第12話 武具屋での取引開始とか町の英雄とか
いつもより大分早く帰宅してしまったシュン達は、
一服しながらこの後どうするか決めかねていた。
「ふぅ~、今日は早く帰って来過ぎちゃったけど、どうしようか?新しい防具でも見に行く?」
「いいですね、行きましょう行きましょう」
「うふふ、ユウちゃんったら、あの飼い主様、お買い物でしたら他の国にも行ってみませんか?」
「他の国?」
「はい、ダードン国と言う国なんですが、魔法をほとんど使わないので、魔法石も高く売れると思いますわ」
「なるほど、アイリーンさんの国じゃあ面が割れて買い物も出来ないしね」
「はい、それに、ダードン国はミスリル加工が有名ですから、なかなかいい装備も見られると思います」
「シュン君、私も是非見たいです」
「じゃあ、早速行こうか」
「では飼い主様、行きますわよ」
そこでシュンは防具でも変え揃えようか言って、ユウはそれに同意した。
その様子にアイリーンは少し笑いながら他の国に行ってみないかと提案し、
ニキが説明を付け足して、ルーミアの興味を引いた。
そこでシュンはアイリーンが言出だした、ダードン国へ行く事にした。
「着きましたわ」
「ここがダードン国か、じゃあ、取り敢えずはギルドに行ってみようか?」
「はい、皆で行きましょう、治安は余り良くないので」
ダードン国に着いたシュン達は情報を得る為、早速ギルドへ行く事とした。
その際身の安全を考慮し皆で行動を共にした。
そして、皆でギルドに入り魔法石を売却出来るか聞いた。
すると魔法石を扱える錬金術師が居ない為、
魔法石だけでは買い取れないと言われたが、
カノンが魔法石を扱えると知ると是非武具屋に行ってくれと伝えられた。
武具屋の場所を教えて貰ったシュン一向は、武具屋に赴いて行った。
「あの~、ちょっといいですか?」
「らっしゃい、おう、あんちゃん、なんだい?何か探してんのかい?」
「あ~、魔法石を売ろうと思ったらここを紹介されて」
「あん?魔法石だ?オレは自慢じゃないが魔法石の取り扱いは全く出来ねーぞ?他を当たってくれ」
「あぁ、そうじゃなくて、俺らが装備に取り付けるから、その、高く買ってくれないかな~と」
「あんだって?あんちゃんが付けるって?がっはっはっは、そりゃいいや、じゃあ、魔法石を見せてくんな」
眼帯を付けたガタイのいいオッサンの店員に、
シュンが何故ここに来たかを説明し興味を持ったオッサンは、
がっはっはと笑いながらシュンに魔法石を見せてくれと言い、
シュンはカバンの中から、残して置いた魔法石を見せた。
それを見てオッサンは、更に威勢を上げてシュンに口を開いた。
「お、おいおい、あんちゃん、大玉が全種類たぁ景気がいいね」
「いや~、小さい方だったらもっとあるけど」
「かぁー、ホントかい?まあ、そりゃーいいけんどよ、そいつをここにあるもんに付けてくれるんかい?」
「まあ、今日全部って訳には行かないけど」
「だわな、しかしあんちゃん、そいつをいくらで売るつもりだい?」
「確か~、ギムダイン国の相場は、黒が3万で、白が2万、後は1千Gだったかな?」
「ほうほう、なら、1千Gのを工賃含めて2千Gで買い取ってやらぁ、どうだい?」
「うん、いいね~、明日だったら10個ずつくらい持って来れるよ?」
「あんだって、それはすげーな、おい、ちょっと城にひとっ走りして来いや」
「うん?なんでお城に行かせたの?」
「重鎧兵団が魔法石付きの装備を欲しがってたからよぉ、大口の取引になればいいと思った訳よ」
「お、それはいいね~、じゃあ取引の話は明日に回した方がいいかな?」
「おお、そうしてくれぃ、ところであんちゃん、あんちゃんの名前をまだ聞いてなかったな」
「ん?ああ、俺はシュン、シュン クルスって言う名前だよ、オッサンは?」
「俺かい?グラン グラムスってんだ、まあ、宜しくな、あんちゃん」
「オッサ~ン、名前聞いといてあんちゃんかよ~」
「かっかっか、あんちゃんだってオッサン呼ばわりじゃねぇか」
「あ、まあ、そこはそこだよ」
「はっはっは、まあ呼び方なんざ、どうでもいいか」
「そうだね~、じゃあまた明日来るわ」
「おうよ」
取り付けの工賃を入れて倍の価格で買い取ってくれる事に加え、
オッサンの人柄も気に入ったシュンはここで取引をしようと決めた。
オッサンが城に弟子を向かわせ必要な物を聞きに行かせた為、
本日は取引を行えなかったがそれはそれで良しと考え、
今日の所は帰る事にした。
思いの他ここに売っていた装備品はしっかりした物が多く、
どれを買って貰おうか恋人達は会話を弾ませ、
自宅に帰ってもそれは続いていた。
「やっぱりミスリル製だと、重鎧でも軽かったな」
「私は盾が凄く気になっちゃいました、あれだけ軽いと皮製とあまり変わりませんしね」
「そうですね~、兜もいい具合に軽かったです~」
「魔法使い用のワンピースも可愛かったですね」
「ローブもなかなか良かったな、あの薄さなのにミスリルが織り込まれてて、皮の軽鎧以上の防御力があるんだもんな」
ルーミアを始めユウとエレア、サランにフローリアが、
防具談議に華を添えている時、
シュンはサリィに淹れて貰ったお茶を啜りながら、
モニカを膝に乗せ椅子に座っていた。
そんなシュンがボソッと独り言のように呟いた。
「ん~、思わず帰って来ちゃったけど、まだ時間があるな~」
「じゃあ、今日は豪勢なお食事を作りましょうか?」
「そうですね、魔界の穴を塞いだ記念としましょうか」
「うんうん、モニカもぉ、手伝いますよぉ」
「では飼い主様、わたくし達はお買い物をして来ますから、飼い主様は少しお休みしてて下さい」
「えっ、それは悪いよ、みんなが動いてるときに1人だけ寝てるって言うのも、……あぁそうだ、ちょっとギルドに行って来るよ、羽とか鱗とか売って来るついでに手軽な仕事があるか聞いて来る」
「わかりました、シュンさん、お気を付けて行って来て下さいね」
「ははは、すぐそこのギルドに行くだけだから心配して貰わないでも大丈夫だよカノンさん、でも、ありがとうね」
「い、いえ…、あの、いってらっしゃいませ…」
「うん、行って来るね」
ぼやいたシュンの一言にサリィが反応して、
時間があるから豪勢な食事でも作ろうかと言って来た。
それをニキとモニカが賛同してアイリーンもその気になったようだ。
そのアイリーンがシュンはその時間休んでてくれと言ったが、
シュンは首を横に振り少し考え、ギルドへ行く事にした。
それを聞いたカノンはシュンの心配を願う言葉を掛け、
思わずシュンは笑ってしまったが、お礼を言って家から飛び出して行った。
ちなみにカノンもシュンの事を覇王様呼びをしなくなったのは、
アイリーンに言われて直し戸惑いはあったがやっと慣れてくれたからだった。
「お久しぶり~」
「あ、居た、探していたんですよ」
「うん?どうかしたの?」
「はい、行商に行って貰った町が大変な事になりそうなんです」
「大変な事?」
「はい、町から離れた所でヒュドラが発見されたみたいで、町に近付いているそうなんです」
「なんだって、それはやばい、急いで町に行ってみる」
「はい、お、お願いします、あの町には私のお母さんと妹が」
「うん、絶対何とかするから」
ギルドに向かう途中、ギルドに居るお姉さんがシュンの元へ駆け寄って来た。
そして、町の近くにヒュドラが発見され、
町が襲われるかも知れないと聞かされた。
それを聞かされたシュンは町へ行こうとしたが、
お姉さんは自分の母親と妹が居ると泣き崩れてしまい、
シュンはそのお姉さんを励ましてから町へ飛んで行った。
「急げぇぇぇ、もう来るぞぉぉぉ」
「きゃぁぁぁ」
「わぁぁぁ」
町に移動魔法で飛んで来たシュンの目に、
阿鼻叫喚と言った光景が映った。
大パニックを起こした町人達は逃げる準備をしながら
絶叫して走り回っていた。
シュンはその中から1人の男性を捕まえ、
どの方角からヒュドラが迫っているのか聞き、
指を示した方へと飛翔魔法で飛んで行った。
「なっ、小型のヒュドラまで居るんだ」
何人かの町人がすでに村近くまで押し寄せている、
小型のヒュドラ30引き程度の軍勢と戦っていた。
しかし町人達では、1匹か2匹を倒すのが精一杯で、
どんどんと押されて行き、総崩れを起こし掛けていた。
「ここは俺に任せて」
「あっ?小僧1人に何が出来るってんだ」
「まあまあ、よっと」
最後尾で指揮を取っている騎士崩れの町人に、
シュンは声を掛けて任せろと言い、
何が出来るんだと言っている男の前で右手を突き出し、
小型のヒュドラ達に魔法を浴びせ、一掃させた。
「な、何だ今のは…、魔法か?」
「まあ、ね、むっ、来たな」
一瞬で小ヒュドラ達が消滅したのを見て、
騎士崩れの男は目を真ん丸くしていた。
そんな中、軍勢を率いていたと思われるヒュドラが現れ、
火を吐いて威嚇していた。
「う、うわぁぁ」
「不味い」
ヒュドラの火炎から逃げ遅れそうになった町人を見たシュンは、
咄嗟にその者の所へ飛び出して行き、身を挺してその町人を庇い、
火が当たらない様にしながら引き返した。
「ふう、大丈夫だった?」
「え、ええ、ど、どうもすいません」
「うん、無事ならおっけ~、ちょっくらあいつを倒して来るから、ここから動かないでね」
シュンと同世代の金髪ボーイを助けたシュンは、
危険だからとここを動くなと指示してから、ヒュドラへ向かって行った。
「あ、危ない」
シュンに火炎が効かなかったと見るやヒュドラは、
三つある首全てから火と氷、毒と言った異なる3種類のブレスを吐き、
迫り来るシュンへ対抗しようとした。
それを見た金髪ボーイが高い声で注意を促したが、
その声に反して、シュンはそのまま特攻を掛けて行き、
魔剣をどてっ腹に突き刺し斬り上げて絶命させた。
「ふぅぅ、もう大丈夫だって町の人に言って来てくれる?」
「……あ、あぁ、分かった」
「あ、あの、助けて頂いてありがとうございました」
「ん、あぁ、いいよいいよ、怪我とかしなかった?」
「はい、大丈夫です」
「それなら良かったよ、ん?」
「あ、あの、これを」
騎士崩れの男に町へ危機は去った事を伝えて欲しいと頼み、
その男は頷いて町へ走って行った。
そのやり取りを終えた後、金髪ボーイがお礼を言いに来て、
すぐ後ろから数名の町人が、シュンへ角やら鱗やらを手渡して来た。
「これって~、小さいヒュドラの?」
「はい、貴方様が倒されたリトルヒュドラが残して行った物です」
「へ~あれって、リトルヒュドラって言うのか、ねぇ、それっていくら位で売れる」
「えっと、角と牙は2千5百Gで鱗は1万5千Gですかね」
「大きい奴の10分の1の値段か、まあでも、それが、……丁度30ずつか、って~と、え~っと」
「52万5千Gですね……」
「うおっ、マジか、ってか、君、計算速度、超速いね」
「え、ええ、一応これでも商人をやってますし、あの、行商の時に一度お見掛けしませんでしたか?」
「ん?こんなイケメン見た覚えがないな~」
町人達が拾って来てくれた戦利品の売却価格を聞き、
計算していたシュンに、金髪ボーイが即座に暗算して、
合計金額を導き出した。
それに驚いたシュンだったが、更に驚く一言を金髪ボーイが言った。
「………あの、私、女」
「えっ、あ、マジで?」
「マジですね」
「ははは、てっきり男かと思ってた、ごめ~~~ん」
「いいんです、こんな格好してたら誰でも間違えますから……」
皮の軽鎧に鉄兜を被っていて戦っていたので、
てっきり男かと思っていたシュンだったが、
なんと金髪ボーイは、金髪ガールであった。
それを聞いたシュンは引き攣った笑いを上げた後、
全力で謝り、金髪ガールも仕方がないと許してくれた。
そんなやり取りを見ていた町人達は、一瞬でヒュドラを倒したシュンに、
得も知れぬ恐怖心がなくなって行き、
笑顔でシュンへ話し掛けて来た。
「はっはっは、これから宴会になるだろうからどうだい?参加してくれないか?」
「ん?俺が?」
「ああとも、町の危機を救ってくれた英雄だもんさ、是非参加してくれよ」
「英雄って、俺は覇者じゃないし」
「はっはっは、覇者様だけが英雄じゃあるめぇよ、お前さんは我が町の、覇者様に代わる英雄よ」
「それはそれは嬉けどね~、今日は帰らないと生けないんだ、明日なら来れるんだけどね~」
危機が去ったからか上機嫌になった町人達はシュンを英雄扱いをし、
これから行われるであろう宴会に誘った。
だがシュンは折角家で豪華な料理を作っている恋人達に申し訳なく思い、
その申し出を断った。
だが、明日ならと言った所、町人達は更に盛り上がった。
「おお、そうかい、なら、明日も宴会にしようや、なぁ」
「ああ、2日続けて大酒が飲めるぞ、かっかっか、こりゃいいや」
「そうだそうだ、うるせー、かかぁも、文句は言わねーだろうし」
「はははは、あぁ、そうだ、これを明日の宴会用に使ってよ」
「うん?おいおい、金貨が10枚ってあんた、10万Gもの大金受け取れねーって」
「そうだそうだ、救ってくれた英雄に金を貰う事なんか出来なーって」
「まあまあ、でかいヒュドラのと合わせて、72万も儲けが出た事だし、このお金で今日と明日、楽しんでよ、ねっ」
「ん……、町を救ってくれた英雄にそう言われちゃー、断れねーよな」
「あぁ、折角のご好意を無下にも出来ねーし、ありがたく頂くよ」
「うんうん、じゃあ、俺はこの辺で帰るけど、町まで送って行こうか?」
「ん、そうしてくれるとありがたいが、いいのか?」
「うん、大した事じゃないし、じゃあ行くよ」
思わぬ収入を得たシュンは、宴会に使われるであろうお金を危惧して、
10万Gを町人に手渡した。
それには町人も恐縮してしまったが、いいからと手渡し、
町人達も何とか納得してくれた。
そしてシュンは町人達を町まで魔法で送ろうとし皆を傍まで寄らせたのだが、
金髪ガールは何故だかシュンの腕に自分の腕を絡ませ、
少しはにかんだ笑顔を向けていた。
その状態で町まで帰還した町人達は、
お礼を言ってすぐ自宅へ飛んで帰って行き、金髪ガールも、
寂しそうに腕を解いて頭を下げ、帰って行った。
それを見送ったシュンは、話し掛けれ時間を食うのを避けるように、
すぐさまギルドへ飛んで、お姉さんに報告をした。
「あ、ありがとうございます、あの、討伐隊の皆さんは?」
「討伐隊?」
「はい、もう着く頃だと思うのですが、お会いしませんでしたか?」
「うん、ヒュドラを倒してすぐ帰って来ちゃったから、見てないね~」
「そうでしたか」
「うん、まあ、これ、売却したいんだけど」
「はい、ヒュドラの角とかですね……って、えぇぇぇぇ」
「あっ、やっぱり多かった?」
「お、多いの次元を超えてますよこれ……」
「あぁ、後これも一緒にお願い」
「……………」
「多分全部で113万5千Gだと思うんだけど~、確認してみてくれる?」
「は、はい、……………はい、確かにそのお値段で間違いありませんね」
町が無事だと聞かされたお姉さんは、少し涙を浮かべていた。
そのお姉さんが討伐隊の事を話して来たが、
見かけなかったと話が終わり、売却の話へと移行した。
するとお姉さんは、また20万の取引かと思っていたが、
シュンがカバンから出して来た大量の角や牙、鱗に吃驚してしまった。
更にヒュドラ3匹分と女王アリの羽を出されドン引きのお姉さんに、
確認を求めたシュンは間違いない事を聞き、
売却で得られるお金が今日はないだろう思い聞いてみた。
「流石に今日は無理だよね」
「は、い、明日ならばお渡し出来ますが」
「うん、じゃあ、明日の夕方に取りに来るね」
「はい、お待ちしてます」
「ああ、それからお姉さん、明日の夕方から時間空けて置いて欲しいんだけど」
「明日の夕方からですか?」
「うん、町の宴会に誘われちゃってね~、お姉さんも一緒に行こうよ」
「えっ、私もいいんですか?」
「うん、折角だし、お母さんと宴会楽しんだらどうかなって」
「は、はい、分かりました、では明日の夕方からは仕事を休みにしますね」
「うん、じゃあ、お金の方も明日お願いね」
「はい、了解しました」
お金の受け取りは明日になる事を確認したシュンは、
丁度いいと思いお姉さんも明日の宴会に誘ってみた。
すると了承してくれ、明日の夕方にまた来ると伝えて、
シュンは恋人の待つ自宅へと帰って行った。
「お、おかえりなさい…」
「ただいま~、あれ?カノンさん、みんなは?」
「隣町が大変だって情報があって、今さっき飛び出して行きました…」
「あら、今それ解決して来たんだけど…、行き違いになっちゃったか」
「そ、そうだったんですか?では、もう暫くしたら帰って来ますね」
自宅へ帰って来たシュンを出迎えたのはカノン1人で、
それをカノンに聞くと、どうやらヒュドラが現れた事を聞いた恋人達は、
つい今しがた家を出て行ったそうで、行き違いとなってしまった。
だが、解決したのを知ればすぐ帰って来るだろうと、
シュンは椅子に腰掛け、同じく腰を掛けたカノンに世間話を始めた。
「あ、そう言えばさ、魔法石つけた奴、神父さんに上げた?」
「はい、喜んで頂けました、あの…、本当にありがとうございました…」
「いいっていいって、魔法石の取り付けって何個でも出来るの?」
「あ、いえ、まだまだレベルの低い私では…、すぐにMP枯渇してしまいまして…」
「そうなんだ、そう言えばカノンさんのステータスって見てなかったな、ちょっと見ちゃってもいい?」
「はい、シュンさんなら全然構いませんよ」
魔法石を取り付けた物を神父に上げれたのか聞かれ、、
喜んで貰えたと返事を返したカノンは、深々とお礼をした。
そんなカノンを制しながらシュンは、魔法石の取り付けは、
1日で何個も出来るのか聞いたが、カノンの返事は芳しくなかった。
それでシュンは、カノンのステータスを見ていなかった事に気付き、
確認を取って見させて貰った。
名前 カノン ブロンチス 性別 女 年齢 22 レベル 9
職業 錬金術師 称号 シュン クルスの恋人
HP 68
MP 100
力 9+5
魔力 32+5
体力 28+5
素早さ 22+5
賢さ 7500
運 4630
魅力 8900
攻撃力 14
防御力 43
回避力 27
常備スキル
錬金術師の心 戦闘終了後レア魔法石取得確立上昇(極小)
技術使い 金属性魔法効果上昇(大) 火属性魔法によるダメージ増加(極大)
魔法石使い 戦闘中魔法石付加効果上昇(大) 戦闘スキルによるダメージ増加(極大)
特殊スキル
貨幣変化 全てのMPを使って戦闘中敵を貨幣に出来る(経験値取得0)
慈愛 パーティーメンバーの運上昇(小)
覇王への尊敬 覇王のパーティーメンバー中戦闘時クリティカル率上昇(小)
シュン クルスへの恋心 シュン クルスの傍に居る事で能力上昇(微小)
⇒
「なるほど、レベルがまだ9なのか~」
「はい、戦闘自体余りしませんし、錬金術も大して行っていませんでしたから」
「え?魔法を使うとレベルが上がるの?」
「はい、非戦闘職の人はその職にあった魔法や行動をしてると、経験値が増えるんです…」
「そっか、まあでもあれだね~、明日からは常にパーティー組むかね、そうすれば魔法石を集めながら、カノンさん達もレベルが上がるだろうし」
「え、そ、それは…、だめです、私は何もしていないのに…、楽してレベルを上げるだなんて…」
「いいって、明日から魔法石を取り付ける仕事が増えるかもだし、MPを増やして置かないと支障が生じちゃうでしょ?」
「そ、それは…、はい…」
「だからさ、お互い様で、ね、いいでしょう?」
「は、はい、シュンさんがそう仰るなら、お願いします」
「うんうん、ん?帰って来たみたいだね」
ステータスを見たシュンがカノンのレベル上げに対して、
提案してそれを渋々ながら了承したカノンが、
頭を下げてこの話が終わったと同時に家の外から声がして、
ユウ達が帰って来た事に気付く。
そしてユウ達が家に入って来てシュンへ話し始めた。
「お師匠様、なんなんですかあれは!」
「町に行ったら凄い事になってましたよ!」
「町の英雄になっていたじゃありませんか!」
「騎士団なんか必要ないって騒いでいましたよ!」
「ちょっ、みんな落ち着いて、ねっ」
「うふふふ、そうですよ皆さん、シュンちゃんはお仕事して来て疲れているんですから、話はお風呂場でゆ~っくりと聞きましょう」
「そうですわね、ささ、飼い主様、お風呂に行きましょう」
「行こう~行こう~」
「行こぉ行こぉぉ」
「わわわわ、みんなちょっと、わぁぁぁぁ」
「うふふふ、シュンさんも大変ですね…、ふふふふ」
恋人達は家に入って来て早々にシュンへ問い詰めて来た。
その様子にシュンはあたふたしていたが、
サリィが助け舟を出してくれた。
ように見えたが、そうではなく、場所を風呂場に移す為だけの言葉で、
アイリーンとユウ、モニカによってシュンは椅子から引き摺り下ろされ、
カノン以外の恋人達に集団で連れ去られてしまった。
それをカノンはゆっくりと椅子から立ち上がりながら、
微笑みながらシュンを大変だと呟き、自分も風呂場に向かって行った。
「もう、吃驚ですよ、町に着いたら酒盛りして、町の英雄が救ってくれた上に大金まで残して行ってくれたーって」
「本当ですわ、しかし飼い主様?10万Gも渡してしまって良かったのですか」
「ん?あぁ、リトルヒュドラって~のが30匹居て、そいつらの残して行ったもん売ったら52万儲けたからね~、後は羽とヒュドラのを3匹分で、113万5千G儲けたから」
「ひゃ、百万?」
「うん、その百万は街造りの貯蓄にして置いて、明日から儲けるであろうお金は装備に回せるね」
「………1日で百万Gも儲けれれば街どころか王国も造れますよ…」
「ははは、まあこんな儲けは今日限りだと思うよ、穴も閉じちゃったし」
「そ、そうですね、封印したのが少し勿体無かったような気もします」
「いやいや、町の人が凄いパニックになっちゃってたし、ああ言うのは余りね」
「そうですね、シュン様はお金よりもみんなの安全ですもんね、ちゅっ」
「あら、ユウちゃん、旨い事キスしたのね~、じゃあ、お母さんも~、ちゅっ」
身体を洗い流した後シュン達は皆、浴槽に入って会話をしていた。
その中で儲けが百万以上あった事に驚愕する恋人達。
そんな儲けがあるのなら魔界と繋がる穴を、
封印しなければ良かったと言うニキだったが、
その所為でまたもや町人に迷惑を掛けたくないと言うシュン。
そんなシュンにユウはさり気なくキスをしてサリィもそれに続いた。
そうなると他の恋人達も黙っては居らず、
次々とキスの雨あられを受けたシュンはふらふらになって、
風呂から出たのだった。
金髪ガールは当初出番はなかったのですが書いている内にいつの間にか現れてしまいました…。
しかも当初は行商の仕事に行き盗賊団に襲われていた所を助ける予定だったのに行商の仕事が1ヶ月ないと書いてしまったのを思い出し急遽変更したものなんですよね…。
それにしてもまたヒロイン増加フラグ立っちゃいましたね…。
これ以上ヒロインは要らないよと言う方が御座いましたらご報告下さい。




