《陸》サン、《不具合い》を、回収スル。
華月 陸は《フリー・フィールド》内に、システムとして、ログインしていた。彼は今『立体スキャナー』を使い、既にインプット済みの『自分データ』を、起動させている。『モンスター』にエンカウントする事等が無い様に、だ。
《個人認証データ》は、本来から、存在する。生を受けると同時に『登録』されるものだが、成長と共に『書き加え』られてゆくのが、本来であった。が、彼等神々の『認証データ』は、又他人とは違うので在った。
既に『存在』している『処』へ、『復帰』を『報せる』代物だった。さておき。
此の星に生まれ、生活する以上、誰もが所持している《認証データ》を利用する事で、『初期ログイン』の手間を減らして在る。『フリー・フィールド』は謂わば《初心者》にこそ、《向けた》ーー『ゲーム』なのだ。もっとも《個人認証データ》の使い方、つまり『正しい』利用方法を、把握、使い熟せている者が、まだまだ少なかったのだが。
『授業』でやる『筈』なのだが、要は皆、成績に関係しない為に、聞いていない。『寝て』いたりーーと。××××嘆かわしいが。××××××。
それより今は、《華月 陸》が、何をしているのか?ーーで、あろう。 先程【ワールド・アナウンス】で宣言した事を、実行するべく、動いていたのであった。
因みにだが、華月 陸の謂わば『リアル・データ』つまり《ステータス》は、其れこそ【カンスト】状態で在って、【見せられた】代物では無かった。故に陸は、《非表示》を思い付いた訳である。《プレイヤー》の『やる気』を、削がない為に。誤算なのは、和希と敦之の存在だった。『ーーーー何やってんだ? 彼奴等ーーーー』とは、思ったが、ーーーー放って置いた。陸は暇では無いのでだ。何しろ『ひとり』体制で『製作』しているのだから、それは勿論だった。
それに。放って置いて『問題』を起こされたとしても。陸ならば、対処出来た。ならばいちいち『突っ込み』には行かないのだ。ーーーー『彼と云う人間』は。逆に敦之と和希は、目立ち陸に『目』を付けられれば、『強制』退去も有るのか?と、思っていたのだが。ーーーー何も起きずに、些か肩透かしを喰らって在る『所』では在った。
《陸》は『見付けた』様だ。《不具合い》の『原因を』ーーーーだ。とは云うが、実は陸は知っていた。嫌、『分かって』いたとーー言うべきなのか。何しろ『原因』に【逃げられた】のが、陸【当人】だったのだから。××××××。
××××××××××
【黒い】《うさぎ》だった。『倒れて』、在たのは。ーーーー
「…………、やっと、在た。……………、ほら、『ドライ』。迎えに来たよ。起きなさい。ーーーー」
陸が掛けた声が聴こえたのか、どうか。【うさぎ】、ーーーー『ドライ』は呻いた様だ。××××
××××××××××
「……………ぅぅん?……………、ぁれ……………『ラグラ』チャン……………無事…………ッ」
「起きろDry.『無事』じゃ『無い』のは、おまえの『方』だよ。大丈夫か? ーーーー遅く為って、悪かった。」
寝惚けた【うさぎ】は、起き上がった。【真っ黒】な、【ロップイヤー】だった。瞳迄【黒】かった。××××××××
「はっ! ボクは一体ーーーーーーっ、?! 陸サンッ! 僕はーーーー」
流石、うさぎはうさぎでも、神様一家の【ペット】の彼は、流暢な【日本語】だった。
「落ち着きな。気を失ってたんだよ。ほら、鏡。状況を『把握』してごらんーーーー」
陸は兎に鏡を見せ、其の『姿』を、見せたのだ。××××××【兎】は悲鳴を上げた。
「○×◉◆×$!? りっ、陸サンッ」
「ーーーー落ち着け。ちゃんと『治療』してあげるから。ーーーー『別けれ』ば問題無いよ。ーーーーちょっと『混ざった』だけだから。『元』に【戻る】ーーーーから。な? 『ラグラ』も『待ってる』よ。
既に『龍兄』が、保護してくれてるから。だから大丈夫だよ。な?」
「ああ"〜でも僕の自慢の『キューテクル』がっ。ラグラさんに嫌われてしまうっ。っ、!」
「全く。ーーーーふう。ほら『終わ』った。ほら、鏡。『いつも通り』、良い兎だよ。」
陸は呆れながらも、『力』を発揮したのであった。『魔法』の様に。『神の仕業』だが。
神力に包まれた漆黒兎は、美しい《毛並み》を取り戻したのであった。《白兎》だった。
出身は《都内》の《ペットショップ》だが。数年前に『陽藍』が買って来たのだ。『ラグラ』の《婿》にと。何度も色んな都内時には外のペットショップを、巡り。ラグラ気に入る、又相手もラグラを気に入ってくれるーーーー『相手』を、探し回った。そして『見付けた』のが、此の『Dry.』だったのだ。其れはもう、苦労したかい報われる位の、相思相愛だった。一応言うが、ラグラは陽藍の《ウサギ》ではーーーー無い。『陸』の『うさぎ』だ。数年前の、事。ーーーー『陸』に懐き、陸が『拾っ』た、野生の兎だ。
勿論『陽藍』にも、『懐いて』ーーーーいたが。ラグラは現在の『陸邸』では無く、華月 陽藍の建てた『華月邸』で暮らしていた時期がーーーー在る。其の時に『ドライ』はやって来たのだ。『華月邸』に。
だから陽藍には勿論だが、海や巧といった陸以外の他の陽藍の息子達にも、勿論懐いて在る。『龍』も其の一人だ。寧ろ『崇拝』して在た。ドライとは『普通』の『兎』か? ーー否か。 勿論至極『普通』の、『ロップイヤー・ラビット』で間違い無い。安心して欲しいーーーー『普通』で『無い』のは『飼い主達』だけで、ドライは至って『平凡』な、『ロップイヤー・ラビット君』だ。保証書付きの。××××
但し。『神の力に触れ過ぎ』た『才能有る獣』のーー“彼”は、『神の眷属』としての『力』をーーーー『得て居る』ーーーーーー其れ『だけ』のーー“事”だった。『華月家』あるあるなので、気にしては『駄目』だ。××××××ドライも『最初』だけ、××××戸惑った。××××××××××。
「あ"〜良かった。陸さんっ! 有難う御座ます。…………それで?」
“真っ白”と成った『うさぎ』は、きりりっ!と、陸に問い掛けた。×××ד状況はどうですか?”ーーーーーーと。
其の『陸』の《手》には、《取り別けた》【黒い闇】がーーーーーー載っていた。××××
そして応えた。《見ての通りだよ》と。
××××××××××。
「では『未だ』、《晃和》君の、《方》にもっ、!」
ドライはそう言った。陸は顔色変えずに返した。
「と、いうより。」と。
“殆ど【本体】だね”と。××××××××勿論、【不具合い】の【原因】が、『晃和』なのだ。
【モンスター】でも『プレイヤー』でも《システム》でも無い“Dry.”を発見した『エンカウント・モンスター』達は、陸の《結界領域》に体当たりでぶつかっては、ダメージと共に、打ちのめされて戸惑い不思議体験をしていた。××××××
「大体“計算通り”だからーーーー“問題無い”よ。ほら、いくよ?」
陸はドライを肩に載せたので、歩き出した。“子供達”を迎えにだ。多分途中で「ラグラと会えると思うよ」と。愛兎へ、微笑んで在た。
××××××××
“ドライ”は何故【漆黒と化した】のか。あの【漆黒】はーー何か。其れは。
「【Nightmare】も偉くなったものだね。ーーーー」
陸が言った。不満そうに。大昔【片付けたモノ】だったが、復活した様で。×××××××××
「又【悪さ】をーーーー始める【なんて】ーーーーーーね。」
【悪い夢の悪魔】は、どうやら永い永い眠りで、約束等【朧】らしい。××××××
「ま、【そんなもの】ーーーーだけど、ね。」
【製作】としては【不具合】処理さえ【円滑】なら、【問題無い】のだ。例え相手が本物の【悪魔】でも。《ゲーム》に【悪魔】は、必要無いのだから。
陸はそう、愛兎へ言ったのだった。「そろそろ《【片付いた】》ーーーーかな? ね? ドライ?」と。
愛兎は主へ応えた。《ええ多分》と。「龍『様』ならば。ーー」ーーと。
「うちの龍『兄』は、どれだけ『動物』に、《人気》なの?ーーーー」
陸は些か、呆れたのだった。『凄いなあの人』ーーーーと。勿論『ラグラ』も、龍が『大好き』だ。『陸』と同じ『位』に。《ドライ》は《そう》だと知って在た。




