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ドロイドサイリウム ー 漆黒の猫 序の章  作者: 三海怜


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序ー42話

両親を亡くし親族の家で育てられたヒデは、内向的な性格となってしまい友達も作れずに中学を終えた。そして突如遺産が入ることになった彼は高校合格を機に思い切って自立することになったのだ。それから彼の人生は上向きになり…不思議な漆黒の猫との出会いが彼の人生を変えて行く。


そして高校の同じクラスで知り合った漆黒の猫の美人主人と予期せぬ大冒険が始まった。その異世界での試練を経てヒデは知らず知らずに現実世界でも成長していくインキャの冒険譚である。


この物語は『序・破・急』の3章からなり、その続きは『ドロイドサイリウムー本編』へと繋がっていく。

「じゃ、昼食が終わったらまた戻りましょうか!? でも今回行ったら長引きそうね。」

「そうだね。夏休みいっぱいかかっちゃったりして!? しかし、あの人達は大丈夫なのかな?」

そんな会話の後 2人はまた異世界へとリープして行った。


「おっ 君達戻ったか!! ちょうどシミュレーションが終わったところだ。」とサブリーダーが待ち構えていた。

「準備は大丈夫そうですか?」

「セリアが奴らのスピーダーのハッキングに成功したんだよ!! これで最上階までわけなく到達可能になったわけだ。 だが、まずは奴らから奪わないとな。」

「それでしたら、私たちがなんとかできると思いますよ。ねえ、ヒデ!?」

「えっ まあ、そうだね。」

「それにプラスティック爆弾の準備も終わってるぞ。戦闘隊員も30人揃えた。みんな最上級にやる気満々だぜ!」

「では、あなた方の部隊は予定通りにスーパーコンピューターの破壊が可能ですね!」


「もう一度時系列的に確認します。

まずは、人キメラのエンジェルが城壁内に入って開門する。

そして戦闘部隊の突入!

すでに中に入っている私たちは、スピーダーを奪ってデバイスでハッキングしセイフティロックを無効化する。

そのスピーダーは何機必要ですか?」とエリカが一つづつ確認し始めた。


「うん、そうだな、できれば5機あればな〜・・・」

「5機ですね!? わかりました、やってみます。」

「そして、その5機に戦闘部隊が2人づつ10人搭乗しスーパーコンピューターがある最上階に向かう。

では、他の20名は?」


「それなんだが、他の20名は演出的に反乱と見せて注意を惹きつけてもらおうと考えているんだ。」

「でも、私たち2人はスピーダーチームの護衛になるので、20名のサポートはできませんが?」

「それはわかっている。俺が中心になってアンドロイド兵を惹きつけるようにする。ビーハイブの爆破が成功すれば雄バチの動きも止まるだろうから。それにかかっているな。」


「なるほど。わかりました。」

「では、私たちの護衛を受けながらスピーダーチームは最上階に行き、爆薬を仕掛けてビーハイブを爆破する。

その後はどうしますか?」

「スピーダーチームを残して、ひとまず撤退だな。そして、スピーダーチームは敵勢力の無効化を確認してから、

ビーハイブを一旦占領してもらいたいんだ。」


「占領? いったいどうすれば??」

「一般のアンドロイドがもし攻撃をしてきた場合はそれに対応してもらいたいと思ってるんだ。」

「普通のアンドロイドは戦闘行為をするのでしょうか?」

「今まで見たことはないが・・・ビーハイブを攻撃するわけだから何らかの変貌があるかもしれないとは見ている。」

「なるほど。では、仮に攻撃するアンドロイドがいれば無効化すればいいのですね!? 

そうですか・・・ビーハイブの攻撃で予期せぬことが起こりうるってことなのですね・・・」とエリカは腕組みをして真剣に考えているようである。


そして、作戦当日となった。まずは第一段階である。

エリカはヒデを伴い、地下施設包囲にあたっている5体のアンドロイドを駆逐しに螺旋階段を地上へと移動中であった。


「ヒデ、大丈夫かしら? これはあなたの初陣的なものね!訓練通りにやれば問題ないと思うけど、くれぐれも無理はしないでね!」

「わかってるよ!そういうエリカも気をつけてよ!」


「ここが、地上への出口ね!頑丈なドアが見えてきたわ。」と急な階段を上がりながら頭上に存在の確認ができた。

「このドア、オートロックになっているようだから、一旦出たら後戻りはできないわ!」

「わかった! ヨシ!行こう!!」とヒデも今までにないぐらいに気合いが入っているのだ。

そして、エリカはその重い防壁のようなドアを開閉するセイフティロックを外しボタンを押した。

「ゴン、プシュー」と」いう重い音がすると、ドアがゆっくりと開いて行ったのだった。


眩しい陽の光が注ぎ込んできたかと思うと彼らは小高い丘の上に出ていた。

「なるほど、ここに出るんだね!」とヒデが絶景に驚いている。

その丘からは教会が見下ろせて、アンドロイド達が待ち構えている姿も確認できた。


「しかし、あいつらは結局ロボットだから、飲まず食わずでもああやってずっと待機してられるんだね!?」

「そうね。近くにいる機体からヤっていきましょう!」と言うと、エリカがまずジェットをスピーダーに変態させたのだった。


「ヒデ、私が操縦するから、後ろに乗ってあなたのレーザーブレードで奴らを切って行って!!」

「わかった!頑張るよ!!」

オープンタイプのスピーダーに乗った2人は、まずは5体のうち教会反対側に待機している機体に近づいて行った。


「まず、1体確認!後ろから近づくわよ!」とエリカが言うと、ヒデはレーザーブレードを抜き出し右手に構えた。

「シューン! ザキーン!!」

まず一体のウェスト部分を後方から切り裂きアンドロイドは2つに分かれて破壊された。

「次もすぐよ!」

2体目も同じようにまだ気づかない機体を切り裂いた。


「次は教会の正面にいる残り3体ね! そろそろ私たちに気がついているはずよ!今度は気をつけてね!」

エリカはスピーダーを飛ばし、教会正面に廻しながら、まず1体めを同じように破壊した。

すると、残る2体が戦闘モードに変わりレーザーライフルで応戦してきたのだった。

「降りるわよ! ジェット、トランファー!」とエリカは叫んで、ジェットが黒猫に戻るや否や背中に背負っていたシールドを前面に持ちレーザーブレードを抜いた。

ヒデも、同じようにシールドを構えて、一緒にアンドロイドに近づいていった。




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