魔の海域攻略編後編 一波万波②
ミシュラムは言語化できない外的要因の衝撃を感じ取っていた。
ミシュラム「…」
ミシュラムが読書をしている部屋に部下のアリィシュがノックもせずに入って来た。
アリィシュ「み、ミシュラム団長!!海が、アルグ海域、、、の方角でいいのかな?、、、なんか変なんです!!」
ミシュラム「騒がしいですね。
常識をわきまえた行動をした上での提案でなければ貴方に信用は生まれない、そう考えて発言すべきではないでしょうか。」
アリィシュ「…団長、なんか海が変なんです。、、、はい。」
ミシュラム「まあ、いままで評価すべき点を見出せなかった貴方の行動にしては共感すべき視点があると言えます。」
アリィシュ「…それって褒めてます?貶してます?」
ミシュラム「激励しているのですよ。では、この現象の原因は何だと推察できますか。」
アリィシュ「…魔王候補者ですか?」
アリィシュ「現在、監視対象である魔王候補者エキドナとカルディオーネを監視している者達からの報告はまだありません。
!?でも私が感じたのはアルグ海域の方角だったよな?
魔王候補者が船に乗ってるのか?」
ミシュラム「情報が確定してないので断言は避けますが、貴方の魔王候補者という仮定の類推としてアルグスが挙げることが出来ます。」
アリィシュ「あ、アルグス!?あの存在が御伽話みたいなヤツですか!?
本当に存在したんですか!?」
ミシュラム「…貴方もこの仕事をするなら情報の真偽の分別を持ってください。」
アリィシュ「…情報の真偽っていいますけどね…そもそも魔王候補者って何ですか?
魔王になる予定の連中って事ですか?」
ミシュラム「魔王という存在はそもそも権力に組み込む事ができた構造を権力側が説明しているに過ぎませんよ。
具体的にはバァルジモアの魔王の魔導書などですね。
魔王候補者はその構造の中核となり得る存在、と言う意味です。」
アリィシュ「???さっぱり分かりません!
じゃあ、アルグスって権力に組み込めるんですか?
命令とか希望に応えてくれるんですか?」
ミシュラム「それこそ人間の願望に過ぎません。
アルグスを目の前にして今際の際にある民衆が、アルグスを魔王と捉えるか、規格外の魔獣と捉えるか、その基準などそもそも強制出来るものではありませんからね。」
アリィシュ「…ますます、よくわからない…」




