魔の海域攻略編後編 参波到来⑦
ジュルヒム四番艦艦長「初代皇帝から受け継がれているとされる神器はもうこの世界にはない。
かつての帝都を消滅させたとされる虹色艶をはじめ、魔王の魔導書、破邪の祇樹も伝説の存在となっている。
神器そのものがないからこそ、神器の所有権を有するバァルジモアの三大勢力に神器を使用する許可を得る形で皇帝の権力は形成されるのだ。
、、、わかったか?保有などそもそもしようがない。」
シラッド船長「その神器の一種、破邪の祇樹の一部とはこの様なものでしょうか?」
シラッドは胸元からなにやら古めかしい木箱のようなものを取り出すと、箱の中から神的な枝を披露宴した。
ジュルヒム四番艦艦長「!!!?」
ヒューイ五番艦艦長「!?…」
シラッド船長「証明は簡単ですよ。この枝は魔獣を退ける権能が、ありますから。
ちなみにこの枝は破邪の祇樹の一部です。枝を折るとまた新しく枝が生えてくるそうですよ。」
三番艦が超巨大魔獣に乗り上げ、艦隊の注視が集まる中、
エレンは様々な情報の変化の一端を見逃さなかった。
エレン「...ケヴィンさん、クルーシル商会の探索船が前衛の五番艦と直接接触したみたい。
今まで分断された間、一緒にいた後衛の私達に特に挨拶もなく前衛に会いにいくのは、うーん、情報が欲しかった、って言い訳が立つと思うけどさ。」
ケヴィン「…俺が第三波後直前にみたクルーシル商会系列の探索船には分かりやすいほど飛来して来たはずの大量の小型魔獣が近寄ろうとはしなかった、、、
魔獣が魔獣を引き寄せる、とは逆の機構が働いていると解釈せねば不自然だ、、、
エレン、お前がお前が第一波後直前から観察した上でシーラが疑問に呈していた事とは何だ?」
エレン「...お姉ちゃんはクルーシル商会の背後にはおそらくミルドランがいると読んでいるよ。」
ケヴィン「...なるほど、キャプテンが辺境伯である以上、ミルドランの支援を受けている可能性がある対象者とは、今後の争いを覚悟せねばな。」
ゾーマ「おいおい、お前ら、今は目の前のデカ物に集中しろよ。
要は前衛とのドンぱちにミルドランが加わるかもって、事だろ?
それは後回しにするってさっき決めただろうが!
三番艦が降ってくるなんで意味不明な状況に行動を一旦停止してるけどよ、俺たちの船が上陸優先なのはまだ変わらねーだろ!」
ケヴィン「うむ、とても戦闘するスケールの魔獣とは言えないからな。
やはりここはカルムに、、、」
エレン「みんな!三番艦にアナが乗っているよ!何だかシルフィア艦長と仲が良さそうだよ!」
ケヴィン「何ぃ!?推定バァクシン派の三番艦のシルフィア艦長とか!?
アナが予想外を埋めてくれたか!」
ゾーマ「...またややこしくなりやがった、、、
俺は一本道の方が良いのによ、、、」




