魔の海域攻略編後編 傾蓋知己①
第一波到来直前
旗艦のカーター提督はバァクシン商会からの情報を元にこれから起こり得る状況に対処すべく、行動を起こした。
その際、アナを起用したのである。
カーター提督「...アナ、この命令書と鍵を持って三番艦へ行ってこい。
...詳しい話しは現場の副艦長達が対応してくれるだろう。」
アナ「!?何だそりゃあ!?三番艦に何があるんだよ?」
カーター提督「...ちょっとした問題児でな、、、運転までの熱を上げる迄に時間がかかる事を見越してお前に行動を促してもらいたい。」
アナ「???問題児?三番艦にジェルミでもいるのか?」
カーター提督「...まあ、似た様なヤツだ。
...私の勘だがな、お前ならその問題児の実力を存分に発揮させられるだろう、、、」
アナは理解不十分なまま、三番艦に渡り、副艦長にとある部屋の前に連れてこられた。
三番艦副艦長「...我々はいつでも命令を受けられるように待機している。あとは任せた。」
アナ「?なんだ?、、、渡された鍵で開けろって事か?」
アナが鍵を開けて中に入ろうとすると凄まじ怒号が飛んできた。
シルフィア三番艦艦長「誰!?あなた誰!!!?」
その部屋は戦艦の一室には似つかわしくない小さな女の子のためのような部屋だった。
その部屋のベッドの上でカーター提督が語っていた問題児が震えていた。
シルフィア三番艦艦長「!!!何者なの?何故用務員が私の部屋の鍵を持っているの?」
アナは自分がカーター提督の部屋を訪れる前に用務員に変装しており、その格好のまま、シルフィアのもとに訪れていた。
アナ「ああ、このカッコはな、カーター提督の部屋にコッソリ行くために変装したんだよ。」
シルフィア三番艦艦長「!!?
カーター先生を!!?」
シルフィアの目つきが変わり、つい今まで怯えて震えていた同一人物とは思えない機敏な動きで皇族の帯剣でアナの首元に切り込んだ。
アナ「ぐはー!?」
シルフィアはアナを壁に叩きつけ、冷たい声で質問した。
シルフィア三番艦艦長「...暗殺者か?」
シルフィアの部屋の外から三番艦副艦長の伝達が聞こえる。
ジョフキンス三番艦副艦長「シルフィア様、そちらのアナ航海士は辺境伯の船より派遣され、カーター提督の命令によりシルフィア様の部屋に赴きました。
通信でも確認がとれております。
カーター提督はシルフィア様にアナ航海士の助言を受けるように、との事です。」
シルフィアはアナの手に提督の命令書があるのを確認する。
シルフィア三番艦艦長「...わかったわ、ジョフキンス、一旦下がって。
私はこの者と話しがあります。」
ジョフキンス三番艦副艦長「かしこまりました。」
シルフィアは部屋の鍵を閉め直すと部屋の中で帯剣をアナの喉に突きつけたまま、アナの値踏みを始めた。
シルフィア三番艦艦長「...。」
アナは混乱して、状況を改善するために周囲に目を流した。
そんなアナにある絵本が目に映る。
アナ「絵本?題名が、、、
シュトラバルツの魔女!?」




