第23話 戦争への機運と5人で昼寝
「ありがとうございます」
「こんなに頂いて…、ありがとうございます」
「いえいえ、町造りをして貰ってる上に、家まで改築して貰ってるから、お礼を言うのは俺の方だよ」
「そんな、1日で1千Gも下さるなんて、騎士と変わらない給料ですよ」
「ま、まあ、家の増築が終わったら払えなくなっちゃうけどね」
シュンは魔法石を手早く集め終え、町人にお願いされた通り、
町に残っている町人の嫁に増築時のボーナスを渡しに町へ来ていた。
所謂出稼ぎに出ている旦那の変わりにシュンが様子見も兼ねているのだが、
それは流石に言えず他愛もない会話の中で様子を窺うしかなかった。
だがほとんどの嫁さんは着飾る事なくいつもの暮らしをしている様子で、
これと言った変化は見受けられなかった。
「あらやだ、そんなじろじろと」
「ふふふ、どうせ主人が浮気でもしてないか調べてくれってお願いしたのでしょう?」
「全くあの馬鹿亭主は、町の英雄にろくな事頼まないんだから」
「な、なんで、い、いや、ソンナコトタノマレテナイヨ」
「ははははは、いいんですよ、そんな下手な嘘を言わなくて」
「ふふふ、ごめんなさいね、心配ならさっさと畑を使えるようにして移住させろと、うちの馬鹿亭主に言って下さいな」
「あ、あはは、もうそろそろ住める環境にもなって来たし、そろそろあれだね、島に来たい人をちゃんと募らないとな~」
チラチラと様子を窺っていたシュンに、嫁達は何かを感じたようで、
シュンにずばりと浮気調査も兼ねて来たのではないかと探りを入れて来た。
その言葉にビクッとしたシュンは誤魔化そうとしたが上手く行かず、
あっさりばれてしまったが嫁達は笑ってながら逆に謝って来て、
さっさと島に呼べるようにしろと逆に言ってくれとお願いされた。
その言葉でシュンは島に来たい人を募る手立てを考えなくては、
と口にしたが、嫁の1人がそんなシュンに口を開いて来た。
「あぁ、それならもう町長に提出してありますよ?」
「提出って?」
「移住したい人は町長に署名した紙を渡してありますので」
「そっか、なら、今日帰ったら、期限を決めて順次移転をするようにするね」
「はい、宜しくお願いしますね」
「うふふふ、あの子達…」
「あら、ふふふ、町の英雄様、あの子達の相手もして上げてくれませんか?」
「うん?」
移転希望者はすでに町長へ署名を提出していると聞いたシュンは、
帰ってすぐ皆と相談して街の前段階である町を整備する事を決めた。
そんな事を考えていたシュンに1人の嫁が肩を叩いて後ろを向かせ、
振り返ったシュンは戸の隙間から覗き見をしている女性達と目が合った。
「あ、こっち見た」
「わー、本当に来てたんだ」
「やばーい、超かっこいいー」
「町に帰って来てすぐ会えてラッキー」
「な、あ、あの女性達は?」
「町から出て行った娘達ですよ、手紙で興味を持った娘達が町へ帰って来たんです」
「うふふ、オバサンよりも若い子と話して下さいな」
「あ、う、うん、じゃあ、また来るね」
「はい、わざわざ申し訳在りませんでした」
嫁の中の1人の家で会話をしていたシュンを、
町に帰って来た女性達が見に来ていた。
主要な話も終わった嫁達は
その覗き見をしている女性達と相手にしてくれと言いシュンを立たせ、
挨拶をしてシュンを見送った。
そしてシュンは町の中でも1番大きな家に連れて行かれ、
そこの娘の部屋に総勢6名の女性と出されたお茶を飲みつつ、
会話をしていた。
「町の英雄だなんて聞かされてたから、もっとマッチョな人かと思ってたー」
「うんうん、でも、かっこいいよね」
「そうね、でも、ちょっと華奢過ぎない?どれどれ、やっぱり華奢よ」
「ちょっと、そんな事言ってべたべた触りたいだけでしょ」
「うふふふ、しなやかなお身体で素晴らしいわー」
「ちょっと、お母さんまで、きゃっ」
「あっ、大丈夫?」
「熱いですー、シュン様、脱がして下さーい」
「え、あ、うん、火傷したら大変だもんね、すぐ脱がすから待ってて」
「……やるわね」
「ちぃ、先を越されたか」
会話中にさり気なく1人の女性がシュンの身体を触り出し、
この家の母親も何故か便乗してシュンの身体に触れ出した。
その行為に娘が身を乗り出して抗議しようとして、
目の前にあったお茶を勢い余って溢し、身体に浴びてしまった。
それを見てシュンは急いでその女性の言うままに服を脱がして行ったが、
どうやらこれは計算されていた物らしく、
その女性は脱がされている間他の女性をニヤッと見て笑顔を作っていた。
それを他の女性は悔しがったり舌打ちをしたりして見ているだけだった。
「あぁ、ありがとうございます、私ったらどじで」
「いやいや、大丈夫?」
「はい、あ、でも…、ここが熱くて、あん」
「ちょっ、だめだって」
「むむ、ずるいわ、私も触ってー」
「娘よりも私の方が胸は大きいですよ?こちらを触って下さい」
「私も、私もー」
「ちょっと、わ、わぁぁぁ、なんで俺まで脱がすの?あ、わわわ、襲われる~~」
町娘5人+若い母親1人に襲われるように服を剥ぎ取られたシュンは、
皆から揉みくちゃにされながらキスをされたり甘噛みされたりと攻撃され、
やられっ放しはいかんと反撃を試みてハーレム王の威厳を示して行った。
まずはこの中でも経験は豊富そうな母親に標準を当て、
恋人達を篭絡した技術を余す事なく披露して行った……。
「うふふ、ふふふふ、素晴らしいかったです……、私はもうだめ…」
「ふふっ、じゃ次は私ね、私だってそこそこは経験もあるわよー」
「うん、いいよ、じゃあしようか」
「ふふふ、私の身体でメロメロにしちゃうんだから」
経験豊富そうな母親が10分も経たずに腰砕けになってしまい、
次は町から出て行った遊び好きそうな女性がシュンに挑発し、
コトに及んで行った……。
「そ、そんなー、私がこんな早く…、ぐふ…」
「ふふふ、だらしないのね、なら私が次に」
遊び好きそうな女性も10分と掛からず堕ちて行き、
次はこの中で1番強気な女性がシュンに挑み掛かって行った。
しかしこの女性も10分も持たず、残りの女性達も早くて5分で倒れて行き、
1時間もしない内に6人の女性は死屍累々と言った感じで虫の息であった。
そんな中、母親がなんとか身体を起こし、
お礼を言いつつ突然、シュンを驚かす言葉を口にした。
「シュン様、私は決めました、私も島に移住させて頂きます」
「あ、うん、それはどうも」
「そこで、ご相談なんですが、主人と別れたら収入がなくなってしまうので、商売をさせて欲しいのですが」
「えっ、別れるって、旦那さん居たの?」
「うふふ、そうですよ、まあ、うちのは威張るだけで何にも出来ない人ですし、暮らせるだけの収入があれば別れる気でいましたから」
「そ、そうなんだ、てか、不倫相手になっちゃった?俺」
「まあ、そうなりますね、それに娘にも彼氏は居ますし」
「ぶっ、ま、マジか」
「はい、まあ、そんな些細な事は置いといて、島での商売の話なのですが、娼館を商っていいでしょうか?」
「些細な事って……、それに娼館って、ば、売春?」
「そうです、でも、シュン様専用の娼館にしますから、だめでしょうか?」
「いやいやいや、だめでしょう、アウトだよ、アウト、仕事は俺が何とかするから、そんな違法めいた事はだめだめ」
「うふふ、なるほど、お金で抱くのは気が咎めると言う事ですね、分かりました、ではここに居る6人のお仕事はシュン様にお任せしますね」
「6人?あ、うん、分かったよ、みんなの面倒は俺が見るから、不倫相手になった事は黙っていて下さい」
「はい、お願いしますね、ふふふ、良かったですね、皆さん」
女性達の策に嵌った感じではあったが、
別に端からこんな取引はするつもりはなかったらしく、
話の中で母親が島での暮らしの為に考えた事を、
シュンが勝手に暴走した結果であった。
だがここに居る6人の女性は大喜びでこれからも定期的にシュンとの関係を、
結んでいく事も約束し、島への移住を話し合っていた。
余談が母親の主人はヒュドラが襲って来た際指揮を取っていた男で、
威張るだけで実力は余りなく本気でこの母親は別れる気であったようだ。
「ま、まあ、みんな、この事は他言無用でお願いします」
「うふふ、大丈夫ですよー」
「ならいいけど…、取り敢えずは、町の人達が移住出来るように準備してから来て貰う事になるから、それまで暫く待っててね」
「はーい」
「了解しました、私はそれまでに主人と別れますから、島に行く頃には不倫じゃなくなりますよ」
「う、うん、是非そうしてね、じゃあ、俺はこの辺で」
「はい、素敵な時間をありがとうございました」
思わぬ事態になってしまったがなかなかの美人揃いを相手に出来たシュンは、
軽くにやけつつ島のみんなにお土産を買う為、ギムダイン国へ向かって行った。
「………見つけたぞ、あいつだな」
「ああ、報告通りだ」
「店から出た所を捕まえるぞ」
「よし、馬鹿みたいに1人で行動しやがってるしな、しかも浮かれてやがる、こっちは5人、簡単な仕事だな」
「ああ、王女や姫をどんな方法で誑かしたかは知らんが、しょっ引いて吐かせてやるぜ」
お菓子屋に入ったシュンを見張っている5人の男が居た。
どうやらシュンを捕まえるように命令されているようだ。
浮かれながらお菓子を物色しているシュンを余裕で捕まえられると感じ、
男達も少々緊張感を薄めていた。
そんな中シュンはお菓子を買い込み、普段は仕舞わないカバンにお菓子を入れ、
店の中から出てすぐ人気のない場所へ走って行った。
「なっ、追うぞ」
「ああ」
店から出てすぐ走り去るシュンを5人の男は追掛けて行き、
人がほとんど居ない広場で突っ立っているシュンを見付け、駆け寄って行った。
「ぐぁ、わ、罠だと」
「ぬぁぁぁ、この魔法は木属性の」
「そんなちゃちな魔法、さっさと振り解いちまえ」
「ぐぅぅぅ、と、解けねぇ」
「き、きさまぁぁ、はぐっ」
「今度は土属性魔法だと、舐めるなぁ」
「ふふふ、温いよ、そんな火の玉じゃ目玉焼きも焼けないよ?」
「く、くそ」
広場にただ立っているように見えたシュンへ駆け寄った2人の男性がまず、
木属性の魔法で作られた木の根っこに足を取られ、
その根っこは足を掴むように絡まって男2人を宙刷りとした。
その2人は魔力を使って解除しようと試みたが、
シュンとの魔力の差があり過ぎてそれは叶わず、ただただ宙刷りになっていた。
2人が四苦八苦している中、他に2人もシュンへ挑み掛かって行ったが、
今度は土属性の魔法で出来た壁に激突し、目を回して倒れ込んで行った。
残る1人は5人の中でもリーダー格のようで魔力も他の4人よりあるらしく、
火属性の魔法をシュンへぶつけて行ったが、シュンは避けもせず直撃したが、
全くの無傷で挑発めいた言葉を吐いて、リーダー格を見据えていた。
「店に入る前から気付いてたけどね、やっぱり俺を狙ってたんだね」
「くっ、全く歯が立たないとでも言うのか…、こ、こうなったら、お前ら、火と土属性の魔法を交互にアイツヘぶつけろ」
「ぐぅぅ、了解」
「りょ、了解」
「く、くらえぇぇ」
端から自分が狙われていた事は承知済みだったと言うシュンの言葉に、
嫌な汗を掻いたリーダー格は適わないだろう頭の中では考えつつ、
宙刷りの2人に命令をして魔法を浴びさせ弾幕で目を眩ませてる間に近寄り、
至近距離からの火属性魔法を放つ事で望みを掛けた。
「ど、どうだ」
「はははは、やった、消し飛びましたぜ」
「た、大した事なかったな」
「……、消し飛んじゃいねぇ、死んだならお前らの魔法だって解けてる筈だ」
「あっ…」
「そ、そうか…、じゃあ、奴はどこに」
「後ろだよ、なかなかいいコンビネーションだったね~、みんなと練習してみようかな」
「ぐっ、俺の後ろに気付かれないように移動出来るなんて」
「まあ、今日の所はこれでお終い、みんなとご飯を食べないといけないし、そんじゃあね~」
「くっ、ま、待ちやがれ」
「………ぎゃっ」
砂煙が消えてシュンが居ない事で倒したと勘違いした宙刷り2人は喜ぶが、
リーダーの言った言葉で倒していない事に気付きあたふたしていた。
そんな2人とは違いリーダーは冷静に状況を把握しようとしていたが、
まさかシュンが瞬時に真後ろに、しかも気配なく立っていた事に驚愕し、
最早打つ手なしとやられる事を覚悟したが、
シュンは恋人達との昼飯があると言って島へ帰って行き、
木属性の魔法で宙刷りとなっていた2人は、少ししてから魔法が解け、
上から落とされて尻餅を付いたのだった。
いつもより帰りが遅かったシュンはメイド達とのお茶会が出来ず、
メイド達は少しがっかりしていたがシュンも仕事をしているのだし、
多少遅れる日もあると理解を示してくれていた。
そして昼食になり、シュンはまず町民の移転計画を口にした。
「町の人達で移転したい人達はもう、町長さんに署名を出してあるみたいなんだって」
「そうなのですか」
「うん、で、港が出来たと同時に移転させたいと思うんだけど、どうかな?」
「宜しいかと思いますが、何故ゆえ港が出来次第なのですか?」
「うん、まあ、まずは区画整備だけど、それは港が出来る前には完成すると思うんだ、大丈夫だよね?ニキさん?」
「はい、街造りの最初の段階での町の区画は計画通り進行中です、畑や牧場もそれに沿って作っていますから」
「流石だね~、で、道作りの方は?」
「道の整備は大通りを始めに整備致しまして、家の面積に合わせて随時進行させて行きます」
「うんうん、ニキさん、素晴らしいよ」
「い、いえ、これは私だけではなく、ここに居る皆さんとも会議した結果ですから」
「そっか~、うん、みんなありがとうね」
シュンは港が完成してから町民の移転をさせたいと意見を言い、
ルーミアは何故港が完成してからなのかと聞き返した。
その答えを言う前にシュンは、ニキへ区画整備を尋ね、道の整備の話も聞いた。
全てが順調のようでシュンはニキを褒めたが、
ニキは皆と話し合った結果だと言い自分1人が褒められるのを避けた。
それを聞いてシュンは皆の顔を眺めてお礼を言い恋人達は嬉しそうに微笑んだ。
「で、なんで港が出来てからかと言うと、今働いて貰ってる人達の家族以外にも、女性や老人の人も移転したいみたいだから、港が出来たら職も増えるし、収入が安定して住めると思うんだ」
「なるほど、シュンちゃん、いい考えです」
「シュンさんも~、色々考えてるんですね~、凄いです~」
「い、いや~、それほどでも」
「………ふっ、シュン、色々な職の中に娼館なんて言うのも含まれてないでしょうね?」
「な、ないない、俺が造る街には非合法な職はさせないから、うん、絶対ない」
「ならいいんだけどねー、シュンくん専用の娼婦とかだめだよ?」
「か、金なんか払わないでも、み、みんながその、愛してくれてるし」
「ふふふ、まあ、私は言わば御主人様の娼婦みたいなものですから、必要ないですよね、ふふふふ」
町で6人の女性を抱いて来た際に約束して来た職を斡旋する為、
シュンはまずは貿易を開始してそれに伴った職を増やしてから、
町民も移動させる案を皆に聞かせ、サリィとエレアは素直に感心していた。
だが、ザーナとジャン、フローリアは、
町で起こった事を見ていたのではないかと言うほど的確な言葉を吐き、
シュンは狼狽こそしなかったが慌ててしまった。
恋人達は薄々は遊んで来たのだろうと感ずいてはいたが、それを直接言わず、
広い心で許しているに過ぎなかった。
「ま、あ、その、うん、何もないから、町で遊んで来ちゃったとか、浮気しちゃったなんてないから、うん」
「うふふふ、だめですわよ?飼い主様、そんな風に言ったら何かして来たとばれてしまいますわ」
「ふふふ、シュンさん…、女の感を馬鹿にしてはだめですよ?」
「でもぉ、お兄様が遊んで来ても全然構いませんよぉ」
「うんうん、シュン様はもてちゃうんだから仕方ないです、でも~、私の事も愛して下さいね」
「う、うん、当然だよ、みんなの事愛してるから、そ、そのごめんなさい」
「あーあ、白状しちゃいましたよ、ぷふふ、シュンちゃん可愛い」
「お師匠様は隠し事や嘘が全くですからね、そこがいい所でもありますが」
「ふふふ、私も隠し事をしていましたから、辛かった事は判りますよ、シュン様」
「あ、うん、じゃあもう1つ言ってない事言うか、隠し事話って俺が言い出したんだし……」
結局恋人達の圧力に負けてしまったシュンは、
浮気して遊んでしまった事を白状した。
それを聞いた恋人達は一様に笑顔で起こる気などなく、
スニータに至っては同情までしてくれる始末だった。
そんなスニータの言葉にシュンは隠し事はだめだと思い更に口を開いて行った。
「また婚約者が増えたとかですか?」
「人材は必要ですけど、今度はどの職業の方ですか?」
「それこそ遊び人とかはだめですよ?パフパフなら私達でも出来るんですから」
「あ、いや、そう言う話じゃなくて……、ギムダイン国で襲われた」
「な~んだ、そんな事でし、た、か?えっ、襲われた?」
「そ、そそそ、今日ですか?」
「だ、だだ、だ、誰に?」
「そんな焦らなくても、リーンの国でお菓子を買って帰る時に、魔法使いみたいな男5人にね」
「魔法使いみたいな5人……、ニキまさか」
「はい…、あの、シュン様、そいつらの称号は確認しましたか?」
「あ、うん、王国特殊魔法兵団?だったかな~」
「……やっぱり、動き出したのですね」
シュンはギムダイン国で襲撃にあった事を恋人達に伝え、
慌ててしまった恋人達であったが、アイリーンとニキだけは冷静に聞いていて、
ニキはその男達の称号を聞き出した。
聞かれたシュンは王族特殊魔法兵団だと答え、アイリーンはやはりと、
少々顔を強張らせた。
「どんな役職なの?」
「拉致や誘拐、政治犯を暗殺など、過激な事を任務にする者達です、リーン様が在位中は会ってなかったような役職でしたが」
「……馬鹿が本腰を上げたようですわね、モニカとニキ、それとスニータ、ダードン国へ行きますわよ」
「おいおい、まだ飯の途中だし、食ってからで」
「あ、はい、申し訳在りませんですわ」
「うん、いいけど、なんでスニータさんまで?」
「戦争の準備として、スニータにはダードン国の偽情報を与える為にですわ」
「偽の情報?」
「はい、この島は今開発中です、要塞もございませんし、戦艦もない状態ではわたくし達以外は虐殺される可能性が大いにございます、ですからわたくし達の本拠地はダードンだと思わせ、広い場所での野戦を行わせる為、スニータが必要なのですわ」
「そ、そうか、でも、ダードン国は魔法を使う部隊を苦手としているような事を聞いた気がするけど?」
「うふふ、それを補う為の新装備ですよ、シュン様、魔法石が取り付けられた装備を着た重鎧兵団の前に、魔法を使おうが魔力の篭った矢を放とうが野戦では適いません」
「あぁ、なるほどね、この島にいる騎士達は?」
「はい、皆出撃予定です、間違いなく隣国の騎士団も手助けに来るでしょうから、手の内の知れた騎士同士、どちらが上か見せてやりますよ」
「ふむ、じゃあ、俺もダードンに飛ぶわ、スニータさんやメイドさん達の装備も揃えないとだし、騎士のみんなの装備も一新しないとね」
「では私達はシュモン国に行って来ますね、シュモン王にこの戦争が起こった際、関与した国の貿易は取り止めようにして貰って来ます」
「………私達は念の為城塞の建設の計画を立ててるわ」
「私はギムダイン国に進入して薬屋のお婆ちゃんを連れて来ます」
「よし、じゃあみんなそれぞれ気を付けて行動してね、特にサランちゃんは何かあったらすぐに連絡頂戴、場所さえ確認出来たら即飛んで行くから」
「はい」
何気ないシュンの襲撃されたと言う一言で一気に緊張感に包まれた食卓で、
皆はそれぞれに行動を取るべく言葉を出す事なく食事を終え、
やるべき事をやりにそれぞれが各地へと散って行った。
「ごめんみんな、戦争は避けられない感じだから、みんなの装備も新調するね」
「はっ」
「主様、我らは主様に忠誠を誓った者達です、主様のご命令ならば命を散らすのも本望ですが、お謝れるのはご勘弁下さい」
「そうです、我らメイド衆も騎士様達と同じ考えです、避けられぬ争いならば勝利する事だけを考え、励まして下さいませ」
「うん、分かった、オッサン、悪いけど騎士団50人分とメイドさん達の装備、なるべく早く揃えて欲しい」
「かっかっか、戦争をおっ始める気とはなぁ、いいぜあんちゃん、全員ミスリル製の装備でいいんだな?」
「うん、ミスリルが足らないようならシュモン国から俺が買い付けて来るから」
「うぬ、そうだな、ちょっと待ってろ、……ミスリルの塊100個を買うついでに、バングってオヤジを探してこの手紙を見せてくれ」
「うん、分かった、スニータさんは装備を買ったらすぐリーンの下に行くんだよね?」
「はい、そ、その、いいのですか?」
「うん、先に選んで買っちゃってよ」
「はい、畏まりました……、ではこの装備を」
「おっけ~」
ダードン国で島に移住の為に準備をしていたグランの下に、
60人以上の人を連れ込み装備を新調させに来たシュンに、
グランは豪快に笑って装備の製作を引き受け、
足りないミスリルを買いに行くと言うシュンにバング宛の手紙を託した。
どうやらバングと言う人は鍛治仲間のようで、
早急な仕事の上数も多い為助っ人に頼む気らしい。
その手紙を受け取ったシュンはアイリーンの下に行くスニータだけ、
先に装備を選ばしてオッサンにその装備の代金を支払った。
スニータの買った装備は、
ミスリル製の特殊扇に腕輪と靴、カチューシャに、
ミスリルを縫い込んだ踊り子の服に薄いローブと言った、
見た目は豪華だが回避力に優れた装備に仕上げ、
計6点、2万8千Gの装備を選んだ。
この装備を受け取ったスニータはアイリーンの下へ向かう為、
シュンに魔法で城まで送って貰いシュンはそのままシュモン国へと飛んだ。
そしてミスリルの塊を100個買い、バングと言う人物を探した。
「うん?店ならやってねえよ?」
「あ、バングって人探してるんだけど」
「バングは俺だが、お前さんは?」
「俺はシュン クルス、グランのオッサンに頼まれて手紙を」
「あん?グランから?どれどれ……、かぁー、ミスリル装備を60人以上作るのか、よし分かった、小僧、グランの所に俺を連れてってくれ」
「おっけ~、じゃあ行くよ」
裏道に入った汚い店の中でバングを見つけたシュンはグランの手紙を見せ、
内容を理解したバングと共にダードン国へと引き返し、
グランにミスリルを渡して、騎士とメイドを連れて島へ戻って行った。
「サランちゃん、大丈夫みたいだね」
「はい、お師匠様、レベルが上がったおかげで家ごと移転させる事が出来ました」
「そっか、良かったよ」
「どうやらお師匠様を探す為、兵が総出で町内を徘徊していましたね、当分はギムダイン国には近付かない方がいいかと」
「うん、まあ、用がなければ行かないよ、お菓子もシュモン国で手に入るしね」
「あ、シュン様、もう帰って来てたんですね」
「うん、俺がする事は少なかったし、ザーナちゃん達の所へ行ってみようか?」
「そうですね、行きましょう」
島に着いたシュンは改装中の家には入れなかったので、
ザーナの所へ向かおうとしサランに出会い無事を喜んだ。
薬屋も移転が終了したようでサランに同行した、
ユウとエレア、フローリアもシュンの下へ来て一緒にザーナの下へ向かった。
「ふう、防衛拠点は東西南北4箇所はいいけどー、南にある岩山が邪魔ね」
「そうですね…、切り崩したら城塞用に出来るんですが…」
「シュンちゃんが居ればなー」
「うん?呼んだ?」
「………シュン」
「わー、いい所に来てくれたー」
「南に位置する岩山を削って頂きたくて…」
「あ~、別にいいよ、ちょっと待ってて、行ってふっ飛ばして来るよ」
自分達で製作した地図を眺めながら防衛拠点をどこに作るかを思案していた、
ザーナにカノン、ジャンにファンは南に位置する岩山が邪魔なのを嘆いて、
シュンが来てくれないか願っていた。
そこに丁度ユウ達4人と現れたシュンにカノンが岩山を削って欲しいと言い、
シュンはすぐに飛んで行って岩山の半分を崩して戻って来た。
「上半分を壊して来たよ、あの岩盤は結構頑丈そうだから残りは城塞として使えばいいかも」
「………ん、オッケー、シュン、ありがとう」
「ははは、いいって」
「後は私達が計画を立てる番だから、任せて置いてー」
「あ、うん、まだ設計じゃないから出番はないか、じゃあ家に帰って待ってるかな」
「うん、そうしてー、ありがとね」
「うん、じゃあ、家で待ってるよ」
「はい…、また後でです」
建設ならいくらでも手伝う事はあるシュンだったが、
建設計画には知識がない為邪魔をしないように自宅へ戻って行った。
そして切りのいい所で改築を止めて貰い、シュンとメイド達、
ユウとエレア、フローリアにサランは家に中に入って行った。
「ふむ、御主人様、5人で少し休みませんか?」
「うん?」
「シュンさんの部屋で~、少しお昼寝を~」
「あ、うん、いいけど、行く?」
「うん、行く、行く~」
「お師匠様と昼から一緒に…、行きましょう」
食卓で待ったりしていた中、フローリアが唐突に5人で休まないかと言い出し、
エレアがシュンの部屋で昼寝をしたいと言い足して来た。
暗にこれは愛の交じり合いを指すのだが、ユウとサランも乗って来て、
5人はシュンの部屋へと移動して行った。
「うふふ、シュン様~」
「お師匠様、そこは、あっ……」
「や~ん、シュンさ~ん」
「ふふふ、御主人様、こうしたらどうですか?」
部屋に入ったシュン達は当然昼寝などする訳もなく、
皆裸で身体を触り合い愛を確かめ合っていた。
そして横たわるシュンの上にはエレアが腰掛けており、
シュンに愛を確かめつつ楽しんでいた。
残りの3人はシュンにキスをしたり触ったり触られたりと、
絶えず動いて何もしていない者は居なかった。
そしてエレアが中に愛を注がれると次はサランの番で、
サランも愛を中に注がれ終わると次はユウとなり、
ユウにも愛を中に注ぎ終え、最後はフローリアとなった。
「ふふふ、最後は私、放置されてもう身体がどうにかなってしまいそうですよ、ふふっ」
「じゃあ、フローリア、思いっきりして上げるね」
「はい、どうぞ、下僕の身体、ご堪能下さいね、御主人様?」
連続で相手して4人目になったフローリアにも勢い良く蹂躙して行くシュンに、
フローリアは堪らず声を荒げ応えて行き、
フローリアの中にも愛を注いだシュンは最後に皆とキスをして、
昼寝へと誘われて行った。




