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三姉妹と未知の海洋  作者: SQUID MILL


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自主即決

三姉妹がミラド海賊船に到着。


カルム「...船長、ただいま戻りました。」

ミラド「...ご苦労だったな、カルム。詳しい報告がほしい。

船長室にお嬢さん方を丁重に案内してやれ。」

カルム「...了解しました。」


ミラド「ゾーマ班とケヴィン班は交代で正規軍を監視しろ。いつでも戦闘体制に入れるようにな。」

ゾーマ、ケヴィン「了解」


ミラドとカルムは三姉妹を船長室へ連れて行く。



船長室に案内された三姉妹にミラドは話しを切り出した。

ミラド「カルム、柑橘類の匂いがするな。お嬢さん達からもだ。

この匂いの香水が流行っているのか?」


カルム「船長、この柑橘類は地元の知恵であり、ゴブリン避けになります。

こちらの長女シーラの知恵であり、そのおかげでワシも無事に帰還することが出来ました。」


ミラド「...ほう?スタンピードを偶然では無く、知恵で乗り切ったと?」

シーラ「はい。ゴブリンは動物性の臭いに強く反応します。

植物性の強い香り、特に柑橘類の精油を体や衣服に染み込ませることで、群れの注意を逸らすことが可能です。

幸いにもドラゴンによる国境警備軍壊滅によって国際流通が滞り、商人が価格を決められず、品物を引き取ってもらえなかったので在庫で溢れていました。」

ミラド「...危機的状況はスタンピード以前にもあったにも関わらず、機転を利かせたのか、、、」


ミラドはアナとエレンに視線を向け、

ミラド「先程の妹さん2人とケヴィンのやり取りを楽しく拝見させて貰ったよ。あの冷静なケヴィンが取り乱すのは愉快だった。

2人の名前を聞かせてもらえるかな?」

アナ「私は次女のアナ。ミラド船長?初めまして。」

エレン「私は三女のエレン。宜しくね。ミラド船長。」

ミラド「宜しく。」


ミラド「三人とも……なるほど。

カルムから報告は受けている。

君たちが持つ航海術の才能について、詳しく聞かせてほしい。

特にアナ……君が作った海図は、かなりの出来だった。」


アナはミラドから海図の称賛を受けて、

アナ「...別に私が特別だとは思わない。

私はワガママでシーラ姉ちゃんやエレンに家の仕事を押し付けていただけだ。

シーラ姉ちゃんやエレンにもチャンスがあれば、海図ぐらい描けるよ。」


ミラド「君たちはドラゴンを見たことはあるかな?」

三姉妹は互いに顔を合わせて、

シーラ「ありません。」と答えた。


ミラド「私もだ。ドラゴンとは何なのか?私に答えは無い。

だから私は自分が体験した事から答えを求める。

3人とも着いてこい。」



ミラドは三姉妹を測量室に連れてくる。

ミラド「見ての通り測量室だ。

私も航海術を取得しようとしていた時期があってね。

だが、他のビジネスが上手く行きすぎて測量技術の研鑽を疎かにしてしまった。

結果、自分の可能性を限定してしまった。」



ミラド「そういえばまだ質問していなかったな。

君たちは何故ここに居る?」

シーラは一瞬戸惑った後、

シーラ「私たちを航海士として働かせてください。」


ミラドは冷笑しながら、

ミラド「では君達にアルグ海域を抜けてアルゴラ大陸に到着するための航路を開拓する事を命ずる。」

三姉妹は戦慄した。

それはすなわち魔の海域を抜けて向こうの大陸に行く事であり、船が安全に航行できる保証の無い未知に挑む事を意味していた。

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