魔の海域攻略編後編 幼少恋慕②
エキドナ「じゃあ、君の名前はなんていうんだい?」
ミラド少年「僕はミラドだよ。
...エキドナさんはこれからどうするの?
...近くの集落でも襲うの?」
エキドナ「!!?いやいや、なんでそんな発想になるんだよ。
なんで私が集落を襲わなきゃならないんだ!」
ミラド少年「...だってエキドナさんは強いし、服だって欲しいんでしょう?」
エキドナ「...。」
エキドナ「...私は服が欲しいし、相手を屈服させる力はあるさ...
でももう少し穏便に結果を出す手段を選択するのもいいかな、って思う。」
ミラド少年「でもエキドナさん、お金とか交換出来る物は何も無いでしょう?
これから出会う人の優しさに期待するの?」
エキドナ「...ミラド少年...君は結構シビアな考え方をするね...」
ミラド少年「...僕の考えと言うか、周りの人間を見てると人生の選択肢ってそんなに多くないんじゃないかな?
暴力で奪うか、お金で解決するか、たまに人に優しくしたい別の人に助けてもらうか、
優しさってのは暴力やお金より順番が後になるんだと思うんだ。」
エキドナ「...何故だい?」
ミラド少年「暴力やお金の方が手間がかからないからかな?
僕がそれを望んでるんじゃなくて社会がそんな仕組みになってるんだと思うよ。」
エキドナ「...まあ、同意はするけど、君が私の服を探してくれるのは優しさじゃないのかい?」
ミラド少年「...優しさなのかな?今の僕にはそれしか出来ないだけじゃないかな?」
エキドナ「...君は普段何をしてるんだい?」
ミラド少年「...荷物運びかな。
兵隊の使う道具を必要な場所に運ぶの。」
エキドナ「...まだ小さいにそんな事をしてるんだ。
同じ年頃の子供達とは遊ばないのかい?」
ミラド少年「...たまに一緒になるけど、いつのまにか会えなくなるんだ。
この前一緒に居た子は病気で死んだってわかるけど。
女の子はたまに会えたりするけど兵士の手伝いをしてるんだって。
お母さんはその方が食事はしっかり食べられるし、病気の薬も貰えるかもしれないっていってたな。」
エキドナ「!?お母さん居るんだ。」
ミラド少年「うん。兵士の相手をしてるんだって。
兵士は放っておくと暴力を振るったりするから音楽を聞かせてたり、女の人が2人っきりになって話を聞いてあげるんだ。
そうすればお金も貰えて僕の食事も食べさせてくれてたんだ。」
エキドナ「...お母さんは今どうしてる?」
ミラド少年「...多分さっきの爆発で死んじゃったと思う。
いつも寝泊まりしていた建物が燃えてなくなっていたから...」
エキドナ「...そうか...
君は私から奪われてしまったんだね。」




