上昇しないが」


「まあでも凄い能力だよね、あれ?でも、MP0って、ララさん?魔法使ってなかったっけ?」


「ははは、あれは魔法石を握り潰して光を出しただけだよ、あたしは一切魔法は使えないからね」


「へ~、そうだったんだ、騙されちゃったな~、それから強奪って……」


「あ~、仕方ないんだよね、それは、ほら、これでも一応賊だからさ」


「なるほど、まあでも、海戦に自信があるのはこれを見たら納得だよね~」


「そうですね…、海では無敵ですよ、これは」


「はっはっは、これで安心しただろう?」


「はい、海賊とかのステータスなんか見た事なかったので、海戦での強さは納得行きました」



ララの見せてくれたステータスを恋人達は驚きながら見ていた。

まさに海戦では無敵に近い能力だったので、

グルダボ国との衝突でも無事にこなせるだろうとニキは安心していた。



「ほっほっほ、ついでにわらわのも見るかぇ?」


「あ、うん、いいの?」


「ふふふ、全然構いませんぞぇ、まあ、まだ国王じゃから大した能力はないがのぉ」



ララのステータスを見たシュンにチュヒが、

自分のステータスも見るかと問い掛けいいのかと聞いたシュンに、

頷いたチュヒはステータスを開示して行った。




名前 チュヒ シュモン 性別 女 年齢 30 レベル 3180



職業 国王(元覇者) 称号 シュン クルスの婚約者



HP 20000


MP 20000



力 1000+5


魔力 1000+5


体力 1000+5


素早さ 1000+5



賢さ 9000


運 5300


魅力 9800



攻撃力 1005


防御力 815


回避力 1405



常備スキル


覇者の心 戦闘時パーティーメンバーの攻撃力上昇(大) 防御力上昇(大) 回避力上昇(大)


権謀術数 作業魔法以外の全ての魔法スキル取得 作業魔法以外の全ての魔法スキル無詠唱化


武舞(強) 敵の弱点属性を武器に宿せる(大) 無属性のモンスターに攻撃時ダメージ増加(大)


お洒落使い(強) 軽防具装備時付加効果上昇(大) 防御力減少(小) 回避率上昇(大)


破軍 魔装備、呪われた装備以外装備可能



特殊スキル


狂宴舞芸 攻撃に参加せず舞っている間パーティーメンバーに全てのダメージ減少効果(微小)


妖艶な魅惑 戦闘中敵モンスターを魅了する確率上昇(小)


覇王への尊敬 覇王のパーティーメンバー中戦闘時クリティカル率上昇(小)


シュン クルスへの恋心 シュン クルスの傍に居る事で能力上昇(微小)





「チュヒって踊り子と同じようなスキルがあるんだね~」


「ほっほっほ、覇者でもそれぞれ得意とする職業が異なっておりますからのぉ、アイリーンは魔法使い系でわらわは踊り子じゃ、まあ、この格好を見て貰えば判ると思いますが、ほっほっほ」


「あ~、なるほど、じゃあダードン王は?」


「ふふふ、ブルックス、ダードン王も見て判る通り脳まで筋肉の戦士系ですわ」


「酷いです~、戦士のみんながそうじゃないですよ~」


「あら、ごめんなさい、脳まで筋肉なのはブルックスだけでしたわね、ふふふふ」


「ひ、酷い」


「ほっほっほ、あやつの扱いなぞ、それで十分ですわぇ、そうそう、妃の能力も一応見て置いて下され、前線に連れて行きますからのぉ」



チュヒから見せて貰ったステータスでアイリーンとは少し違う事に気付き、

シュンは質問したが見て判る通りと説明され納得した。

それによってダードン王も違うのか尋ねたシュンに、

アイリーンはダードン王を貶める物言いをして笑った。

その言葉にエレアが反発したがアイリーンはダードン王だけだったと訂正し、

貶める発言は訂正せずやはり大笑いしていた。

それにはシュンもこの場に居ないダードン王に同情するが、

チュヒもダードン王の扱いはそのくらいでいいと言って微笑み、

クインのステータスをシュンへ見せさせた。



名前 クイン シュモン 性別 女 年齢 29 レベル 1560



職業 王妃(元貴族) 称号 シュン クルスの婚約者



HP 10000


MP 3820



力 500+5


魔力 500+5


体力 500+5


素早さ 500+5



賢さ 9000


運 3200


魅力 9700



攻撃力 505


防御力 515


回避力 505



常備スキル


貴族の心 戦闘時パーティーメンバー自動回復(小)


必中 戦闘時クリティカル率上昇(中)


弓使い 戦闘時弓を装備中攻撃力上昇(大) 剣によるダメージ増加(極大)



特殊スキル


自由奔放 戦闘時命令拒否し自由に戦闘をする(自分より身分が上の者がリーダー時は発動しない)


高貴な威圧 戦闘中敵モンスターを怯ませる確率上昇(小)


幸運 パーティーメンバーの運上昇(小)


覇王への尊敬 覇王のパーティーメンバー中戦闘時クリティカル率上昇(小)


シュン クルスへの恋心 シュン クルスの傍に居る事で能力上昇(微小)






「ふむふむ、貴族ってやっぱり我が儘なんだね…」


「うふふふ、旦那様の命令でしたら戦闘中でも問題ありませんわよ?」


「ま、まあ、弓も使えるみたいだし、チュヒと行動してくれるなら前線でも大丈夫かな」


「はい、了解しましたわ、旦那様もあなたと一緒だったらいいと仰って下さいましたわ、あら?どうしたのです?」


「あ、いや、アイリーンがのぉ、性別の事で煩いのじゃ」


「煩いって貴女、確かにわたくし達も女扱いはしているけど、性別を女って偽るのはどうかと思いますわよ?」


「い、いや、わ、わらわも解らんのじゃ、旦那様に会う前は性別不明と記されておったが、そのな、旦那様とキスしてからのぉ、性別が女に固定されてしまったのじゃ」


「はぁぁ、何を乙女チックな、まあいいですけど」



クインの能力を見てレベルもかなり高く命令違反もない事が分かり、

シュンは前線に立つ事を許可した。

それを喜んだクインは隣に座っている夫のチュヒに報告しようとしたが、

チュヒは性別の事でアイリーンに絡まれておりそれどころではなかった。

その様子にクインはシュンの方を向いて苦笑いをし、

シュンも同様に苦笑いで答えるしかなかった。

そんなシュンにララが近付きシュンのステータスも見せてくれと頼んで来た。



「俺の?いいよ」


「やった、どれどれ、………覇、覇王?君って覇王だったのかい?」


「うん、腕試しした後言おうと思ったんだけど」


「あ、うん、それはその、済まなかったね、只者じゃないと思ったけど、覇王だったなんて、うん、凄いよ、あたしの愛した人が覇王だったなんて、そりゃ、シュモン王や旧ギムダイン国の女王が婚約者なのも頷けるね、うん、その中にあたしも入ってるし、あぁぁ、この世に産まれて来て良かったよ、女に産まれて幸せだ、あぁ、どうしよう、女の疼きが止まらなくなって来ちゃったよ、今夜捧げようかな、うん、決めた、今夜シュンにあたしの処女上げよう、一発で子供が出来たら尚の事幸せだね、うんうん」


「あ、あの~、ララさん?」


「うん?あ、あぁ、聞こえちゃったかい?」


「うん、ばっちり…、みんなにも聞こえてたと思うよ?」


「あ、あはは……」


「お頭様……」


「いよいよお頭様も女になられるのですね」


「コ、コホン……、改めて言うけど、シュン、今夜あたしの処女を貰ってくれないかい?」


シュンのステータスを見てララは一瞬驚きの声を上げたが、

すぐにまた自分の世界に入って行きシュンに止められ正気に戻った。

正気に戻ったララは乾いた笑いを上げながら恥じ入ったが、

連れて来ていた側近2人に見つめられ咳払いを1つした後、

改めて今宵、愛し合ってくれとシュンに願い出た。



「う、うん、嬉しいよ、ララさん、ララさんが来るまでにこれも用意してたから、嵌めて上げるね」


「ん?こ、これは、婚約指輪かい?それにこのネックレスは?」


「うん、指輪は婚約指輪で間違いないよ、それとネックレスも恋人の証みたいな物かな」


「あ、あ、ありがとう、本当に嬉しいよ、もうあたしは君の物だよ、うん、もう離れないよ」


「あははは、ありがとう、それにチュヒとクインさんにも」


「な、なんと……、あぁ、嬉しいのぉ、わらわも正式に旦那様の物になってし申した」


「旦那様、夫婦揃って娶って頂きありがとうございます」



シュンはララの指に婚約指輪を嵌めて首にはネックレスも架けて上げた。

これでララも恋人の一員へと形ある物で示され大変喜んでいた。

そして次にチュヒとクインにも婚約指輪を嵌め、ネックレスを架けてやり、

まさか自分達にも贈って盛られるとは思っていなかったチュヒとクインは、

涙を浮かべながらシュンを見つめお礼を言うのだった。

その様子に恋人達も微笑んで祝福し、

8割方は談笑の内に会議が終わって行った。

そしてチュヒとクインはシュモン国へ戻り、

ララの側近2人は明日また迎えに来ると言い残して首領船に乗り込み、

自分達のアジトに帰って行った。

フォックス海賊団船長とシュモン王チュヒ、王妃のクインが恋人入りです。

次回は戦争前のほのぼの風景をと思っています。


戦争の方は……頑張ってみます…。

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