表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼の彼女は意地悪ガール  作者: 夢遥
PR
3/5

彼の彼女は意地悪ガール

瑞輝と付き合っているはずの比奈が、渉とキスをしているのを目撃した哀華。わけがわからないままー、比奈に衝撃的な言葉を言われて……!?

「はあはあー」

 あたしは、息を切らせながら教室に戻ると、力が抜けたように自分の席に腰を下ろした。

「哀華、どうしたの?そんなに慌てて」

 席に座って、次の授業の準備をしていた深羽が、びっくりした顔で、あたしの方に顔を向けた。

「渡部君に、ノート渡してこなかったの?」

 まだ、渉のノートを持っていることに気がついたのか、深羽がキョトンとしている。

「あっ……」

 渉にノートを渡すはずだったのに、すっかり忘れて戻って

来てしまった。


 渉と比奈ちゃんが、まさかあんな……。


「哀華!お客さーん」

 クラスの子に言われて、廊下へ出てみると比奈ちゃんが待っていた。

「ちょっと、話があるの」

 比奈ちゃんの後をついて、屋上へと向かった。


「な、何かな?話って」

 また、瑞輝君のことで何か、言いたいことがあるのだろうか?


「あたしが、渉君とキスしていたこと、瑞輝には黙っていてほしいの」


 さっき、あたしに目撃されていたの気がついていたんだ……。

「……どうして、瑞輝君と付き合っているのに、渉ー、渡部君とあんなこと……」

「いいじゃない、好きな人とキスするくらい」

 比奈ちゃんは、平然とした顔で答えた。

「でも、瑞輝君のことが好きなんじゃー?」


 瑞輝君のこと好きだから、付き合っているんじゃなかったの?


「瑞輝も好きよ。だから、付き合ってるの」

 すました顔で言ったので、あたしは、呆然としてしまった。

 じゃあ、二股かけているってこと!?


「何よ?仕方がないじゃない。2人とも好きなんだから、両方と付き合ったって」


 なんだか、比奈ちゃんの考えていることについていけない。


「とにかく、瑞輝と渉君には秘密にしておいて!」

 念を押すように言うと、比奈ちゃんは、さっさと屋上から出て行った。


 瑞輝君に近寄るなとか言っておいて、渉も好きだから付き合ってる!?

虫が良すぎるんじゃないの?


「哀華ー。また、何か言われたの?」

 教室へ戻ると、深羽が心配そうにしていた。

「それが……」

 比奈ちゃんが言っていたことを、深羽に全部話す。

「二股!?」

「しっ!声が大きいってば」

 あたしは、慌てて人差し指を唇にあてた。

「ごめんごめん。でも、何かあるとは思ったけど、二股かけてたとはねー」

 深羽もびっくりしているみたいだ。

「2人とも可哀想……」

 あたしは、はあーと溜め息をついた。

「振り向かせて、奪っちゃうチャンスかもよ」

「奪う!?」

 あたしは、びっくりして、その後の言葉に詰まった。

「2人と付き合っているなんて、許せない。いい機会だから、どんどんアプローチしちゃいなよ!あたしも協力するから」

 深羽は、段々その気になってきた。


「哀華ー!また、お客さん」

 クラスの子にまた、呼ばれて廊下へ行ってみると、今度は渉が待っていた。

「理科室にノート、忘れたみたいなんだけどさー。知らないかな?」

「ノートなら、あたしが預かっているから、ちょっと待ってて」

 自分の机からノートを取ってくると、渉に渡した。

「さすが、哀華。サンキュー」

「……」

 付き合っていた頃も、一緒に図書室で試験勉強していた時、しょっちゅう図書室に教科書を忘れたとか言って、あたしが預かっていた。

「もう、絶対に忘れないでよ!」

「おっ、久し振りに聞いた。そのセリフ」

 渉は、からかうように笑った。


 何だか、付き合っていた頃に戻ったみたいだ。


「……渉、比奈ちゃんと付き合っているんだって?」

 あたしは、ズバッと渉に聞いてみた。

「付き合ってるけどー。どうして、知っているんだ?」

 渉は、びっくりした顔で、あたしを見た。

「比奈ちゃんから聞いたの。渉は、比奈ちゃんのこと好きなの?」

「うん。だから、付き合っているんだけどー。何?」

 渉は、あたしの顔を覗き込む。

「ひ、比奈ちゃんは、やめておいたほうがいいんじゃないかな……?」

「どうして、そんなことー?あっ!わかった。俺と別れたのが、惜しくなったんだろ?」

 渉は、ぽんっと手を叩いた。

「ち、違う!ただ、比奈ちゃんは渉とは、合わないんじゃないかなと思って……」

「何だよ、ヤキモチか?」

 渉が、独りで

にやにやしている。

「そんなわけないでしょ!」

 嫌いで別れた訳じゃないし、元彼が、あたし以外の子を好きなのは、少し複雑な気持ちもあるけど、ヤキモチとは違う。

「じゃあ。どうしてそんな事、言うんだ?」

「そ、それはー」

 もし、喋ってしまったら、後で比奈ちゃんに何をされるかわからない。

「それは?」

 そんなことも知らずに、渉が折り返し聞いてきた。


「渡部君が好きな女には、付き合っている人がいるからよ」

 深羽が、教室から出てくると、平然とした顔で打ち明けた。

「み、深羽!」

 あたしは、慌てて止めようとした。

「あんな女の言うなりになることないよ!瑞輝先輩にも、あたしから言ってあげようか!?」

 深羽は、凄い剣幕で言った。

「瑞輝先輩って、英語の時間、一緒の工藤瑞輝?どうして、そいつの名前が……」

「だから、渡部君の彼女は、瑞輝先輩とも付き合っているの!」

 深羽が言い出したら、止まらない。


 深羽の話が終わると、

「よ、要するに俺、二股かけてられてるってこと……?」

 信じられない顔であたしと深羽を見るので、あたし達はコクリと頷いた。

「はあー。俺、遊ばれてるってことか……」

 深い溜め息をつくと、頭を抱えた。

「比奈ちゃんが言うには、渉のことも好きだって……」

「何だよそれー」

 渉は、少し悲しそうな顔をさせた。


 いくら、2人を好きになったからって、どちらか選ばないといけないときだってあるのに、比奈ちゃんは何を考えているのだろうー。



「哀華ちゃんも雨宿り?」

 学校が終わって、駅まで歩いて行く途中。

急に雨が降ってきたので、近くのカフェの前で雨宿りしていると、瑞輝君が慌てて駆け込んできた。


「うん。急に雨が降ってきちゃって」

 あたしは、ふと空を見上げる。

「朝は、いい天気だったのにねー。でも、通り雨みたいだからすぐにやむかもな」

 瑞輝君は、少し苦笑いをした。


「比奈ちゃんは、一緒じゃないんだ?」

 瑞輝君の隣に、比奈ちゃんがいないことに気づく。

「比奈は用があって、後から来ることになっているんだ」

「そうなんだ……」

 瑞輝君の様子からみても、比奈ちゃんが、二股かけていることは、まだ、瑞輝君にはバレていないようだ。

「でも、困ったね。電車の時間もあるのに」

 瑞輝君は、溜め息をつく。


 あたし達は、を肩並べながら30分くらい雨宿りしていた。

 空も少し明るくなって、小降りになってきた頃、

「瑞輝!」


 比奈ちゃんが、傘をさしてこっちに歩いてきた。

「比奈は、傘を持ってきてたんだ?」

 瑞輝君が感心した顔で、比奈ちゃんを見た。

「準備万端でしょー?瑞輝、一緒に入って行こう!」

 比奈ちゃんは、あたしのことなんて無視して、自分の傘に瑞輝君を入れようとした。

「でも、哀華ちゃんがいるしさー。哀華ちゃん、比奈の傘に入れてもらって」

「えっ、でもー。瑞輝君が濡れちゃうし」

 あたしは、遠慮がちに言った。

「雨も小降りになってきたし、このくらいなら、走って駅まで行けると思うから。比奈!先に行ってるぞ」

「瑞輝!待ってよ」

 比奈ちゃんが止めるのも聞かずに、瑞輝君は鞄を頭の上にのせると、走って行ってしまった。

「あーあ。何が良くて、あなたと相合い傘をささないといけないわけ!?」


 比奈ちゃんは、傘をさしながら、ぶつぶつ文句を言った。


 こっちだって、瑞輝君に言われたから、傘に入れてもらっているけど、、文句を言われる筋合いはない。


「あーあ。こんなことなら、もう少し渉君といればよかった」

 比奈ちゃんが、ボソッと呟いた。

「えっ!」

「何よ、そんなに驚くことないじゃない」

「……」


 事実を知って、渉の様子がおかしかったみたいだったけど、比奈ちゃんの態度が変わらないってことは、まだ、ばれていないらしい。


 あたしは、ホッと胸をなで下ろした。



「瑞輝、酷いよぉー。相合い傘で一緒に歩きたかったのに、先に行っちゃうなんて」

 駅につくと、比奈ちゃんは、すぐに瑞輝君の所に駆け寄った。

「仕方ないだろ。哀華ちゃんを置いて行くわけにも行かないし」

 瑞輝君は、比奈ちゃんをなだめるように言う。

「ごめんね、瑞輝君。あたしが、比奈ちゃんの傘に入っちゃって……」

 あたしは、瑞輝君に謝る。


 瑞輝君の制服は、ポタポタ雫が落ちるまではいかないけど、うっすらと濡れていた。


 あたしは、今日、タオルを持ってきたのを思い出して、鞄から取り出した。

「瑞輝君。よかったら、タオル使って」

 あたしは、タオルを差し出した。

「サンキュー。でも、このくらい平気平気」

 瑞輝君は、笑ってタオルを受け取らなかった。

 瑞輝君の隣では、比奈ちゃんが面白くなさそうにあたしを睨んでる。


「ご、ごめんなさい。あたしのせいで」

「いいのいいの。それより、濡れなくて良かったね」

 瑞輝君が、優しく微笑んだ。

 その笑顔を見ていると、何だか胸の奥がキュンとしてしまう。

『勘違いしないでよ。瑞輝は誰にでも優しいんだから』

 比奈ちゃんが、あたしの耳元で、ボソッと呟いた。

「……」

 瑞輝君が、誰にでも優しいことは、あたしだって知っている。


 でも、いくら優しいからって、渉とも付き合うとか許されるわけがない。


 この際だから、比奈ちゃんのことなんて無視して、深羽のように、はっきりと言うべきなのかなー?

 でも、何だか渉に言うより、瑞輝君には言いづらい。


 あたしの胸の中に、もやもやが残っていた。



「結局、言えなかったわけかぁー」

 翌日、選択科目最終日。英語の授業が始まるまでの時間、あたしは昨日のことを深羽と話していた。

「だって、比奈ちゃんが何だか怖くて……」

「そんなこと言ってたら、あの女の思うつぼだよ!」

 比奈ちゃんの話なると、深羽は機嫌が悪くなる。

「しっ!比奈ちゃんに聞こえちゃう」

 あたしは、チラッと比奈ちゃんを見ると、今日は珍しく、比奈ちゃんは渉の隣にいた。


「渡部君のあの様子だと、言っていないみたいだねー」

 渉の方をチラッと見ると、深羽は溜め息をついた。


 昨日は、怒っている感じだったのに、今日はそんな様子はないみたいだ。


「瑞輝先輩は、見かけないけど休みかな?」

 深羽は、キョロキョロと辺りを見渡した。


 確かに、瑞輝君を見ていない。今日で、最後の授業なのになー。


「哀華ちゃん」

 いつの間にか、比奈ちゃんがあたし達の横に立っていた。


 比奈ちゃんが、名前で呼ぶなんて珍しい。

「哀華ちゃんのせいで瑞輝、風邪を引いて休みになったのよ!どうしてくれるの!?」

 比奈ちゃんが、凄い剣幕で言った。

「えっ!」


 だから、姿が見えなかったのかー。

元はといえば、あたしが比奈ちゃんの傘に入ってしまったから、瑞輝君が濡れてしまったわけだし、悪いことをしてしまった。

「ごめんね、比奈ちゃん。あたし、瑞輝君のお見舞いに行くから……。家知っていたら教えて」

「はぁ!?どうして、あなたに教えないといけないわけ?あたしが行くから、瑞輝のことは、ほっておいてくれる?」

 ツンとした顔で、行ってしまった。

「何あれ!どうしてくれるのって言うから、お見舞いに行って、看病してあげようとしただけじゃない。ね、哀華?」

 深羽が、怒りをこめた顔で言った。


「う、うん。でも、よく考えたら、彼女が行くのに、あたしが行くなんてできないよね……」

 あたしは、苦笑いをする。

「そんなこと、気にすることないって。大体、あの女、先輩と渡部君の両方とも付き合っているんだから、先輩がいない時に渡部君とイチャついてればいいのよ!」

 深羽は、よほど比奈ちゃんが嫌いらしい。

「その隙に、哀華が横取りしちゃいなよ」

「また、そんなこと言って……。本当、深羽ってば、意地悪だよねぇ」

 あたしは、呆れた顔で溜め息をついた。



 やっと、今日の授業も終わって、帰る用意をしていた時、深羽が無言で小さなメモ用紙をあたしの手に渡した。


 何だろう?


 あたしは、そっとメモ用紙を覗いた。

そこには、瑞輝君の家の住所が書いてあった。

「深羽、これ……」

「先輩に届けたい物があるって先生に言ったら、すぐ教えてくれたわ」

 深羽は、笑いながらあたしの手にプリントを渡した。

「ついでに、先生にこれも頼まれたから、よろしくね」

「で、でも。比奈ちゃんが行くかも知れないし。独りじゃ、行きづらい……」

 あたしは、ふと不安になる。

「あたしも、ついて行ってあげるから!」

 深羽は、あたしの背中をパシッと叩いた。


 それから、あたし達は風邪に良さそうな物を買って、瑞輝君の家へ向かった。


「ここかぁー」

 深羽が、アパートを見上げながら立ち止まった。


 メモに書いてある住所を見ながら、ここまで来たけど、これからどうしようー。比奈ちゃんがいたら、追い返されそうだ。

「ほら、行くよ!」

 深羽が、あたしの腕を掴むと、グイグイと引っ張って行った。

「まだ、心の準備がー」

「あははー!何、言ってるのよ。告白するわけじゃないんだから」

「……」


 あたしのせいで、瑞輝君が風邪を引いてしまったのだから、、比奈ちゃんがいたとしても、お見舞いなのだから何か言われる筋合いはないよね。


「この部屋だね。哀華、インターホン押しなよ」

 部屋の前まで行くと、深羽はあたしを急かした。

「う、うんー」

 ためらいながら、押してみる。


 ピンポーン!

「はい」

 少し経ってから、インターホンから瑞輝君の声が流れてきた。

「あ、あたし。哀華、宮野哀華です!」

 あたしが、インターホンに向かって言うと、ドアが開いて瑞輝君が出てきた。

「よく、家がわかったね」

 瑞輝君が、びっくりした顔で言った。

「せ、先生に聞いてー。あと、プリント預かってきました!」

 あたしは、瑞輝君の手にプリントを渡した。

「ありがとう。学年が違うのに、ごめんな」

「ううん。それより、あのー。比奈ちゃんが、瑞輝君が風邪引いたのは、あたしのせいだって……。本当に、ごめんなさい!」

 あたしは、必死に謝った。

「哀華ちゃんのせいじゃないから。勝手にしたことだし、気にすることないよ」

 瑞輝君は、あたしの頭を優しく撫でた。


 あたしの心臓がドキドキと高鳴る。


『哀華ー。まだ、渡すのあったでしょ』

 深羽が、横で耳打ちする。


 そうだった。せっかく、風邪に良いものを買ってきたのに、忘れるところだった。


「瑞輝君ー。これ、風邪に良さそうなものを買ってきたの」

 ポカリや熱さまシート、りんごなどが入っている袋を差し出した。

「おっ、サンキュー。熱は下がってきたけど、買いに行く気になれなかったから助かるよ」 

 瑞輝君が、微笑みながら買い物袋を受け取った。


「哀華。先輩、独りじゃ大変だから、りんごでも剥いてあげたら?」

「でも、比奈ちゃんが来てるかもしれないし……」

 あたしは、おずおずと答えた。

 すると、

「比奈?今日は、用があって来れないってメールがきたから、剥いてくれるなら助かるよ」

 と、瑞輝君が言ったから、深羽は笑顔であたしの背中を押す。

「しっかり、先輩の看病してあげてね。あたしは、先に帰ってるから!」

「う、うんー」


 ありがとう!深羽って言いたいところだけど、そこを何とかぐっとこらえて深羽と別れて瑞輝君の家にお邪魔することにした。

「お邪魔しまーす」

 男の子の独り暮らしにしては、綺麗に片づいていた。

「適当に座ってて」

 瑞輝君に言われて、ソファーに座ろうとしたけど、

「瑞輝君は、病人なんだから寝てて!」

 あたしは、慌てて瑞輝君を寝かせた。

「じゃあ、台所は自由に使っていいからー」

「ありがとう」

 あたしは、さっそくりんごを剥きに台所へ行った。


 勝手に瑞輝君の家に入って、比奈ちゃんに知られたら怒られそうだ。

 でも、比奈ちゃんの用事って何だろうー?もしかして、渉とデートだったりしてー。


 りんごを剥くと、瑞輝君の所へ持って行った。

「瑞輝君。りんご剥いてきたよ」

 部屋を覗くと、さっきまで起きていた瑞輝君は、ぐっすりと眠っていた。


「眠っちゃったのかー」

 あたしは、掛け布団をかけてあげようと手を伸ばした。


 熱下がってきたって言っていたけど、体が熱い。

 まさか、また熱が上がったんじゃ!?


 あたしは、急いで熱さまシートや水枕を用意した。


 さっきは、元気そうだったのに……。


 あたしは、そっと頭の下に水枕を置こうとした時、瑞輝君があたしの腕をつかむと急に引き寄せた。

「……!?」

 一緒に寝るような形になってしまって、あたしの心臓が飛び出しそうになる。

「み、瑞輝君……?」

 おずおずと声をかけたけど、熱のせいか虚ろな感じだ。

 その時、

「比奈ー」

 瑞輝君の口から、比奈ちゃんの名前が出てきた。


 あ、そっか……。比奈ちゃんと勘違いしているんだー。


 急に、あたしの目から涙が溢れてきて、胸が締めつけられる。


 あたしは、瑞輝君の腕を振りほどいて、身体を離すと玄関に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ