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ドロイドサイリウム ー 漆黒の猫 序の章  作者: 三海怜


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序ー39話

両親を亡くし親族の家で育てられたヒデは、内向的な性格となってしまい友達も作れずに中学を終えた。そして突如遺産が入ることになった彼は高校合格を機に思い切って自立することになったのだ。それから彼の人生は上向きになり…不思議な漆黒の猫との出会いが彼の人生を変えて行く。


そして高校の同じクラスで知り合った漆黒の猫の美人主人と予期せぬ大冒険が始まった。その異世界での試練を経てヒデは知らず知らずに現実世界でも成長していくインキャの冒険譚である。


この物語は『序・破・急』の3章からなり、その続きは『ドロイドサイリウムー本編』へと繋がっていく。

「うん! 今ならわかるよ!! ありがとう!エリカ!!」

「それをアンドロイド相手にやればいいのよ!! あいつらは機械だからもっと単純だからね!

 先を読んで動けば敵を簡単に制することができるわ!!」

『なるほど!コツが掴めてきたぞ!! しかし驚いたな!僕にはこんな能力が隠されていたのか!?』

エリカが言うように、この瞬間 2人の剣技は互角に見えるぐらいにまで変化していたのであった。


30分ぶっ通しで訓練したヒデはかなり体力を消耗してきていた。

「しかし、もう疲れて動きが遅くなってきちゃったよ!」

「そうね!それがあなたの限界よ!戦う時は今は30分が限界だと覚えておいてね! 

時間を長くしていくには今後は体力強化がミッションね!

じゃ、今日はここまでにしましょう!!」

どうやら、エリカが言う覚醒の第一段階は成功したようである。


その後 2人はサブリーダーが仕切るバトルチーム30名達と戦略のミーティングを始めた。

「まずは、この施設を囲む地上のアンドロイド達を排除しないとならんな!」

「それは腕試しに私とヒデがやります!どこか正門以外の出口はあるのかしら?」とエリカが言った。

「二人だけで大丈夫なのか? ソルジャータイプ5体はいると思うぞ!」

「訓練の一環でやってみたいんです!」

「わかった。メインゲート前には2体いるから安全上開けるわけにはいかないが、非常出口としてこの施設の奥に通気口を兼ねた人が1人だけギリギリ通れる螺旋階段があるんだ。そこを登っていけば地上に出られるぞ。」

「ところで、ヒトキメラ達はどこにいるの?」

「彼らはほとぼりが冷めるまでここで匿っている。」


続けて、エリカが、

「では、この地下施設を包囲しているアンドロイドを倒した後の話ですけど・・・

私とヒデで攻め込むのですが、シティ内にはソルジャータイプ50体の中で45体が残っていますね。

仮にその45体を破壊したとしてもシティ内のルーティンな活動はそのまま継続するわけですよね!?

一体 何があのアンドロイドのソサエティーをコントロールしているんですか??」と聞いた。


すると、珍しくリーダーの女性が口を開いた。

「アンドロイド達は、スーパーコンピューターにコントロールされているのです。蜂に例えると、スーパーコンピューターが女王蜂でアンドロイド達が働き蜂です。衛兵蜂であるソルジャータイプは、女王蜂によってビーハイブで生産可能なのです。ただソルジャータイプを一旦排除できれば、あのシティの攻撃力は一時的に弱体化しますので中枢であるスーパーコンピューターを破壊するチャンスが生まれます。」


それを聞いて、エリカは、

「では、そのスーパーコンピューターはどこにあるんでしょうか?」

「シティ内の中心部にアンドロイド達の大聖堂(カテドラル)のような建物があります。一番高いビルの再上階の祭壇に祀られているのです。」

「では、つまりそれを破壊すればいいのですね!?」

「そうなりますね!ただ、クラウド上にバックアップがあるはずなので最終的に全てを破壊できるかは疑問です。

しかしながら我々がシティを占領して新たなソルジャータイプを生産できないように管理できれば当分の間は平和が訪れることになります。」


「なるほど! では、ソルジャータイプは私たちで排除しますので、あなた方戦術部隊にはそのスーパーコンピューターとやらを破壊してもらいたいのですがいかがでしょうか?」と提案したのだった。


作戦の内訳としては、

まずは、この地下施設を包囲する5体を潰す。

人キメラ達のヘルプを受けてシティ内に侵入する。

ヒューマン部隊がカテドラル目掛けて移動するのでエリカ達が援護する。

ソルジャータイプが攻撃してきたら排除する。

ヒューマン部隊がスーパーコンピューターを破壊しシティから脱出する。

残ったソルジャータイプをエリカ達が排除する。

となるのだ。


サブリーダーのエンリケが、

「それだったら俺たちにもできると思う。問題はアンドロイドのソルジャータイプだからな。爆薬の備蓄もあるから破壊はできるぜ!」と力強く言った。

「それと、アンドロイドの攻撃を防ぐのに盾(シールド)も2つお借りできますか?」

「俺たちが使う普通のものでよければ手配できるが。」

「それで結構です。」


「では、エリカさんとヒデさんにはその作戦でお願いしたいと思います。部外者のあなた方に一番危険度が高いパートをお願いすることになるのが心苦しいのではありますが。」とリーダーのアルカディアがまとめた。

「わかった!じゃ、俺たちも準備するとしよう!なあ、みんな!これは千載一遇のチャンスだ!! ここで奴らを潰そうぜ!!」と盛り上がっているのだった。


そして、2人は作戦実行へのXデーに向けてこの地下施設で過ごすことになった。









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