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第10話 放課後は、のんびり
ダンジョン部、存続決定。
顧問は泣いていたし、絡んできた三年は八階で足踏みしていて、俺たちに頭を下げにきた。大和は勇者ヅラで許してやっていた。仮の勇者に。
▽
「英雄インタビューだって! りっちゃん、取材の申し込み来てるよ!」
「全部断って。RTAで最速で断って」
「もう!」
枕を抱えて部室のソファに沈み込むと、陽菜が呆れ、大和が笑い、詩織がメモを取った。
「あなたのスキル、結局こう結論づけた」と詩織。「――『ガチャ』は可能性、『RTA』は最短。合わせて、どんな理不尽も最速で越える力」
「難しく言うな。俺はただ、早く終わらせて寝たいだけだ」
「その動機で世界を救いかけたの、意味わかんない」
窓の外、校舎裏の穴が静かに口を開けている。噂では、この学園ダンジョンの下に、もっと深い《本物》が眠っているらしい。
でも、それは今日の話じゃない。
俺はSSRの枕に頬を沈め、目を閉じた。
――『RTA』:本日の目標、達成。昼寝開始まで、あと三秒。




