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三姉妹と未知の海洋  作者: SQUID MILL


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魔の海域攻略編後編 幼少恋慕⑤

ミラド少年は聖女関連がエキドナの逆鱗になると予想し、話題を変えた。

ミラド少年「エキドナさん!魔獣に襲われたら何か有効な手段とかあるの?

魔獣も魔力に関連してるんでしょう?」

エキドナ「!?ふむ、私の場合、魔獣と遭遇したら確実に狙われる立場だからな、君とは視点が異なるかもしれないが、、」


エキドナ「ミラド少年は大きな魔獣と小さな魔獣、どっちが脅威だい?」

ミラド少年「え!?そ、それは大きな魔獣じゃないの?小さな魔獣に勝てるかはわからないけど、、」

エキドナ「うむ、魔獣は巨体になれば自然と魔力の保有量が多い、と考えてさしつかえないだろう。

そして魔力の量は再生反応に変化を与える。」


エキドナ「そもそもミラド少年は魔獣に実際遭遇した事はあるのかい?」

ミラド少年「いや、噂話だけ、魔女には出会った事はあるけど。」

エキドナ「はは、魔女より魔獣の方が圧倒的に多いはずだけどね。

端的に言えば、魔力をコントロール出来る人間を魔女、魔力を多量に保有する獣が魔獣だね。」

ミラド少年「!?魔獣は魔力をコントロール出来ないの?」


エキドナ「コントロール出来ない、というのは魔力という概念を抽象化できない、と言い換える事が出来るかな。

具体例を出そう。ミラド少年は血液というものを知っているかい?」

ミラド少年「う、うん、僕の体の中に流れているし、怪我したら外に流れてくるよ。」

エキドナ「その血液を身体の中で早く動かせるかい?」

ミラド少年「えーと、早く走ったりすれば良いのかな?心臓が早く動いて血液が手のひらとかでビクンビクンとうねるよ。」

エキドナ「その血液を今の流れと逆流させる事は出来るかい?」

ミラド少年「え!?血液を逆流なんて出来るのかな?出来るとして何が起こるのかな?」

エキドナ「血液を他人と交換する事は出来るかな?」

ミラド少年「え!?血液って自分だけのモノじゃないの?血は外に出ると固まるでしょ!」

エキドナ「これが人間と魔獣の本質的な違いさ。

人間は目の前に血が無くとも血とは何か?と考え続け血の解釈を求め続ける。

でも魔獣は目の前に血、いや魔力がある事を認識した時だけ捕食しようと行動する。」


エキドナ「君がさっき空飛ぶ手段を魔女は持っているのか質問しただろ?

私自身は空飛ぶ手段は持ち合わせていないが、空を飛ぶとは何か、を解釈し続ける事は重要だと私は考える。

その思考の蓄積が空飛ぶ魔法の構造を構築するきっかけになりうるだろうからね。」

ミラド少年「!?魔法は新しく作ったりできるの!?」


エキドナ「うーん、個人の体内の魔力操作については全く同じものは存在しないと考えても差し支えないだろう。

だからその度にその個人にあった魔法の構造を構築する必要がある。自分に合った服や靴を作る感じにね。

ああ、でも自分の血縁者には作用する魔術は存在するよ。

親子だとか兄弟姉妹なら魔力がなくとも開閉する扉とか箱とかが作れるね。」

ミラド少年「!?物にも魔法を施せるの?」


エキドナ「物にも魔法が使えるというか、物にも魔力が運用できるように術式が組み込まれて誰でも使いやすいようにする方が結果的に多いかな。個人の魔力操作が魔法で、物に魔力運用の術式を施すのが魔術ね。

個人で新しい魔法を開発するには膨大な時間がかかるのが私の実感かな。

着想から魔法の発現まで何十年とかかったりするからね。」

ミラド少年「え!?エキドナさんって何十年も生きているの!?もしかしてすっごくおばあちゃんなの!?」

エキドナは笑顔の様な怒っている様な顔で冷たい声で

エキドナ「...ミラド少年...女性に年齢を尋ねちゃダメだぞ^_^」

ミラド少年「は、はい...」

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