魔の海域攻略編後編 傾蓋知己⑥
体験したことの無い上空からの波の到来でさすがのアナも混乱した。
シルフィアから命綱を着けるように準備をしていても、いざ異常波が到来した後の挙動としては情報を持ち合わせていた三番艦の軍人達と情報を持ち合わせていても基礎的な体力で劣るアナでは、明確な復帰の速度が違った。
その中でシルフィアは三番艦の司令官として迷いのない指示行動をとっていた。
シルフィア三番艦艦長「...総員、目標から適切な距離を保ちつつ、目標の推定迎撃数値を確定させろ。」
目の前には超巨大魔獣が立ち塞がっていた。
アナ「!!!?コイツが門番!?コイツと上陸するまで鬼ごっこしなきゃならないのか!?」
シルフィア三番艦艦長「...。」
異常波の対策をしていた三番艦のフリーゲート四隻は三番艦との鎖の連結を解き放ち、門番の監視、誘導、推定迎撃数値測定を行った。
三番艦の通信官は第一波の際に現れた中型魔獣の大量の死骸をシルフィアに報告した。
三番艦通信官「第一波の影響で現れた魔獣の死骸により後衛と分断!通信も執り行えない状態です!」
アナ「!?この門番って過去最大の魔獣と比べてどうなんだ!?
後衛と連携を取れずに討伐は出来るのか!?」
シルフィア三番艦艦長「...余計な可能性を考慮しなくて済んで好都合だわ、、、
いずれにせよ、門番は上陸直前まで引きつけなければならないし、他の艦には期待していないわ。」
アナ「...この三番艦の連中は上陸まで門番との鬼ごっこに耐えられるのか?」
シルフィア三番艦艦長「本艦及び傘下フリーゲート四隻は門番の対処を想定して非武装状態で対象大型魔獣の適正距離保持を三日三晩耐える訓練を乗り越えた船員だけで構成されているわ。
もちろん訓練を指揮したのは私よ。
そしてアルゴラ大陸に運んでくれる特殊波は平均3回から4回発生した後にアルゴラ大陸海岸沖に到達するとされる。
大陸到達までの時間も一日以内とされているわ。」
アナ「...攻略の準備はしっかり出来てるってことか、、、
じゃあ、別の観点から質問していいか?」
シルフィア三番艦艦長「...何かしら?」
アナ「この作戦、お前の暗殺の可能性があるんじゃないか?」
ジョフキンス三番艦副艦長「!!!?」
シルフィア三番艦艦長「...。」




