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ガチャとRTA持ちだけど、早く帰って昼寝したい  作者: parade
第一章

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第9話 第十階層主、最速討伐

 十階は闇の玉座だった。

 そこにいたのは、影でできた巨大な騎士。第十階層主《終の門番》。歴代の先輩たちを跳ね返してきた壁だ。

 ――『RTA』:初見ボス。パターン解析を開始します。目標、初見最速。

「解析、追いつくか……?」

「あたしが時間を稼ぐ」陽菜が祈杖を掲げた。「みんなが動けるように、絶対に回復を切らさない」

「俺が斬り込む!」大和が前に出る。

「弱点は装甲の継ぎ目。攻撃の三パターン目に必ず露出する」詩織が読み上げる。

 門番の剣が振り下ろされる。RTAが軌道を線で描く。俺は半歩で避け、大和が受け、陽菜の光が全員を包む。

 一パターン。二パターン。そして――三パターン目。継ぎ目が開いた。

「今だ。石、全部いく」

 俺は貯めた石を、最後の一個まで注ぎ込んだ。天井到達。確定演出。虹色の光が渦を巻く。

 ――SSR『一撃必殺の反則(チート)剣』を獲得しました。

「はは、出来すぎだろ」

 みんなが作ってくれた隙に、ガチャが引き当てた最大火力を、RTAが最適な一点に叩き込む。

 外れスキル二つが、たった今、伝説になった。

 影の騎士が、音もなく崩れ落ちた。

「「「討伐ぅぅぅ――!!」」」

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