魔の海域攻略編後編 先発上陸②
海岸林でのやり取りと同時刻
門番は再び雄叫びを上げた。
アナ「くそ、まただ、もう抑えてつけられねーかな。」
シルフィア三番艦艦長「...。」
アナ「ん?どうした?シルフィア?」
シルフィア三番艦艦長「気のせいかな、門番は外的要因に反応した気がする、、、」
ミラド船が捕獲していた軟体大型魔獣が暴れ出す。
ケヴィン「くそ、まただ、コイツの気まぐれか?」
ゾーマ「...コイツ、なんか痛がってるな、、、」
海岸林では、シラッド船長達の周り以外に小型魔獣が溢れ、カーター提督達を襲っていた。
カルロス船長「くそ!何でコイツら門番に引き寄せられない?」
シラッド船長「あの超巨大魔獣の影響がなければこれが自然なんでしょうね。」
カーター提督「!?」
シラッド船長「ミルドランの上層部が聖女の奇跡を目の当たりにしているならば、血眼になって聖女を探索するのも納得です。」
シラッドは木箱から神器の一部を取り出す。
カーター提督「!?まさか!?破邪の祇樹か!?」
カルドス二番艦艦長「!?バァルジモア国内に置くこと禁忌とされ、帝命ギルドが管理しているはずだぞ!?」
シラッド船長「ここはバァルジモアではありませんし、私はバァルジモアの人間ではありませんよ。」
ヒューイ五番艦艦長「軍事評議会にやられっぱなしじゃ面白く無いからな。」
カルドス二番艦艦長「!?貴様、帝命ギルドの手先か!?」
シラッド船長「聖女がドラゴンを倒す、と一般に語られていますが、私の感覚からすると聖女はドラゴンを退けるがニュアンスが合っている気がします。
あくまで私の感想ですがね。
ところでその聖女と同じ権能を有する神器を保有しながら、何故手放す決断をするに至ったのか、歴史の謎は深まるばかりですね。」
カーター提督は小型魔獣に捕食されながら振り絞るように問いかけた。
カーター提督「...その神器をどうするつもりだ、、、」
シラッド船長「勿論、次期皇帝に相応しい方にお譲りいたしますよ。」
ヒューイ五番艦艦長「初代皇帝から連なる新たな秩序をもたらすものの再来を目の当たりにする事になるな。」
ジュルヒム四番艦艦長「...カーター提督、、、」
カーター提督は薄れ逝く意識の中で一言呟いた。
カーター提督「...アナ、、、」
アナ「ん?」
シルフィア三番艦艦長「アナ?どうしたの?」
アナ「...カーター提督って、もうアルゴラ大陸に上陸してるのかな?」




