335.ストーンヘンジでの攻防戦⑨
痺れの解けた“エンリル”が、両膝を着いたまま、[フラガラッハ]を払いました。
よって、〝最大幅1.5M×長さ15M〟といった【風の刃】が横向きで飛んできます。
またもや、いくらかの敵と味方を犠牲にしつつ。
それに対し、“ジュンヤさん”と暁斗くんが【黄炎】を纏わせた[刀]を振り下ろしました。
おさらいとして、この【イエローフレイム】は〝幅30㎝×長さ6M〟です。
なんにせよ。
【風】と【炎】が相殺するなか、更に進む我々であります。
一方、エンリルは、
「ヒール。」
再び自身に【治癒】を施し、立ち上がりだしました。
補足として、私の【影分身】は既に消えています。
“我ら親族&勇者さんパーティー”は天使たちと戦いつつ最前線に赴いているところです。
タイムリミットを迎えた【恩恵】を、“カズヒコさん”と琴音が掛け直してくれました。
そうしたなか、
「鬱陶しい連中めがッ!!」
〝ギリィッ!〟と歯軋りしたエンリルが、左手を向けてきます。
【ホワイトビーム】が放たれると察したらしく、
「挑発!!」
“ハルカさん”が用いました。
これによって、エンリルは、武器を両手で握り、下から上に振るってきたのです。
正面に誰もいなかったので、そのままハルカさんが[カイトシールド]で受け止めます。
結構な威力のため、
「くッ!」
若干ふらつくハルカさんです。
徒歩で近づきだしたエンリルに、“アケミさん”が〝バチバチバチバチィ!!〟と【ホワイトのプラズマ】を発生させた[剣]を、
「ストラッシュ!」
右から左に払いました。
左の脛に当たって感電したエンリルは、直立したままストップします。
そこへ、各自が【風突】【地走り】【爆破刺突】【真空砲】【ライトビーム】【爆発の玉】を扱ったのです。
“リョウさん”に葵月ちゃんは[分裂する矢]を射りました。
“ユウジさん”が[マシンガン]を、聡真くんは[ショットガン]を、撃っています。
勇者さんの所の“女性シーフさん”は、【新具現】というのを用いました。
出てきた[半透明のナイフ×5本]を飛ばす【能力】です。
他に【残像】というのも得ておられ、〝本物と勘違いした敵がそちらを攻撃する〟〝制限時間は5秒〟との事でした。
とにもかくにも。
私は、
「影分身!!」
「かーらーのぉー。」
「水遁の術!」
〝最大直径10㎝×長さ4M〟で先端の尖った【水の杭】を放ちます。
計12コ。
アケミさんは【魔法の火炎】を扱っていました。
結果、エンリルが粒子になって消滅しだし、[装備品]が落下します。
私の脳内に、
『あなたのレベルが上がりました』
『あなたのレベルが上がりました』
例の“女性の声”が響きました。
なお、ほぼ同時にヒットしたので、どれが止めになったのやら分かりません。
あしからず。
さておき。
「“エンキ”も倒そう。」
「一旦、全て回復してから。」
聡真くんの指示で、[ポーション類]を摂取しだす我々でした―。




