魔の海域攻略編後編 異波襲来④
エレンは第二波の到来を連絡用金属管で警告しようとした時、ある事に気がついた。
クルーシル商会の探索船が生存している事だ。
生き残っている船員や船長達は第二波が到達する事に気づいたようで慌てている。
エレンは船内に警告をするのを止めたのはある違和感に気づいたからだ。
エレン(...あのクルーシル商会の船...妙に小型魔獣の数が少ないな...)
エレンは魔の海域の波の第一波は流石に驚愕したが、第二波は何が起こるのかは予測できるので慌てるのは愚かな行為であると考えた。
それよりもエレンの脳裏にある疑問が浮かんだ。
エレン(...バァクシン商会はこの海をどうやって通過したのだろう?)
エレン(...バァクシン派は今、この状況でもアルゴラ大陸に到達する自信はあるのだろうか?
...私がバァクシン商会から情報を貰っていると予想するグループ、すなわち、旗艦一番艦、二番艦、三番艦、そして魔獣の死骸で分断されている此方側にいる十番艦!
、、、十番艦はこの大型魔獣に囲まれている状況でも生き残る自信があるのかな?)
エレンは各々の船の挙動を観察した。
クルーシル商会の船はおそらく第二波に備えて船内に避難をしてる。
六番艦と八番艦は七番艦にとりついた軟体大型魔獣に対して
フリーゲートでの火力を弱めた砲撃をしている。
九番艦は接近してきた大型魔獣に残存のフリーゲートと砲撃をしている。
そして十番艦は、、、何もしていない!接近している大型魔獣に対して、残存のフリーゲートにも何もさせてない!
エレンは頭の中で情報を整理した。
小型魔獣が見当たらないクルーシル商会の探索船、
七番艦にとりついた軟体大型魔獣を撃退する為に六番艦と七番艦が協力している、
九番艦は単独で大型魔獣と対峙している、
十番艦は明確な行動を取らない、
そして魔獣の挙動、
動かないと思いきや切っ掛けで挙動をする小型魔獣、
戦艦と対峙する大型魔獣、
小型でも大型でもない魔獣の死骸、、、
そしてエレンが取った行動は、
連絡用金属管で第二波の警告、よりも先に、
エレン「ゾーマさん!ケヴィンさん!生きてたら返事して!」
すると
ゾーマ「うるせーぞ!小娘!生きてるに決まってるだろ!」
ケヴィン「こちらケヴィン、生存を報告する。どうしたんだエレン?」
エレン「さっきと同じ性質の波がまた来るよ。
それでね、波が過ぎ去ってすぐにカーネル騎士団から貸し出された戦術兵器を使えるようにして。」
ゾーマ「!?また来るのかよ!?」
ケヴィン「!!わかった。すぐに準備しておこう。」
次にエレンはカルムに呼びかけた。
エレン「カルムさん!生きてる?」
カルム「ああ、なんとかな。」
エレン「この船全力で走れる?」
カルムは溜め息を吐きながら、
カルム「全力を出した後の事後修理はワシがやるんだぞ!
、、、まあ、今は生き延びてアルゴラ大陸に到達してから修理するとしよう。
、、、戦術兵器と並行して使うのか?」
エレン「うん!また後で連絡するね。」




