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第16話 婚約指輪完成と新装備

自宅に着いたシュン達はすぐに昼食を取った。

その食事中にニキが七色の魔法石を取り出してシュンへ口を開いた。



「シュン様、昨日解析を任された魔法石ですが、これは凄い物でした」


「全部の属性の効果があったとか?」


「はい、しかも無属性も効果があると思われます」


「ほ~、売ればかなりの値段で売れそうだね~」


「そうですね、しかし、売るのは少し勿体無いかと」


「まあ、確かにね、ならこれは結婚指輪用に取って置こうか」


「結婚指輪!モニカともぉ、結婚してくれるんですかぁぁ?」


「うん、そのつもりだったけど?」


「わぁぁい、やったですぅぅ」


「うふふ、結婚指輪なら飼い主様とお揃いに出来ますね」


「へ?婚約指輪もお揃いじゃ?」


「えっ?婚約指輪とは女性に渡して婚約を約束するもので、男性は婚約指輪なんて着けませんよ?」


「な、なんだって…、そうだったのか……」


「あらあら、シュンちゃん、知らなかったのですか?」


「うん」


「それでシュン君は同じ指輪を人数分買ったのですね…」



七色の魔法石はほぼシュンが想像していた通りの効果があるようで、

それを使って結婚指輪にしようと言い出した。

それを聞いた恋人達は狂喜乱舞して喜ぶのだが、

婚約指輪もお揃いで付けるものだと思っていたシュンが、

女性に贈る物で男性は付けないと聞き落ち込んだ様子になり、

女性達の喜びが静まって行ってしまった。



「別にいいんじゃない?ねぇ?」


「そうですよ、お揃いで買った指輪が婚約指輪も兼ねてたって言う事にすれば」


「うんうん、それなら~、不自然じゃないと思いますよ~」


「そうかな?」


「そうです、そうです、それに~、私はシュン様とお揃いの方がいいですし」


「そう言ってくれるなら、うん、いいか」


「………細かい事に悩むのね」


「繊細な方なんですよ…、では、シュンさん、指輪の方をお作り致しますね」


「うん、じゃあ、カノンさん、こっちに来て」



恋人達に慰められたシュンはなんとか落ち込みから回復し、

カノンが早速作ろうかと言ったのを聞いて自分の下へ来させた。

そしてカノンを椅子に座っている自分の上に座らせ抱き付いた。



「あ、あの…、シュンさん…?」


「こうすれば一編に作れるでしょ?」


「そうですが…」


「早くみんなに渡したいし、俺も手伝いたいから」


「解りました、では…、取り付けますね」



テーブルに並べられた14個の指輪と14個の光属性の魔法石に、

シュンに抱き付かれたカノンが魔法を詠唱し放出した。

そしてすぐに魔法石付きの指輪が出来上がり、

それをシュンは1人1人指へ嵌めて行った。



「シュン様~、嬉しいです、………ちゅっ、えへへへ」


「シュンちゃん~、ありがとう、お母さん涙が出ちゃいそう」


「シュン君、あ、ありがとうございます」


「お師匠様、凄く嬉しいです」


「ふふふ、下僕の私が婚約者、嬉しい限りです」


「へへへ、お兄様、モニカ嬉し過ぎちゃいますぅぅ」


「飼い主様、一生お仕い致しますわ」


「嬉しいです…、シュン様、ありがとうございます」


「え、え、私も?きゃー、嬉しいです、ありがとう」


「シュンくん、ありがとう、嬉しいよー」


「………お礼なんか言わない、けど、凄く嬉しい」


「シュンさん…、私、幸せです…」


「……まあ、その、これからも宜しくね」


「はい」



指輪を嵌められて行く中恋人達はお礼を述べ、

全員に嵌め終わったシュンはこれからも宜しくと言って締めた。

シュンのその言葉に恋人達は、はいと声を揃えて言った。

そして昼食を終えたシュン達は島へ向かい洞窟の探索を行った。




「2層目はまだ行ってない?」


「はい、いきなりはモンスターが強くなる事はないですが、慎重に行った方がいいかもですね」


「だね~、みんな気を付けてね~」


「はい」



昨日とは違い人数が増え、シュンも一緒に探索していたので、

少々緊張感に欠けていた一行であったが、

2層目からは所見と言う事もあって気を引き締めて探索を行った。

だが2層、3層と現れるモンスターに変化がなく、

またもやお気楽ムードが漂っていた。

しかし4層目途中に、ヒュドラが道を塞いでいるのを見た恋人達は、

驚きの声を上げてしまった。



「なっ、ここのボスはヒュドラかと思っていたのだが」


「さしずめ中ボスと言った所でしょうか?」


「でしょうね、いかが致しますか?」


「ん~、どうせだから俺が倒して、鱗を貰っちゃいましょうかね~」


「そうですね~、ではシュン様~、頑張って下さいね」


「うん、まあ、待ってて」



先に続く道を守っている中ボスであると判断した恋人達に、

シュンは自分が行って資金を稼ぐ事にし突撃して行った。

そして一撃で斬り倒したシュンだったが、

何故か鱗はおろか角も牙も残さない事に疑問を持った。



「あれ?なんで?」


「あら、今のはヒュドラじゃなく、ヒュドラモドキだったようですわね」


「ヒュドラモドキ?」


「はい、見た目も強さもヒュドラと変わらないのですが、何も残さないのでモドキと言われているんです」


「そんなのが居たのか~、くそ、騙された」


「うふふ、まあまあ、そう上手く行かないって事ですよ」


「まあ、そうかもね、取り敢えず下に行く階段を見つけたら今日はもう止めようか」


「はい、魔法石の取り付けもありますしね」


「うん、それに装備も見たいでしょ?」


「見たい、見たい」


「見たいですぅ」


「ははは、じゃあ、さっさと見つけて行こうか」



モドキと言う騙しモンスターにがっかりしたシュンだったが、

早々上手い事はないと言われ納得し下の層に行く階段を探す事にした。

そして20分後に発見し今日の探索は終わりとし、

神父と町民達に挨拶してゴードン国へと向かって行った。



「おい、おめぇ、朝に帰って来るんじゃなかったのか?」


「………シュンの手伝いが忙しかった」


「かっ、おめえが手伝いねぇ、まあいいや、あんちゃん、今日はばっちり30人前揃えてあっからよ、宜しく頼まぁ」


「うん、じゃあカノンさん、行こうか」


「はい」



シュン達が武具屋に入ってすぐグランはザーナを見つけて叫んだ。

それに対してザーナが反論するとそれを聞き流してシュンに仕事を頼んだ。

頼まれたシュンはカノンと共に倉庫へ行き昨日同様すぐに終わらせ戻り、

その戻って来たシュンへモニカがダッシュして近付き口を開いた。



「ねぇねぇ、お兄様~、モニカねぇ、あれとあれが欲しいんですぅ、だめ?」


「ん?あれって鉄の棒?」


「ぶっぶ~、違いますよぉ、あれはぁ、戦闘になったら鞭なるんですよぉ」


「ほ~、それと篭手が欲しいの?」


「うん、あの篭手はぁ、その鞭の取っ手が収納される様になっててぇ、凄く便利なんですぅ」


「なるほどね~、値段は2つで1万1千か、他にも欲しいのあったらいいよ、10万Gずつぐらいならみんなに使えるし」


「そ、そんなにいいのですか?」


「うん、昨日と今日の魔法石取り付けで50万G儲けたし、まあ、みんな10万Gも使わないでしょ?」


「ですね、魔法石付きじゃないからそこまで高くないですし」


「まあ、まだ売ってない魔法石も結構あるから、必要ならカノンさんに付けて貰おうね」


「……す、す、凄いです…」


「うふふ、このくらいでなかったら、街を作ろうなんて発想は出てきませんわ」


「そ、そ、そうですねー」



ファンとジャンには桁違いに思える儲け具合に感嘆するが、

アイリーンはこのぐらいの儲けがなくては街造りなど出来ないと言い、

2人を納得させていた。

そしてシュンは恋人達に装備品を見る時間をもう少し与える為、

1人で城へ品物を送り届け料金を受け取り、とんぼ返りして来た。




「おかえりなさいです~」


「ただいま~、オッサン、はいこれ」


「おお、悪ぃな、で、どうする?買い物して行くかい?」


「うん、みんな欲しいもの決まった?」


「はーい」



欲しい装備は決まったか問い掛けるシュンに皆が声を上げて返事をし、

決めた装備品をシュンの下へ次々持ち込んで来た。

少し長くなるが、以下の通りである。



まずはユウだが、鋼より丈夫で軽いミスリルで出来た、

剣と小盾に胸当て、篭手とブーツ、

それからカチューシャ状の頭を守る防具と言った、

冒険者でありながら可愛く纏めた装備に仕上げ、

計6点、3万G分の装備を選んだ。



次にサリィだが、ユウと全く同じ装備品を選び、

剣と小盾に胸当て、篭手とブーツ、

それからカチューシャと言った、

娘と同じでありながら大人の魅力がある、

計6点、3万G分の装備を選んだ。



次にルーミアだが、上記と同様ミスリル製の、

槍に重鎧、その重鎧の腕に嵌め込める大盾に兜と言った、

重戦士でありながら騎士の凛々しさが表れている装備に仕上げ、

計4点、3万5千Gの装備を選んだ。



次にエレアだが、やっぱり同じミスリル製の、

戦斧と大盾に軽鎧、篭手とブーツ、兜と言った、

戦士でありながら可愛さを忘れない装備に仕上げ、

計6点、3万9千G分の装備を選んだ。



次にフローリアだが、これまたミスリル製の、

棘付きメイス、腕輪とセットになったバックラーに鎖帷子、

ブーツとミスリルを縫い込んだ薄いローブに四角い僧侶帽子と言った、

僧侶の格好を崩さない装備に仕上げ、計6点、3万G分の装備を選んだ。



次にサランだが、皆と同様にミスリル製の、

杖2本と腕輪に靴、ミスリルを縫い込んだワンピースに薄いローブ、

それにとんがり帽子と言った、お洒落な魔法使いの格好に仕上げ、

計7点、2万7千G分の装備を選んだ。



次にモニカだが、説明はもう要らないミスリル製の、

鞭とそれを収納出来る篭手と、ブーツにカチューシャ、

ミスリルを縫い込んだワンピースに薄いローブと言った、

キュートでありながら上品な装備に仕上げ、

計6点、2万6千Gの装備を選んだ。



次にアイリーンだが、同様にミスリル製の、

レイピアと腕輪にブーツ、カチューシャと、

ミスリルを縫い込んだワンピースに薄いローブと言った、

まさに高貴な印象を与える装備に仕上げ、

計5点、1万7千Gの装備を選んだ。



次はニキだが、同様にミスリル製の、

杖が2本と、腕輪に靴、カチューシャに、

ミスリルを縫い込んだワンピースに薄いローブと言った、

シンプルさの中に慎まれた綺麗さのある装備に仕上げ、

計7点、2万6千Gの装備を選んだ。



次にカレンだが、同様にミスリル製の、

暗器に腕輪とセットになったバックラー、鎖帷子に靴と、

カチューシャにミスリルを縫い込んだ薄いローブと言った、

可憐さが光る装備に仕上げ、計6点、2万6千Gの装備を選んだ。



次にザーナだが、同様にミスリル製の、

大ハンマーと大盾に軽鎧、篭手とブーツ、兜と言った、

戦士さながらでありながら鍛治師を忘れない装備に仕上げ、

計6点、3万9千G分の装備を選んだ。



次にジャンだが、同様にミスリル製の、

弓に重鎧、その重鎧の腕に嵌め込める大盾に兜と言った、

重厚だが武器が弓で微笑ましい印象を与える装備に仕上げ、

計4点、3万3千Gの装備を選んだ。


最後にファンだが、最後までミスリル製の、

手甲に肘当てと膝当て、靴にカチューシャと、

ミスリルを縫い込んだ武道着と言った、

武道家らしい軽装ながら華のある装備に仕上げ、

計6点、2万7千Gの装備を選んだ。



と長くなったがこれをオッサンに見せ、合計金額を聞くシュン。



「全部で、………39万5千Gだな、昨日と今日の取り分から引いとくか?」


「うん、じゃあ、ついでに俺もなんか買おうかな~」


「あんちゃんには特別いいもんを用意してあるよ」


「えっ、なになに?」


「こいつだよ」



ついでにとシュンが装備を選びに行こうとした所、

グランはシュンを引き止め一旦後ろへ引っ込んで何かを持って来た。



「この鎧は?」


「ああ、魔装備だよ、あんちゃんなら装備出来るだろ?」


「えっ、なんでそれを?」


「はっはっは、おいらは鞘から抜かれなくったって分からぁ」


「それってすぐ分かったの?」


「まあな、だが、あんちゃんが悪い奴じゃないってのもすぐ分かったよ、ははは、こいつはおまけだ、貰ってくれや」


「いいの?」


「ああ、出来の悪い娘を貰ってくれたようだしな、まあ、幸せにしてやってくれ」


「う、うん」


「がっはっは、おいザーナ、とっとと孫を見せに来いよ」


「………相手がシュンだからすぐだと思う」


「おいおい、俺だからってどう言う意味だよ~」


「がっはっは、たしかにあんちゃんが相手ならすぐ孕みそうだな」


「………でしょ」



持って来た黒い軽鎧を只で渡したグランは、

なんだかんだ娘のザーナが可愛いのかシュンに幸せにしてくれと言ったと、

今度はザーナに孫を早く見せろと言ってニヤッとした。

それを聞いたザーナは相手がシュンだからすぐだと言って、

これまたニヤッとしグランも大笑いして肯定した。

そのやり取りにシュンは頭を抱えて溜め息吐くしかなかった。



「はぁ、まあ、オッサン、ありがたく貰っとくよ」


「ああ、ついでにこいつも持ってけ」


「マント?」


「ああ、黒は魔装備と間違われて売れねぇからよ」


「在庫処理?」


「まあ、そうとも言うな、がっはっは」


「そう言う事ならお礼も言わずに持ってくよ?」


「ああ、全然構わねぇよ、さて、おいらも仕事をしねぇとな、あんちゃん、明日も宜しくな」


「うん、じゃあ、また明日」



軽鎧と一緒に黒いマントも手渡したグランは、

仕事に戻ると言って別れを告げ、シュンも挨拶して店を出た。

夕食には少し早い上に、新装備の使い心地を確かめたそうにしている、

恋人達を見てシュンは島の洞窟にもう1度赴く事とした。



「えへへ、軽くていい感じです」


「見た目もかっこいいよ」


「えへへへ、ありがとうございます」


「こいつは動き易いな、流石ミスリル製だ、重鎧じゃないと思えるほどだ」


「そうですねー、これなら弓を引くのも支障がありませんね」


「どうどう?シュンちゃん、私の武道着姿、様になってる?」


「うん、てかさ、その肘当て、突起なんか付いてたっけ?」


「うん、戦闘用に変化させてるの、これで肘打ちしたら結構効くよー」


「だ、だろうね、それとカノンさんの武器って、どんな仕組みなの?」



洞窟の入り口で買ったばかりの装備を各々カバンから取り出し、

着替えていた。

それぞれが感想を言いながら装備して行ったがファンの肘当てから、

買った時には付いていなかった角みたいな突起があるのにシュンが気付き、

それを質問しファンから答えを聞いたシュンは、

カノンの武器も気のなっており尋ねた。



「私の武器ですか?えっと…、腕輪に矢筒みたいのを装着しまして、魔力で矢が飛び出す仕組みになってるんです」


「ほ~」


「それに…、矢の代わりに魔法石を中に入れて置くと、その魔法石の属性と同じ魔法の矢が出るんです」


「じゃあ、矢を使わなくても攻撃出来るんだ?」


「はい、MPは少しつかいますけど、それであの…、1つ何か頂けますか…?」


「ははは、全種類いいよ、はい」


「あ、ありがとうございます」



カノンの暗器と言う武器の説明を聞いたシュンは自分のカバンから、

小さな魔法石を全種類渡し、洞窟内へと入って行った。



「どうしましょうか?下の階も少し見てみます?」


「そうですね、少しだけでも探索してみましょうか」


「うん、行ってみようか」



ヒュドラモドキをシュン抜きで倒した一行は、

テンションが上がったのか少しだけでも下の階を探索しようと言い出し、

シュンもそれに同意し5階層目の探索へと向かって行った。



「なんか~、空気が重くなった気がしますね~」


「うん、この階層から敵が強くなる気がするね」


「あ、あれを」



階段を降りてすぐ重く苦しい空気を感じたエレンはそれを口に出し、

フローリアは頷き、フランが少し離れた所をシュンへ見るように示唆した。

するとそこにはヒュドラモドキと思われるモンスターが何匹か居て、

シュンはそのモンスターを確認してみた。



「ヒュドラモドキが5匹いるな…」


「えっ、5匹も?」


「お姉ちゃん、大きな声出しちゃ」



シュンが確認してヒュドラモドキが5匹居る事を教えると、

ファンが驚いて大声を出しジャンがそれをまたも大声で注意した為、

5匹のヒュドラがシュン達に気付きこちらに向かって来た。



「わ、わ、5匹も一気には…」


「俺が何とかするから少し下がってて」


「は、はい」



1、2匹なら恋人達に任せても安全だが5匹もとなると危険だと判断し、

シュンがヒュドラモドキに向かって行って、3匹を魔剣で屠り、

残った2匹を魔法で倒して即座に終わらせた。



それから少し歩く度にヒュドラモドキが現れたが、

新装備のおかげもあって徐々に恋人達の殲滅速度も上がって行き、

探索も少しずつ効率が良くなり、扉を発見した。



「どうなさいますか?」


「ん~、中にはヒュドラモドキが15匹居るな、ボス部屋じゃないみたいだね」


「そうですね、でもこの部屋に階段があると思います」


「そっか~、じゃあ協力してちゃちゃっと倒しちゃおうか」


「はい」



扉を開ける前にシュンが確認をし、

中にヒュドラモドキが15匹居るのを皆に知らせた。

しかし、中に階段があると思われ、入るしかないと思ったシュンは、

皆と協力をして撲滅を図った。



「ふ~、もう、ヒュドラモドキは出て欲しくないね~、手間が掛かる割には儲けがないし」


「うふふ、儲けがないから嫌だって言えるのはシュンちゃんくらいなものですよ?」


「………確かに」


「こんな高レベルのモンスターとは会いたくないと思うのが普通ですよ?」


「お兄様だから普通じゃないんですよぉ」


「そうですね~、シュンさんだから~、普通じゃない考えなんですよ~」


「なんかさり気なく酷い事言われてない?俺」


「ふふ、キノセイデスヨ、ヒガイモウソウデス」


「フローリア、棒読みで言われたら余計悲しくなるんだけど…」


「シュン様~、階段ありましたよ~、こっち、こっち」



普通じゃないと言われたシュンは少し落ち込み、

更にフローリアがからかって落ち込みを深くさせた。

そんな会話中、下に行く階段を探していたユウが見つけて、

シュンを笑顔で手招きをして呼んだ。



「どうしたんですか?」


「いや、みんなが普通じゃないって苛めたんだよ~」


「あらあら、シュン様、いい子いい子、大丈夫ですよ~、私はそんな事思ってないですからね~」



呼ばれて来たシュンの様子が少しおかしい事に気が付いたユウは、

どうしたのか聞いて、皆に普通じゃないと言われたと抱き付いて来た、

シュンを優しく頭を撫でてあやした。

実際はさほど傷付いていないシュンは甘えようとしただけで、

すぐにげへへと笑い声を上げて下心を見せ、ユウに軽く怒られた。

そんな様子に恋人達も呆れた顔をしていたが、すぐに皆で笑い合い、

階段を降りて6層目に着き、すぐその場に魔力を残して洞窟を出た。



「魔力を残しておけば、あの場に魔法で行けるの?」


「はい、明日の探索は、6層目から出来ますよ」


「そっか~、まあ、少し遅くなったから、なんか買って食べようか」


「はい」



探索に時間を掛けてしまった為、いつもより遅い帰宅となり、

夕食は買って食べる事にしたシュン達は、

すぐに帰宅して街で食事を買い、すぐに夕食を取り、

いつも通りに皆で風呂へ入った。



「シュン様~、久しぶりにシュン様と一緒に寝たいです」


「ん、あぁ、そうだね~、じゃあ、今日はユウちゃんと一緒に寝ようか」


「やった~、えへへへ、嬉しいです」


「あらあら、いいわね~、お母さんも一緒に寝ようかしら?」


「えっ、3人でって事?」


「はい、だめ?」


「ん~、ユウちゃんがいいなら、まあいいけど」


「ユウちゃん、いいわよね?」


「え~~、しょうがないですね~、邪魔をしなければいいですよ?」


「うんうん、邪魔はしないわよ~、うふふ、楽しみですね」



湯船に浸かったシュンへユウが一緒に寝たいお強請りを言って来て、

サリィまで一緒に寝たいと言って来た。

それをシュンはユウがいいならとユウへ託し、

ユウも渋々ながら邪魔をしなければいいと承諾した。

そして風呂から出たシュンは、初めての3人で夜を明かす事となった。


今回は少し短いです。済みません…。

しかもなかなか物語が進んで行ってないですね…。


次回は頑張りますので宜しくです。


拙い文と物語にも関わらず評価を下さった方、この場をお借りして、

有難う御座いましたと言わせて頂きます。


ではまた次回お会いしましょう。


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