魔の海域攻略編後編 弍波到来⑥
六番艦と八番艦は随行しているフリーゲートの砲撃により七番艦にとりついている大型軟体魔獣に攻撃を続けているが、その弱腰の攻撃手段では大型軟体魔獣の再生能力を上回ることは出来なかった。
マルス六番艦艦長「くそ!!魔獣の肢体を破壊しても全然魔獣が外れない!!」
六番艦通信官「...艦長、アリウス七番艦艦長から通信が届いております。」
マルス六番艦艦長「!?どうしたんだ!?」
六番艦通信官「...八番艦と共に戦艦の火力を持って当該大型魔獣を駆逐せよ、との事です。」
マルス六番艦艦長「なんだと!!?」
八番艦も同時に七番艦からの通信を受けていた。
ガルムカス八番艦艦長「...マルス艦長、、、覚悟を決めてくれ、、我々には他にも助けなければならない味方がいる、、、
あなたの罪は私も負う、、、
だからアリウス艦長の覚悟を受け止めてくれ、、、」
八番艦船員「艦長!!急速に接近して来る軍艦があります!!
辺境伯の私掠船の様です!!」
ガルムカス八番艦艦長「!!?何だと!?」
ケヴィン「ゾーマ!射程内に入り次第始めるぞ!!」
ゾーマ「ははは!!!感謝しろよ!?バァルジモアの艦長様よ!?」
〜時系列は遡ってカーネル騎士団での戦術兵器の訓練所
フィリップス団長「戦術兵器の使い方はモノにしたようだな。
この短期間で見事と言うほかない。」
ゾーマ「ん?まあ、この戦術兵器ってヤツが俺の性に合ってたからな。」
フィリップス団長「ゾーマ、お前は魔獣狩りに1人で出向くタイプだろ?」
ゾーマ「!何でそう思う?」
フィリップス団長「魔獣の弱点に気づいてたからさ。
常識的に考えて魔獣狩りは集団でやるべきものだし、強力な火力で魔獣を討伐するやり方も戦略として間違っていない。
むしろ俺やオークキングみたいに単身で魔獣狩りに出向く方が異端だよ。」
ゾーマ「!へぇ、オークキングもそんなバカな事に挑んでいたのか!王様らしくねえな!」
フィリップス団長「だが、無謀の中にも光明は見出せるもの、と言うのが俺の持論だ。
この戦術兵器は魔獣討伐には非効率と評価せざるを得まい。
だが、ジェルミのヤツは褒めちぎってたよ。組織の中に異端があってもいいはず、ってな。」
ゾーマ「なーるほど、だからこんなヘンテコな兵器を作ってみたのか!」
場面は七番艦にとりついている大型魔獣の眼前
ケヴィン「ヨシ、加熱は十分だ。ゾーマ、あとの判断はお前に任せるぞ!!」
ゾーマ「魔獣の弱点、、、それは痛みを感じることだ!!」
先端が強力に加熱された鋭利で強靭なワイヤーが何本も大型軟体魔獣に突き刺さる。
すると、砲撃では反応を見せなかった大型軟体魔獣が再生反応以外の反応を見せた。
ガルムカス八番艦艦長「!?辺境伯の船員は何をしているのだ!?
ワイヤーなど突き刺さしたところで大型魔獣を死に至らしめる事などできないだろう!?」
しかし、大型軟体魔獣の変化にマルスは気づいた。
マルス六番艦艦長「!!?フリーゲートの砲撃を全く意に介さない大型魔獣が激しく反応している!!?」
ワイヤーは金属の熱伝導により、ミラド船の戦術兵器の熱源から途切れる事なく、高熱を大型軟体魔獣に浴びせた。
ケヴィン「砲撃の様な強力な火力だと魔獣は痛みを感じる部位を破壊されたまま再生反応をおこして、痛みを感じる事無く、反撃してくるパターンが多い。
この戦術兵器は痛みを前提に魔獣の活動を制限する事を目的としている。
魔獣の身体の破壊はそこそこなので積極的な再生反応を起こせないからな。」
ゾーマ「オラオラ!!七番艦からさっさと離れねーともう一発おみまいするぞ!!」




