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ドロイドサイリウム ー 漆黒の猫 序の章  作者: 三海怜


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序ー43話

両親を亡くし親族の家で育てられたヒデは、内向的な性格となってしまい友達も作れずに中学を終えた。そして突如遺産が入ることになった彼は高校合格を機に思い切って自立することになったのだ。それから彼の人生は上向きになり…不思議な漆黒の猫との出会いが彼の人生を変えて行く。


そして高校の同じクラスで知り合った漆黒の猫の美人主人と予期せぬ大冒険が始まった。その異世界での試練を経てヒデは知らず知らずに現実世界でも成長していくインキャの冒険譚である。


この物語は『序・破・急』の3章からなり、その続きは『ドロイドサイリウムー本編』へと繋がっていく。

「ここからが腕の見せ所ね! ヒデ頑張ってよね!!」

「ヨシ!わかった!! エリカに後悔させないよ!!」と勢い付いている。


まず、ヒデが前面に出て、レーザーブレードを大きく振りながら勇ましくアンドロイド2体に切り掛かって行った。

アンドロイドは接近戦になったため、咄嗟にレーザーライフルを置いて背中からブレードを抜いての応戦中である。


「ビビ、ビー、ビビ!」

2体とも何故かヒデ1人に襲いかかっているのだ。

それを側面から見ていたエリカは、アンドロイドの後方から切り掛かったため一体のアンドロイドは振り返りエリカと応戦した。


1対1同士の戦いではアンドロイドの方が押され気味である。

そもそも彼らは見た目は人類であっても皮膚の下は機械であるためレザーブレードを持っても切断が難しいのだ。

身体を切りつけたとしても、表面が破損するだけで血が出るわけでもない。

構造的に弱い部位は関節となるため、それを狙って削ぎながら動きを止めるか?首を刎ねて駆動不可能にする必要があるのだ。

しかしながら彼らは不規則な攻めに対応しづらいという機械としての性があるのだ。よってパターン化を避けた不規則な戦術で打っていき、不意をついた時に素早く首を切断するという戦法が一番効果的なのである。


エリカとの特訓で敵の行動を予想できるようになったヒデはこの実践でも半歩先を読みながら攻めている状態である。そのため敵はすでに数箇所破損しているのだ。


上から打ってきていたと思うと屈んだ姿勢でスピンしながらレーザーブレードを回転させてアンドロイドの膝関節にまずダメージを与えることができた。そして、次は脚部の動きが鈍った相手に対してフェンシングのように執拗に突いているためバランスを崩して転倒し座り込んだ瞬間に首を刎ねたのであった。

訓練の甲斐がありヒデは戦闘での戦略を考えられえるようになっていたのだった。


「ヒデ!ヤったわね!!その調子!!」とエリカの掛け声があった方向を見てみると、彼女はすでに1体の首を刎ねたところだった。

「さっすが!師匠!!早いね!!」

「じゃ、今度はスピーダーでシティへ移動するけど、その前にヒューマンチームを呼ぶからちょっと待ってて!」


そして、人キメラたちと一緒にサブリーダーを中心とした一団が教会の中から現れたのだった。

「君たち、これで第一段階クリアだな!!よくヤってくれた!」とサブリーダーが。

「では、急いでシティの城壁前に移動するぞ!!」と言うと走って移動を始めた。


金属の城壁の前で、まずは人キメラの中でも翼を持ったエンジェルが忍びのように飛び上がり目立たずに向こう側に入ると、城門を閉ざしていたロックを解除した。

「コンコンコン」エンジェルの任務完了のノックでる。

それを聞いた、人キメラのベアーとライアンは思いっきり重厚な扉を引き始めたのだった。

「ギギギギー」という鈍い音を上げながら巨大な門が2mぐらい外側に開いたのだ。


そして、キメラ達はこの入り口を守りながら一旦待機し、次はサブリーダーを中心とした戦闘チームとグスタボの爆破チームが静かに内部に入っていった。

それを見計らっていたエリカとヒデは、演出的に空中からレーザーキャノンを連射し目立ちながらの急降下でバトルタイプアンドロイドの囮になっているようだ。

バトルタイプは彼らの演出にまんまと引っ掛かり、彼らスピーダー目掛けてレーザーを撃ちながら接近しているところである。


その間、爆破チームは路肩のスピーダー5台の認証ロックを例のデバイスで解除すると、2人組で10人がまずカテドラルのビーハイブ目掛けて飛び立って行った。

ここまでは予定通りに進行している。

そして、今度は残ったサブリーダーを中心とした部隊がエリカ達に集まってきたアンドロイドの塊を取り囲みレーザーディフューザー加工が施されたシールドで身を守りながら剣を抜いて突進して行ったのだった。


先行してビーハイブに到着した爆破チームから連絡が入った。

「やばい!!こっちにもバトルタイプが2体待機しているぞ! 今俺たちは爆破準備しているが奴らがいると設置できない。急いでこっちに来てくれ!」

その連絡を受けたエリカは、「わかったわ!今私達がそっちに向かうわ!! サブリーダー、ここの対応をお願い!!」

「ヒデ、行くわよ!!」

「了解!!」


エリカのスピーダーが最上階にあるカテドラルに猛スピードで上がっていくと、入り口前でメンバーが待機中であるのを確認できた。

エリカとヒデはスピーダーを降りて、「2体いるのね?」

「そうだ!祭壇の両脇にいる。」

「これから2人で踏み込むから排除したらすぐに仕掛けてね!」

「わかった!気をつけろよ!!」


エリカとヒデはシールドを左手に構えてカテドラルの大きなドアを開けた。

すると、バトルタイプのアンドロイドはすぐにそれに気付きレーザーガンを発射してきたのだった。

2人はシールドでそれを受けながらレーザーブレードを抜いて一歩づつ祭壇に近づいている。

そして、両者とも接近戦でのレーザーブレードでの戦いとなった。

「ビンビン、ブンブン、ビシー」とさレーザーブレードがぶつかり合うノイズが教会内にこだましている。


幸い祭壇を守るアンドロイドも性能は他と同様であったため、他の個体と同様に首を切断することができた。

「さあ!爆薬を仕掛けていいわよ!!」

「わかった!ありがとよ!!」と言うと、グスタボらはスーパーコンピューターが内蔵されていると思われる祭壇の周りに爆薬を仕掛けて起爆装置をセットした。

「セット完了だ!! みんな一旦離れてくれ!!」と言うと、カテドラルの外に出ていった。


「ヨシ!これで奴らも終わりだな!!起爆するぞ!!」と嬉しそうに言いながらボタンを押した。

「バホーン!!ガタガタガタ・・・」 耳を裂くような爆発音がし辺り一面に煙が充満した。

すると、祭壇らしき意匠が崩れ落ち破壊されたのがうっすらと見えてきた。

「やったー!! ざまあ見ろ!!思い知ったか!!」


しかしながら、その崩れた破片の内側からは光る金属の物質が現れているのであった。

「おい、みんな 見てみろ!!なんだ、あれは??」







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