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第17話 母子との一夜と街造りの展望とか

「えへへへ、シュン様~」


「うふふふ、シュンちゃん」


「2人ともくっ付き過ぎだって」


「それはお母さんがもう少し離れれば気にならなくなりますよ」


「あら、ユウちゃんこそもう少しだけ離れればいいんじゃない?」


「むぅぅ、お母さんが離れればいいんです」


「ユウちゃんが」


「お母さんが」


「おいおい、部屋に行く前から喧嘩しないでよ、てか、部屋に着いても喧嘩はしないで欲しいけど」



風呂から上がったシュンは右にユウ、

左にサリィに引っ付かれながら部屋まで歩いていた。

2人が押し合うようにくっ付いていた為歩き辛く少し注意をした所、

ユウもサリィもそちらが離れれば言いとシュンを挟んで言い合いになり、

シュンは頭を抱えてしまうのだった。



「でも~、お母さんが離れないから喧嘩になったんですよ~」


「違います、ユウちゃんが離れないからこう言う事になってるんです~」


「む~~」


「むむ~」


「はぁ、喧嘩するんだったら、今日は俺1人で寝るよ?」


「それはだめですよ~」


「そうそう、だ~め」


「じゃあ喧嘩はしないでよ~」


「喧嘩なんかしてないですよ、ね~、お母さん」


「ええ、私達は仲のいい母子ですから」


「はぁ~」



言い合う2人にシュンは喧嘩をするなら1人で寝ると言い放つと、

それまでいがみ合っていた2人は即和解し、

笑顔を見せながら仲がいい事を強調し、何がなんでも一緒に寝ようとした。

それをシュンは溜め息を吐くが言い合いをされるよりはいいと思い、

部屋まで向かい3人でシュンの部屋に入って行った。



「さて、寝る、だけだよね?」


「え~、今日はお約束した事守って貰ってないですよ?」


「うふふ、私もユウちゃんの後でいいから、お情けを頂きたいです」


「そ、そう…、じゃあ、ユウちゃんから、する?」


「はい、しましょう、しましょう~」


「お母さんは特等席で鑑賞と行きますか、うふふふふ」



シュンとユウがベッドに入りサリィは椅子をベッドの横へ持って来て、

座りながら見学をする事を2人に伝えた。

改めて鑑賞すると言われたシュンとユウは少々恥ずかしくなったが、

コトをし始めるとそのサリィの視線は気にならなくどころか、

いい興奮材料となっていつもより激しい物となったのだった……。




「シュンちゃん~、次はお母さんと、ね?」


「うん、ユウちゃん、大丈夫?」


「は、はい、だ、大丈夫ですよ~、お母さん、交代です~」


「うふふ、分かったわ、じゃあ、ユウちゃん、場所を替わってね」


「はいです~」



3人が独特の興奮に包まれる中シュンはユウの中に激しく愛を注ぎ、

少し息を整えた後サリィがユウと場所をチェンジした。

2人の愛の交わりを見ていただけのサリィは、

焦らされている感覚だったのかベッドに入った瞬間から、

シュンを求めて行きこれまた激しい行為へとなって行った……。




「お母さん、凄かったです~、人のを見たのは初めてでしたけど~、私達もこんな風に見られていたんですね~」


「ふぅ、ふぅ、ユウちゃんに見られてると思う恥ずかしかったけど、これはこれでなかなかいいですね」


「なかなかいいって…、まあ、確かに興奮しちゃったけど」


「ふふっ、シュン様~、私もベッドに入ります~」


「わわっ、ユウちゃん、おわっ、お、お母さんまで」


「へへへへ、今日は寝かせませんよ~~」


「うふふふふ、寝かせませんよ?ふふふふ」


「ちょっ、あっ、た~す~け~て~」



サリィとの激しい行為が終わってすぐユウがベッドの中に飛び込んで来て、

終わったばっかりのシュンに襲い掛かって行った。

それに合わせ激しく愛を中に注がれ息を切らしていた筈のサリィも参戦し、

2人の言葉通りシュンはなかなか寝かせて貰えず、

結局2人に3回ずつ搾り取られて、朝方になった所で寝付けたのだった。




「うふふふ、おはようございます、飼い主様」


「ん、あ、あぁ、リーン、もう起きる時間?」


「ええ、そうですわ、しかしまあ、ゆうべは3人で楽しみましたね、うふふふ」


「ちょっ」


「ふふふ、今夜はわたくしとモニカのダブル初夜で楽しみますか?」


「い、いや、それは…、てかモニカちゃんに手を出したらアウトでしょ、俺はまだ捕まりたくないよ?」


「何を仰っていますの?それを言うならユウちゃんやエレアちゃんだってアウトなのではないですか?」


「ま、まあ、そうか…」


「うふふふ、冗談ですわ、この世界なら10歳から結婚が許されていますし、その、そういう行為も大丈夫ですわ」


「そ、そうなの?」


「ええ、ですから今夜はルーベンス母子に代わって、ギムダイン母子をご賞味下さいましね?」


「ちょっ、2人ともはじめてなんだし、いきなり3人では」


「うふふ、モニカがきちんとこなせるか心配なのですわ、ですから、わたくしも随伴と言う事で、うふふふ」


「は、はぁ~」



朝方に寝たシュンは誰かにキスをされて無理矢理起こされる形となった。

その相手はアイリーンで実ににこやかに叩き起こしたのだが、

その後の発言にシュンは眠気が吹っ飛び、覚醒させられた。

そんなシュンへ半ば強引に今夜の約束を取り付け、

アイリーンはルンルンと部屋を出て行ったのだった。

そんなアイリーンを呆然と見送ったシュンは朝食をとる為、

のそのそと部屋着を着て、出て行ったアイリーンを追い掛けて行った。



「おはようございます~~、シュン様~~」


「おは、よう~ございま、す、シュンちゃん~」


「2人とも大丈夫?目が寝てるよ?」


「大丈夫ですよ~~、やだな~、シュン様~~」


「眠気なんかないですよ~~、シュンちゃんは冗談ばっかり言うんですから~~」


「おいおい、俺はこっち、カノンさんに向かって話してもカノンさんが困るだけだよ?」



シュンより先に起きていたユウとサリィはやはり寝不足だったのか、

半分眠った状態で食卓へ来たシュンに挨拶し大丈夫か問われて、

シュンではなく逆の方向に座っていたカノンに向けて会話し、

明らかに寝惚けていた。

そんな2人に半開きの目で見られながら話されたカノンは、

困惑と少し怯えの混じった表情でシュンに助けを求めていた。

だが食事が始まると覚醒したのか2人は途端に元気になり、

昨晩の事を皆に伝え聞かせ他の恋人達は興味津々と言った感じで、

2人の話を聞きながら楽しい食事を取ったのだった。



「洞窟の探索は午後からでいいよね?」


「そうですね、4層目までなら私達でも問題ありませんが、それ以上の探索はシュン君が居ないと危険過ぎますから」


「じゃあ、午前中はどうするの?」


「わたくし達は城に一旦戻って、馬鹿息子に王位を正式に譲って来ます、それと同時に数名の侍女を連れて来ますわ」


「私とサリィさんはここの王にこの国を出て行く事を伝え、騎士団の部下達をこちらに引き込みを掛けます」


「私達は~、豚さんや牛さんを買ってから島に行って、開拓の手伝いをしますね~」


「ついでに昨日シュンさんが掘って出た土砂からレンガを作ろうかと思います」


「………あたしはその土砂から鉄分だけを抽出して鉄板を作る」


「私とお姉ちゃんは商人仲間を探して流通の話をして来ます」



朝食が終わりお茶を啜りながら島の洞窟へ行くのは午後からだよねと、

シュンが聞きルーミアはそれに頷いて、

シュンが居ない状況では危険だから行わない事を伝え、

昨夜決めていたらしい午前の予定を発表して行った。

それを聞いたシュンは順番に質問して行った。



「そっか、まずはリーンだけど、王位の移譲はすぐ終わるの?」


「ええ、馬鹿息子はすぐ王位に就任したいようですし、もう準備は出来ていますわ」


「そっか~、で、侍女を連れて来るって?」


「はい、まずは可愛がっていた侍女達が馬鹿に手を出されないようにするのが第一、それと、これから忙しくなって行きますので自宅に侍女を雇って置き、お食事を作って待って頂こうかと思いまして」


「そっか、まあ、ニキさんと考えた上での事だろうし、それは任せるよ」


「うふふ、畏まりましたわ」



初めにアイリーン達の予定で疑問に思った事を聞くシュン。

それにアイリーンは簡素に答えて行き、

これからの事も視野に入れた行動だと伝えた。

それに対してシュンはニキと考えたのだろうと思い、

全てを委ねる事とし委ねられたアイリーンとニキ嬉しそうにした。

そして次にルーミアに質問をした。



「次は~、お姉ちゃん、引越しはすぐだって前に聞いたから問題はないと思うけど、騎士団から人を引き抜くのは危なくないかな?」


「まあ、多少は危険を孕みますね」


「じゃあ、なんで?」


「私の部下達は皆女性で、やはり立場が余り良くないのです」


「残して行くのが可哀想って事?」


「はい、それと、島からダードン国は少々離れていますから、有事の際重鎧兵団では駆け付けるのが遅れる可能性もあります、ですから騎士団の部下を駐屯させて置けば多少は憂いをなくせるのではないかと」


「なるほどね~、まあ、なるべく危険がないようにお願いするね」


「はい、任せて下さい」


「うん、じゃあ次は、ユウちゃんか」



ルーミアの部下達を引き抜くと言うやや危険な作業のメリットを、

シュンは聞きそれに対してルーミアがまずは立場の弱い女性騎士を、

残して行くのが不憫だと思う事を伝えた後、

協力を約束してくれたダードン国は島との位置的がやや離れており、

何かしらが起きた際にやや遅れてやってくるのではないかと言う、

懸念がある為、駐屯出来る兵を集めて置きたいと言う事だった。

その考えにシュンは納得し、これまたルーミアに委ねる事とした。

そんなシュンにルーミアも力強く頷き、話はユウの方へ向かった。



「はい、えぇっと、私とエレアさん、フローリアさんで、家畜となる豚さんや牛さんを買って、牧畜も孤児院の子供達にお願いしようかと思ってるんです」


「それは~、神父さんには?」


「昨日の話でそう言う話が出たんで、それでですね」


「うん、資金なら街造り用の百万がそのままあるから、そこから使えばいいよ」


「はい、ありがとうございます~」


「いいって、あ~、あと、豚と牛以外にも、馬とか鶏、あと湖に魚も放てればいいかな~」


「お魚さんもですか?ん~、生きたお魚さんはこの辺りじゃ売ってないですよね?」


「それは私達が商人仲間に聞いて置くよ」


「そうですか?お願いします~」


「じゃあ、ユウちゃん達は魚以外を必要分買い揃えてね」


「はい、了解です~」


「じゃあ、話のついでだし、ファンさんとジャンさんの話を聞こうか?」



ユウの話は昨日神父の提案から来ていたようで、

孤児院の子供達に放牧も手伝って貰う為、

家畜の買い付けを行いたいという事だった。

それをシュンは馬と鶏を追加し、湖で釣りが出来るようにする為、

魚も所望した。

しかしユウは生きた魚はこの辺では手に入り辛いと困り、

それをジャンが商人仲間に聞いて置くと言ってユウの困惑を助けた。

それを聞いたシュンは魚以外をユウに頼み任せる事とした。

ユウも元気良く返事をし任された。

そして話しついでにとファンとジャンに話を振った。



「商いを行うに当たってー、流通は不可欠なので商人仲間に話を通して置こうと思います」


「うんうん」


「私もギルドの受付をしていた経験から多少は見聞もあるので、妹の手伝いに回ろうかと」


「うん、それはいいけど、流通はどうやってするつもり?」


「まあ、海運が主流になるでしょうね、陸は繋がってないので陸運は無理ですし、魔法を使った空運は魔力の少ない人じゃ量を運べませんから」


「そうだね~、じゃああれか、港も建造しないとか」


「そうなりますね…」


「まあ、まだ話を通す段階だし、発展させる為にはいつかは港も作らないとだから、早い段階でその事に気付けて良かったよ、ありがとうね」


「いやいや、へへへ、褒められちゃった」


「うふふ、私達でも役に立てて嬉しいですー」


「ははは、じゃあ、2人には物流関係を任せたよ」


「はーい」



ジャンが商売に当たっての流通を考え意見をシュンに話した。

それを聞いたシュンは発展を考え港作りも視野に入れないとと、

気付かされ2人にお礼を言った。

その言葉にファンとジャンは照れながら喜び一任された事で、

揃って返事を返した。

そして最後にシュンはカノンとザーナに纏めて質問をした。



「さて、カノンさんとザーナさんの話が1番良く分からないんだけど、どう言う事なのか聞かせてくれるかな?」


「………シュン、その前にいい?」


「うん?」


「………シュン方が年上なんだからさん付けは止めて」


「あ、あぁ、じゅあ、ザーナちゃんでいい?」


「………う、うん、いいよ」


「ははは、じゃあ、カノンさん、どう言う事か聞いていい?」



質問をしたシュンにザーナが間を取って名前の呼び方を変えるよう言い、

シュンは改めて呼び方を変えるとザーナは顔をほのかに赤くして、

照れ入ってしまったのでカノン1人にまずは質問をした。



「はい…、土砂をそのままにして置くのは勿体ないので、サランさんが来るまでの間、私とザーナさんで金属性魔法を使い、鉄分の抽出を行い、その鉄を加工し易いように鉄板へと作り変えます」


「魔法でそんな事出来るんだ?」


「はい…、シュンさんのおかげでレベルが上がり、複雑な魔法も使えるようになりましたから…、ありがとうございます」


「いやいや、お礼はいいって、で、サランちゃんが来るまでって言うのは?」


「はい…、鉄分を抽出して残った土砂に、私とザーナさんとサランさんで協力して、まずはサランさんが土と火属性の魔法を使って貰いレンガの元を精製して貰い、私達がレンガに作り変える作業をする為です」


「ほ~、それがレンガを作るって事か、しかし凄い発想だな~」


「………全てはシュンが居なかったら出来なかった事」


「はい…、シュンさんが居なかったらこんな凄い事は出来ませんでしたし、してなかったですから…」


「あははは、そう言われると照れるから止めてよ」


「………事実だから、それと褒めてる訳じゃない」


「うふふ、ザーナさんは厳しいですね」


「ま、まあ、慢心するなって事だと受け止めて置くよ」


「………ん、いい心掛け」


「うふふふ、本当にザーナちゃんは、さて、シュンちゃん、方針も話し合いましたし、シュンちゃんは資金集めをお願いしますね」


「うん、じゃあ、さくっと魔法石を集めて来ちゃうね」



カノンが魔法での鉄板とレンガ作りを説明しシュンを驚かしたが、

全てはシュンのおかげで、シュンが居なければ出来なかった事だと言って、

シュンを照れさせたがザーナのきつい一言にカノンは笑ってしまった。

全ての方針を話し終わりサリィはシュンに資金集めを頼み、

シュンは自分の仕事をやりに、洞窟へと赴いて行った。



シュンは魔法石集めをしながらテレパシーで恋人達と報告を取り合い、

ルーミアとサリィが無事騎士団の部下30名を引き抜いた事を聞き喜んだ。



【無事に行って良かったよ】


【うふふ、本当ですね、何人かは夫も居るみたいですから、人数はもう少し増えると思いますよ】


【そっか~、って、その人達の家はどうする?】


【城の外に女子寮がありますから、それごと掻っ攫って行きます、持ち家がある部下はその家を移転する予定です】


【女子寮を丸ごと、ね~、それって泥棒じゃ?】


【いいのですよ、不遇な思いを女性にさせて来た罰です、女を怒らせるとどうなるか分からせてやるんです】


【ははは、お姉ちゃんは過激だな~、まあ、分かったよ、ここのボスを倒したらそっちに行くから】


【あ、いえ、移転は夜行いますので、慌てなくても大丈夫です】


【取り敢えず私達は、島に行ってますね~】


【えっ、行くってどうやって?】


【うふふ、もう私は元勇者ですよ?それにもう主婦じゃなくて勇者に戻ってるから、シュンちゃん気付かなかったの?】


【え、ま、まあ、そうだったんだ、なるほどね~】


【ええ、リンちゃんも今頃覇者に戻ってると思うし、あとでステータスを確認してみてはいかがですか?】


【うん、そうしてみる】


【ではシュン君、私達は島でお待ちしております】


【おっけ~、じゃあまた後で】



過激な報告後島で待っていると聞きシュンは首を傾げたが、

サリィが移動魔法を使えない訳なくしかも勇者に戻っていると聞かされた。

そう言われてサリィが余り戦闘に参加をしていなかった事を思い出した。

主婦で能力の上限があるからだと思っていたが、

ユウ達に戦闘経験を与える為だと感付き心の中で納得行っていた。

そんなこんなでルーミアとサリィの報告が終わり、

続いてユウから報告が入った。



【シュン様~、牧畜用の動物さん、買い終わりました~】


【おっ、お疲れ様】


【あの~、羊さんも~、買っていいですか~?】


【うん?羊か、うんいいよ】


【やったー、これでモフモフ出来るわね】


【モフモフ?】


【毛を刈る事ですよ、お師匠様】


【あぁ、じゃあれだ、牧羊犬も何匹か買って置いた方がいいかもね】


【はい、もう少し見てから島に行きますね~】


【うん、宜しく】


【はいです】



一通り牧畜を買えたと報告されたがエレアが羊も欲しいと言い出し、

シュンは快く承諾をした。

するとフローリアはモフモフが出来ると大喜びしモフモフとはと、

シュンが意味を聞くとサランが毛を刈る事だと説明した。

説明を聞いたシュンは牧羊犬も買って置いてと言い渡し、

ユウ達の報告は終わった。



「さて、ボス部屋に着いたな~、ここに魔力を残して置けばすぐ来れるな……、よし」



ユウ達と会話をしながらボス部屋に着いたシュンは、報告が終わると、

その場に魔力を残し次回から即来れるようにしてから部屋へ入ろうとした。

するといきなりアイリーンから報告が飛び込んで来た。



【飼い主様、侍女を10名以上連れて行っても宜しいですか?】


【おわっ、リーンか、びっくりした】


【あっ、間が悪かったですか?】


【いや~、今丁度ボス部屋に入ろうとしてた所だったから】


【そうだったのですか、申し訳在りませんでしたわ、では、少し経ってからの方が?】


【あぁ、大丈夫だよ、それで、なんだっけ?】


【着いて来たいと言っている侍女が13名も居るのですが、多過ぎかと思いまして】


【ん~、来たいって言ってくれてるんだったら全員いいんじゃない?休みとか交替制も組み易くていいと思うから】


【そうですか、畏まりましたわ、では皆を連れて島へ向かいますわ、その、申し訳在りませんでした】


【謝んなくていいって、じゃあ、俺もすぐに行くから】


【はい、ではまた後でですわ】



扉に手を掛けた所での急な報告に驚いてしまったシュンだったが、

内容を聞いて皆を連れて来ていいと指示し、謝るアイリーンに、

謝らなくていいと伝えて報告を終わして、改めて扉を開き、

ボス部屋へとシュンは入って行った。

そして魔法でミスト共を蹴散らした所で、また報告が入った。



【あのー、シュンくん、移動魔法を使える人を誰か来させてくれないかな?】


【ん?あぁ、おっけ~、ニキさんに連絡してみるよ】


【ありがとうー、シュンくん、愛してるー】


【シュンちゃーん、私も愛してるからねー】


【うん、ありがとう、俺もだよ】


【いやーん、嬉しい、じゃあ、宜しくね】


【うふふ、ありがとう】


【ははは、じゃあ連絡するから、待っててね】



ファンとジャンはフランの魔法でダードン国まで行き、

牧畜を買いに行くユウ達と別れてしまった為、

帰る手段を失った為シュンへ助けを求めた。

テレパシーはシュンにならいくら離れていても行えるらしいが、

他のメンバーには離れてしまうと会話が聞き取れなくなってしまい、

仕方なくシュンへ連絡を取った2人だった。

そして愛の告白をする2人にシュンは俺もだと応え、

ニキへ連絡を取った。



【ニキさん、ファンさんとジャンさんを迎えに行って貰っていい?】


【はい、了解しました】


【ありがとう】


【いえいえ、ではお2人をお迎えに行きます】


【うん】



ニキへ連絡を取りつつミスト達が残して行った魔法石を、

回収し終わったシュンは洞窟から外へ出て、

島に向かう前に頑張っている恋人達と島の人達の為に、

ギムダイン国へ寄り道をして少し魔法石を売り、

その足でお菓子屋を見て回り大量のお菓子を買って島へ向かった。




「お、みんな揃ってるね」


「はい、あれ?それは何ですか?」


「うん、まだ昼飯には早いからお菓子をと思ってね」


「わぁぁい、お兄様、素敵ですぅぅ」


「………いい心掛けね、愛してるわ」


「シュンさん…、お心遣い感謝します」


「ははは、いいっていいって、ザーナちゃん、俺も愛してるからね」


「………んぐ、ば、か、聞き流しなさいよ…」


「うふふふ、しかしシュン様、こんなに大量に買ったのですか?」



甘い物には目がない女性達はシュンの持って来たお菓子に心奪われ、

それを買って来たシュンにお礼を言いつつ手に取って行った。

あのザーナまでもが思わず愛してると皆の前で呟き、

シュンはその言葉に返答したのだが、ザーナは顔を真っ赤にさせて、

小声で毒吐くのだが乙女のような返しの為ニキは噴出してしまった。

そんなニキだったが余りにも大量にあるお菓子に、

疑問を持ちシュンへ質問した。



「あぁ、島のみんなにもね、俺だけ何もしてないのは悪いから、あっ、あの人達も呼んで食べて貰ってよ」


「あっ、はい、集合」


「ハッ」


「お前達、シュン君がお前達にもと言って下さった、ありがたく頂くように」


「ハイ、あ、あの、ありがたく頂きます」


「ちょっ、そんな堅い返事と言うか、お姉ちゃん、俺は軍人じゃないからあれだけど、堅苦しい付き合いはその、ね、止めて貰いたいかな~と」


「ふむ、失礼しました、おい、聞いたようにシュン君はこう言う堅苦しいのが嫌なようだ、なので、有事の際以外は上下関係なく付き合うように、さあ、寛いで食べてくれ」


「ハ、ハイ、了解であります、ただいまより有事の際以外普通に接します、シュン様、ありがたく食べさせて貰いますね~」


「う、うん、でもなんだろう、わざわざ敬礼した後、素に戻るのって不気味だね」


「うふふ、騎士団はルーミアちゃんを見て分かるようにお堅い人ばっかりだから」


「ま、まあ、そうかもね、あっ、リーンも、メイドさん達に分けて上げてよ」


「畏まりましたわ、貴女達、飼い主様から頂き物ですわ」


「あ、あの、私達も頂いて…」


「うん、一杯あるからみんなも食べて」


「は、はい、旦那様、分け与えて下さりまして感謝致します」


「ぐあっ、こっちもかい、しかも旦那様って、お~い、リーン、さっきの聞いてたでしょ?何とかしてよ」


「まあ、メイドにも同じ扱いをお求めなのですか?」


「うん、頼むよ~、俺は子供達と町の人達に渡して来るから、頼むよ、ほんと」


「うふふ、畏まりましたわ」



恋人達の後ろにずらりと並んでいた騎士達とメイド達にもお菓子を分け、

騎士団達に堅苦しい態度を取られてぐったりしていたシュンに、

メイド達も窮屈な態度を取られ堪らず逃げるようにその場を離れるシュン。

そして孤児院の子供達と神父、それに町民達にも配って回り、

帰って来たシュンを出迎えたのは堅苦しさのなくなった女性達であり、

ほっと胸を撫で下ろすシュンであった。



「そう言えば~、騎士団の人達は女性しか来てないの?」


「まあ、男共はしがらみもありますし、不満を持っている仲間に声を掛けるとも言ってましたから」


「なるほどね~、じゃあ、男性は寮と一緒に夜来る事になるのかな?」


「ですね、簡易的な小屋も木でですが作ってありますし、なんとかなりましょう」


「そっかそっか、で、メイドさん達は家の事をやって貰うとして、騎士の人達は何をして貰うの?」


「そうですね、島に変なのが来てもすぐ知らせる為に見張るのと、洞窟に子供が立ち入らないように見張りに立つ事ですかね、後は治安維持とか子供の遊び相手とか、まあ色々ありますから大丈夫ですよ」


「そっか、折角来て貰って暇で嫌気が差されたらどうしようかと思ったよ」


「うふふ、シュンちゃん、そう言う心配は無用ですよ?細かい事は大人に任せて下さいね」


「う、うん、解った」


「うふふ、そうだ、シュンさん…、レンガと鉄板、出来上がってますから見に行きませんか?」


「おお、忘れてたよ、行こうか」


「もぐ、もぐ、ごっくん、………あたしも行く」


「うん、じゃあちょっと見て来るね」


「いってらっしゃ~い」



騎士団達の日常の任務を聞いたシュンにカノンが作り上げた物を、

見て貰おうと誘いザーナも一緒に着いて行くと言って腰を上げた。

そして3人で出来上がったレンガと鉄板を見に行く事とした。




「シュンさん、私もザーナさんみたく突然キスとかしちゃってもいいですか?」


「なっ、いきなり何を」


「私だってシュンさんの婚約者ですし、シュンさんとキスしてみたい、です…」


「………」


「ん?俺からしろって事?」


「………」



恋人達から少し離れた所でカノンが急にキスをしても言いかと聞いて来た。

それに驚くシュンにカノンは独白し、それを聞いていたザーナが、

無言でシュンから唇を奪えと言う旨のジェスチャーをし、

聞き返したシュンへまた無言で首を縦に振り肯定した。

それを当然カノンも見ており微笑みながら立ち止まり、

目を瞑ってシュンからのキスを待ち構えていた。



「じゃあ、………ちゅっ」


「ん、うふっ、ありがとうございます…、シュンさん、ファーストキスをシュンさんと出来て…、私は凄く幸せ者です」


「そう言って貰えて俺も嬉しいよ、ん?ザーナちゃんも?」


「………うん、んっ、ちゅっ」


「んん、……ん、ザーナちゃん、カノンさんとのキスを見て嫉妬でもしたの?」


「………ばか、そんなんじゃないもん、したかっただけ」


「うふふ、可愛いですね、ザーナさんは」


「………可愛くなんかない、カノンさんの方がよっぽど女らしいし」


「ははは、十分ザーナちゃんだって女らしいよ」


「………ほんと?」


「ああ、本当だって、だからそんな事を気にしなくていいんだよ、愛してるから、ね」


「………うん、解った、あ、ありがとう」


「シュンさん、私にも、言って欲しいなぁ」


「ん?ははは、カノンさんも意外と嫉妬する方だったんだね、また可愛いい一面が知れて良かった、カノンさんの事だって凄く好きだし、愛してるよ」


「あ、ありがとうございます…、自分で聞いて置きながら、やっぱり面と向かって言われると恥ずかしいですね…」


「まあ、言う方も結構恥ずかしいよ?」


「うふふふ、そうかも知れませんね」


「………ふふふ」



可愛い嫉妬をし合うカノンとザーナに愛の告白をしたシュン。

そんな3人は、3人とも顔を赤らめて恥ずかしがりながらも笑い合い、

製作したレンガと鉄板の下に着き眺めていた。



「いやいや、かなりの量が出来上がってるね」


「はい、ですが港を建設するにはもう少し必要かと」


「………シュン、また土砂を作って」


「うん、ならあれだね、川をもう少し作りながら土砂を増やすか」


「はい、是非お願いします」


「おっけ~、これはこのままにしとくの?」


「………うん、建設に必要になったら動かせばいい」


「よし、なら、みんなの所に戻って、昼食と行こうか」


「はい」


「………うん、でも、もう一回キスして」


「しょうがないな~、カノンさんもする?」


「はい…」



予想していたよりも遥かに大量のレンガの山と鉄板の山に、

シュンも吃驚したが港を建設するにはまだ足りないと言われ、

川を増設しながら土砂を出す事にしたシュン。

それを決めて昼食にする為皆の元に戻ろうとした所、

ザーナがキスをしてくれとお願いしシュンはカノンもして欲しいか聞き、

カノンもして欲しげな目で頷いた。

その願いを聞き入れたシュンは交互にキスをしながら、

さり気なく両者の胸に触れたが、

カノンもザーナも特に文句を言う事無く受け入れ、

少々甘い時間に酔い痴れてしまうのだった。


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