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三姉妹と未知の海洋  作者: SQUID MILL


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魔の海域攻略編後編 陣中会議②

シーラ「ご存知かと思われますが、ミラルドルフ辺境伯は現在も尚ミルドラン中央政府から辺境伯の地位の剥奪は無いまでも辺境伯の権限停止を通達されております。

また、辺境伯はミルドラン中央政府から王都への召喚命令を拒み、独自の判断で行動をしている次第であります。

その様な政治的立場から、辺境伯領地での暗殺を恐るより、積極的なアルゴラ大陸への航路開拓に踏み切り、国際的な評価を持ってミルドラン中央政府の意向を変化させる、という次第でごさいます。」

カルドス二番艦艦長「ふむ、私が調べた状況に合致する説明と言えるな。」



カルドス二番艦艦長「既にカーター提督に報告している大陸状況だが、カスケード大陸とミルド大陸の間にあるケニッヂ海峡を挟んで、両海岸にオークキングから派遣されたオーク傭兵団が睨み合っている状況になっている。

ミルド大陸側はミルドラン中央政府が依頼したオーク傭兵団による海岸線の警備、という名目になっている。あからさま過ぎると思うがね。

カスケード大陸側はミラルドルフ辺境伯の依頼で間違いなかろうね?」

シーラ「はい、辺境伯は私掠船や傭兵団を積極的に活用しており、今回もオーク傭兵団に海岸警備を依頼しております。」

カルドス二番艦艦長「バァルジモア艦隊に随行している軍艦も辺境伯公認の私掠船だそうだが、その私掠船に辺境伯自身が乗り込んでいるとは中々ユーモアがあるな。」


シーラ(...私が出しゃばる予定は無かったが、仕方ない。)

シーラ「ミルドラン中央政府が公認の探索船をバァルジモア艦隊に随行させなかったのは以外でした。

辺境伯に配慮されての事でしょうか?」

カルドス二番艦艦長「いや、私はそこまでの情報は共有していないな。

ミルドラン中央政府の意向がどういった状況なのかは判断しかねるよ。」

シラッド船長「ミルドランでしたら現在の内政の混乱でそれどころではないのでしょう。」


シラッド船長「ミルドラン連合国の内情は、、、まあ、一言では説明出来ませんな。多様であるというか、まとまりが無いというか。

では、集団をまとめるために共通の敵を作る、これさえも失敗しているあり様です。」

シーラ「...その敵候補として辺境伯が挙げられるのですか?」

シラッド船長「その点はなんとも、私は政治家ではないので。」

ミラドは何も語らず、何故か薄笑いをしている。

シーラ(...何をしているのですか。あなたの立場を示す場面でしょう!)


シーラ(...今のところカーター提督や他の艦長の介入は見受けられない...

もう少し、会話の流れに私が踏み込むか...)

シーラ「辺境伯の私掠船に所属している身としては看過できない情報ですね。

人間の部隊を配属していないとはいえ、ミルドラン中央政府は辺境伯の処遇に憂慮している事が伺えます。

しかし、バァルジモア帝国の艦隊が近海に滞在している状況での目に見える反応としては個人的にはずいぶんと無関心に思われます。

ミルドラン中央政府はバァルジモア艦隊の存在を低く見積もっているのでしょうか?」

シラッド船長「低く見積もっているというより、今は聖女の家出について熱を上げられているようですよ。」

シーラ「!?聖女!?家出?」


シーラ「...バァルジモア艦隊はミルドランに軍事的緊張を与える存在ですよ?それを宗教的な混乱にミルドラン中央政府は意思を割いているのですか?」

シラッド船長「はは!私に言われても困りますよ。

しかし、客観的評価として、聖女の巡礼が滞っている状況が民衆の不安を助長させているのは確かなようだ。」


シーラはいまいち状況の把握が出来ていない。

マルス六番艦艦長「聖女とは確かミルドランで信仰されているヤツだろう?

確か非道の限りを尽くした魔女が神々の赦しを得て聖女として認められてドラゴンを倒す、とか言う話だろう?」

アリウス七番艦艦長「それは民間信仰で、経典には魔女は出てこないんじゃなかったか?」


マルス六番艦艦長「信徒でない俺に正確な内容を求めるなよ。

まあ、ミルドランであったドラゴン騒ぎで信仰に火がついたのだろうな。」

アリウス七番艦艦長「聖女役?の女性にドラゴン退治を期待するとはな。

これから俺たちはドラゴン級の魔獣とやり合うかも知れんのにな。」


通信官「会議中失礼いたします!

監視船より戦艦迎撃支援級の魔獣が出現したとの事です!」

カーター提督「...会議は中断だ。

魔獣の迎撃を優先しろ。」

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