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三姉妹と未知の海洋  作者: SQUID MILL


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魔の海域攻略編後編 参波到来⑥

ジュルヒムは何故ここにシラッドがいるのかは特に疑問が湧かなかった。むしろ今この状況に置かれている自分に興味が無く、ジュルヒムはバァルジモアの酒を煽りはじめた。

ヒューイ五番艦艦長「おいおい、今この状況で酒を飲むか?

いつ挟撃の要請がくるか、いつ会議が始まるかわからんのだぞ。」

ジュルヒム四番艦艦長「...あの強すぎるお姫様が何とかしてくれるだろ。

恩賞の配分も私や君のような戦艦支援級を一体も討伐できてない艦長など蚊帳の外だろう。」

シラッド船長「ははは、ずいぶんと荒れているようですね。」


ジュルヒムは虚ろにシラッドに問いかけた。

ジュルヒム四番艦艦長「あんたはたしか、そう、以前会議で皇位継承権者に肩入れするかしないかで揉めてたな。

あんたは私に何を期待してるんだ?

私は皇位継承権者ではないぞ。」

シラッド船長「何も艦長が皇位継承権者である必要はありません。

貴方も贔屓になさっている皇族の方がいらっしゃるのでしょう?

誰でしたか、そう、バァルジモアの保守派の批判の矢面に立ち、政治構造の変革を訴え続けているカリウス皇太子です。」

ジュルヒムは一瞬酔いが覚める、と同時に自分の中の熱が冷めている実感を持っていた。

ジュルヒム四番艦艦長「...私もあの方の熱に当てられた1人さ。」


ジュルヒム四番艦艦長「保守派が守ろうとしている利権構造が何も間違えているとは私は考えていない。

だが、カリウス殿下が働きかけたおかげで生き延びた存在もいる、、、

ジェルミやシルフィア皇女もそうだ。

あの兄弟は出自だけでなく、

他者を怯ませる圧倒的な才能が敵味方の線引きを危ういものにしている。」

ヒューイ五番艦艦長「...だからそれぞれ身の丈に合った生き方をしているのだろ?

ジェルミはバァルジモアを出て行って、シルフィア艦長は婢女がやる様な仕事を押し付けられても文句1つ言わず周りに従い生きてきてた。」

シラッド船長「カリウス皇太子はその様な環境のバァルジモアに憂いて行動を起こした、そう言う事ですね。」


ジュルヒム四番艦艦長「..私がカリウス殿下について代弁するのも烏滸がましいが、ジェルミやシルフィア皇女の暗殺の手が拒まれてきたのはカリウス殿下の尽力が大きいといえる。

とても目に留まる成果などでは無いがな。

しかし、現状はどうだ!?

カリウス殿下に守られてきたシルフィア皇女の活躍がカリウス殿下の立場を危うくするかもしれないのだぞ!?」

シラッド船長「...ジュルヒム艦長が危惧されているのは、シルフィア艦長の目覚ましい活躍が皇位継承のための神器所有権の恩賞に影響することでしょうか?」

ヒューイ五番艦艦長「...シルフィア艦長はそこまで考えてないんじゃないか?なのにシルフィア艦長の活躍に責任を求めてもなあ、、、」


ジュルヒム四番艦艦長「...私は別にシルフィア皇女を否定したい訳じゃない、、、

ただ目には映らなかった善意を形にして理解してもらいたいんだ、、、」

シラッド船長「素晴らしい忠義だと感じますよ、ジュルヒム艦長。

その忠義を目に見える形にするのが貴方の本望にそうと私は思います。

例えば、カリウス皇太子が皇位継承神器を保有するようにするとか、、」

ヒューイ五番艦艦長「...あんた、話が飛躍し過ぎてるよ、、、

ジュルヒム艦長を説得してシルフィア艦長の活躍に貢献させて皇位継承神器の管理権の恩賞に食い込ませるのが話の落とし所なんじゃないか?

それにアンタなんか勘違いしてないか?神器の保有と管理権はだな、、、」

ジュルヒムはヒューイを静止させた。

ジュルヒム四番艦艦長「いいよ、酒が入って怒る気力も無いところだ、私が説明しよう。」

シラッド船長「....。」

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