魔の海域攻略編前編 漸進推移④
エレン「ねえ、カーラちゃん。ちょっと考えるのを休んでカーラちゃんの気持ちをききたいの。
カーラちゃんは自分の家に帰りたいの?」
シーラ「そうね。どんな行動を起こすにもまず自分の気持ちを知る必要があるわ。」
カーラ「...あなたたちはどうなの?成り行きでこの船に乗ったみただけど...」
アナ「ああ、私達の家はシーラ姉ちゃんが燃やしちゃった。
だから私達は前へ進むしか無いんだ。」
カーラ「!!?」
シーラは穏やかに微笑みながら、
シーラ「ええ、私が火を付けたわ。
……あの村に残っていても、妹たちを守れないと思ったから。」
カーラは三姉妹の背景に触れた自分の気持ちを吐露した。
カーラ「...私は自分の家に帰る理由が見つけられない。
私にはまだ会ったことも無い腹違いの兄弟がいて父の特別じゃない。
毎日鎖に繋がれていても生きていると思えたのは私の好きな海の上で死ねるだろうから。
...私の気持ちはこれぐらいかな。」
アナ「...カーラってさ、航海士の技量はどのぐらいあるんだよ。」
カーラ「?海軍士官学校の座学程度は頭に入っているわ。
あとは海での経験不足。
これから目にするバァルジモアの技能の熟練度の高さと比べたら私に失望するでしょうね。
...それがどうしたの?」
アナ「...昨日さ、私と一緒に観測作業しただろ?
あれを観て私感動しちゃってさ。
...アンタが生きる理由ってそれじゃダメか?
死ぬ場所は決めてるんだろ?
わたしらと一緒じゃん。
私達と同じ道を通ってみないか?どう?」
カーラ「...私はミラドのペットだよ...
今回はたまたま、話す機会があったかもしれない。
でも次を私は決められないだ...」
エレン「じゃあさ、ミラド船長から権利を買い取ったらどうかな?」
カーラ「え?」
後日、船長室にて。
シーラ「お戻りになられたようですね。」
ミラド「...ああ。艦長定例会に毎回参加するように、とのことだ。
お前達も連れて参加するかもしれん。」
シーラ「かしこまりました。
ところで船長、ご相談があるのですが。」
ミラド「...何だ。」
シーラ「カーラさんの所有権を譲っていただくにはどうしたらいいですか?」
ミラド「...ほう。」
同時刻。バァルジモア艦隊の近隣の海岸。
ジェルミ「おお、来てる来てる!」
フィリップス団長「あれがバァルジモアの艦隊か...壮観だな。」
ジェルミ「じゃあ、早速、昔の恩師に挨拶してくるか!」
フィリップス団長「...せっかく海に出れたんだ。ほどほどにしてくれよ...」
魔の海域攻略編前編完了




