魔の海域攻略編前編 山雨欲来
バァルジモア帝国艦隊出発前日
カリウス皇太子「...いよいよ出発か...」
カーター提督「!!これは皇太子殿下。お見送り頂けるとは光栄でございます。」
カリウス皇太子「...すまない...このような争いにまきこんでしまって...」
カーター提督「...何を仰りますか。私は帝国威光を体現する、ただそれだけでございます。」
カリウス皇太子「...偏屈な老人達はいつもバァルジモアの未来に影を落としている気がしてならない。
...アルグ海域はバァルジモアの領土からでは航行できない、
海軍士官学校に通うものならば誰でもそう答えるのに、毎年多くの調査船を出し、才能ある人材を北から来る流氷に押し潰している...
何故バァルジモアからではアルゴラ大陸に行けないと認められないのだろうな。」
カーター提督「...」
カリウス皇太子「私がバァルジモア海軍の可能性に言及しようものなら、皇族に相応しく無いと否定するばかりで言葉の意味を考えようともしない。
皇族の言葉に耳を傾けずによく民草にバァルジモアの忠誠を強要できるものだ。」
カーター提督「...ははは。」
カリウス皇太子「...私はお前たちが羨ましい。私が観にいく事の出来ない景色を見れるのだからな。」
カーター提督「...大罪人ジェルミは必ず捕縛してまいります。どうか心を健やかにお過ごしください。」
カリウス皇太子「...人の王で御する事の敵わない存在か...
その様な者たちからみたら私はどの様な姿に見えるのだろうな..」
カーター提督「...はは、陛下はドラゴンの存在に興味がお有りですかな?
...あるいはその正体はどんなものであるかと。」
カリウス皇太子「案外、泣きじゃくる少女の様な存在かもしれないぞ。」
カーター提督「...かもしれんな。誰もその正体に辿り着けていませんからな。」
カリウス皇太子「ジェルミか、
あるいはジェルミのような者ならばその正体に辿り着くことが叶うのかもしれぬな。」
カーター提督「...」




