魔の海域攻略編中編 出航前夜
幾ばくかの月日が流れ、
出航前日の夜
エレン「ねえ!?もう明日出航だよ!?
まだするの?」
ミラド「...。」
エレン「んー、不安って言うより苛立ってるんだ!
当ててあげようか?
シーラお姉ちゃんと喧嘩したでしょ?」
ミラド「!!?」
エレン「ふふ、あ、た、り、」
エレン「あークラクラする。
興奮して寝れないよ。
ムカついたから話しの続きでもしよっか!?
お姉ちゃんとどんな喧嘩したの?」
ミラド「...。」
エレン「そうだなあ、お姉ちゃんがこの船を降りて別の場所にに行くって言い出した、とか?」
ミラド「!!?」
エレン「ははは、おもしろーい、顔に出てる!」
エレン「自分のモノだと思ってたらいつのまにか皆んな居なくなっちゃたら怖いもんね?
シーラお姉ちゃんはフィリップス団長やバァルジモアの高官からもモテモテだもんね。
アナなんてカーター提督にしょっちゅう会いにいくし。
ペットだったカーラちゃんはジェルミ船長に権利を買い取られちゃったもんね。
私はど、お、し、よ、お、か、な?」
ミラドは徐に立ち上がって、
ミラド「...俺はそれでいいと思う。」
エレン「?」
ミラド「お前たちが自分の意思で求めた先に俺の夢があるかもしれない。」
エレン「...私達姉妹に何を求めているんですか?辺境伯?」
ミラド「...この船では船長と呼べと言っているだろう。」
エレンは座り込んだミラドの隣に座った。
エレン「...船長の夢ってなんですか?」
ミラド「...。」
エレン「...ジェルミ船長だったかなー、ミラド船長の夢は子供の頃に出会ったヒトと再会したいって。
そのヒトは男?女?」
ミラド「...女性だ。」
エレン「...その女性と再会してどうしたいの?愛の告白をしたいの?それとも復讐したいの?」
ミラド「...わからない。」
エレン「...あ!わかった!その女性ってミラド船長のお母さんでしょう!?
私達のお母さんもおじいちゃんが死んでから私達を家に残して旅に出ちゃったんだよ。
もーなんていうか、今の私達を見せつけてやりたね!
...違う?」
ミラド「...俺の家族は皆殺された。」
エレン「、、、え?」
ミラド「...俺は奪われる者だ。」
エレン「...奪われる者?」
ミラド「...奪われる者は全てを知る権利がある。」
エレン「...何が知りたいの?」
ミラド「...俺は知りたい。俺の故郷を灰燼にした厄災の正体を!
俺は再び出会いたい、魔女エキドナに!」
出航当日出航予定時刻正午直前
シーラとアナは各々が手に持つ懐中時計の時刻を確認する。
シーラ、アナ「定刻。」
バァルジモア艦隊総司令部
高官「予定時刻に達しました。
号令をお願いします。」
カーター提督「...全艦移動開始。」
エレン「!バァルジモア通信官より伝達!移動開始の号令がかかりました!」
ミラド「...これより、アルグ海域に突入する。目標、アルゴラ大陸。
...出航。」
魔の海域攻略編中編 終了




