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ドロイドサイリウム ー 漆黒の猫 序の章  作者: 三海怜


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序ー44話

両親を亡くし親族の家で育てられたヒデは、内向的な性格となってしまい友達も作れずに中学を終えた。そして突如遺産が入ることになった彼は高校合格を機に思い切って自立することになったのだ。それから彼の人生は上向きになり…不思議な漆黒の猫との出会いが彼の人生を変えて行く。


そして高校の同じクラスで知り合った漆黒の猫の美人主人と予期せぬ大冒険が始まった。その異世界での試練を経てヒデは知らず知らずに現実世界でも成長していくインキャの冒険譚である。


この物語は『序・破・急』の3章からなり、その続きは『ドロイドサイリウムー本編』へと繋がっていく。

「あれがスーパーコンピューターなのか??」とヒデが驚きながら言った。

「まだ、爆薬はあるの??」とエリカが聞くが、

「いや、全て使い切った。もう予備はない・・・」


あれがスーパーコンピューターであれば、全く被害がない状況に見えるのだった。

するとそもそもも祭壇の飾りが崩れ落ちた両側には左右対称の尖った狼のような形のレリーフが現れてきたのだった。

両手を上に両足を下に向けた細長い狼であり腹部を下方向から見たようなレリーフなのだ。


そして、細長い顔の部位の中の目が赤く光ったかと思うと、レリーフはどんどん浮かび上がってきたのだった。

「なんだ、あれ!?」

「浮かび上がってきてるぞ!!見ろよ!!」と男が叫んだ。

すると、そのレリーフは壁面から生まれ落ちるかのように完全な立体となり、まるで狛犬の如く2体が揃って鎮座した。

そして「グウォーン!!」と鼓膜が裂けんばかりの咆哮をあげた。


「コイツはやばいぜ!! 逃げるぞ!!」と爆破チームはスピーダーに跨った。

エリカはこの正体不明な不気味な2体を眺めて、その狛犬のような形状から戦闘力を分析をしているようだ。

「おい!!俺らは一旦逃げるぜ!!無理するなよ!!」と言って飛び立って行ったのだった。


後に残された2人は再度戦闘モードになり、

「ヒデ、あいつらがどれほどの攻撃力なのか、一回攻撃をしてみましょう!!」

エリカはレーザーライフルを構えたので、ヒデも同様に自分の前に鎮座している獣型ロボットに狙いをつけた。

「レーザーキャノンのマックスモードで撃ってみましょう!」

「わかった。」


2人は狙いを定めてマックスモードでレーザーを放った。

「ビューン!!」

当たったのだが、表面が攻撃をディフューズし効果はないようだ。そればかりかまるで目を覚ましたように頭部をぶるぶるっと動かし、2体とも2人に襲いかかるような威嚇態勢に変わったのだった。


「ヒデ、奴ら、来るわよ!!スピーダーに乗って!」と言うや否や2人は瞬時に飛び乗った。

それと同時に2体は物凄い勢いで2人目掛けて噛み付くようなポーズで突進してきたのだ。

間一髪でスピーダーは離れその攻撃を交わすことができた。


2人は空中を飛びながら壁面が崩れ落ち内部が見えるようになったビーハイブの全景をみた。

「あいつら、飛ぶことはできないようね。助かったわ!」

「奴らは女王蜂に張り付いているスーパーコンピューターの守り神といったところなんだね。」

「こうなったら、あいつらはとりあえずほっといて、他のバトルタイプアンドロイドだけでも破壊しないと!」

と本来の作戦からズレたためエリカが少し焦っているように見える。


その頃、シティの中では、サブリーダーグループが戦闘アンドロイド相手に奮闘中であった。

エリカとヒデの2人も上空から駆けつけ援軍に入った。

まだ残り40体はいるようだ。


エリカとヒデはレーザーブレードを抜いて最前線に立った。

アンドロイドとの戦い方をすでに習得していたエリカとヒデは、着実に一体づつ首を刎ねて行っているのだが、

サブリーダーチームは3人一括りのユニットで戦っているのではあるが、なかなか首を落とすことができていないようである。


そこにすでに避難したスピーダー爆破チームも上空から槍で援護し、奴らの隙を作ることに成功したのだった。

そのためエンリケチームも1体づつ破壊をすることができるようになったのだ。

そして、彼らが2体づつ討ち取るとこができた時には、エリカとヒデは残り20体の首を落とした後であった。


「これで、バトルアンドロイドは全てやっつけたわね!!」とエリカが言った。

サブリーダーも「やったな!! しかし、お前らは強いな!!恐れ入ったよ!! お陰でこっちの負傷者は出ないで済んだ。スーパーコンピューターも破壊できたのか??」


すると、スピーダーに乗っていた爆破チームのリーダーグスタボが降りて来て

「エンリケ、爆破は成功してあいつらの祭壇自体は破壊したんだが、その奥から不気味なロボット2体が現れて来たんだ!

多分、あの様子だとスーパーコンピューターの破壊は失敗したんだと思う・・・」

「そうか・・・」

そして、エリカもつけ加えた。

「私たちもマックスパワーでレーザーガンを浴びせて見たんだけど、ビクともしなかったわ!襲われそうになったから、取り敢えず逃げて来たんだけど、あいつらあの場からは動かず空は飛べないみたい。」


「そのあいつらって どんなやつなんだ?」とエンリケが聞いた。

「そうね、体長5mぐらいの細長い狼のようなロボットと言ったらイメージ湧くかしら?」

「それも全身が金属のシルバーの」

「そうか、そいつはヤバそうだな・・・」

「わかった!取り敢えずバトルタイプは撃破したから、一旦基地に戻って作戦を立て直そう!!」

「わかったわ!!」


こうしてシティからは全員退却となったのだった。

破壊状況確認を含め、エリカとヒデはスピーダーで祭壇があった付近を回遊してみたのだが、

すでにあの2頭のロボットは両側に狛犬のように座り静止状態となっていた。



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