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ガチャとRTA持ちだけど、早く帰って昼寝したい  作者: parade
第一章

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第7話 全員ぶんのガチャ

 七階の巣を抜けたところで一度地上に戻った。十階まではあと三階。だが敵は強くなる。俺一人が速くても、みんなが置いていかれたら意味がない。

「装備を配る」と俺は宣言した。「石、貯めといたから」



 部室で、俺は全員のために回した。単発じゃない。天井まで積んだ本気の連ガチャ。


「大和にはこれ。SR『勇者(仮)の大剣』」

「仮ってなんだよ仮って!」

「でも切れ味は本物」

 大和は文句を言いながら、嬉しそうに素振りを始めた。


「詩織はSR『解析の片眼鏡』。鑑定の射程が伸びる」

「……悪くない。ありがと」

 クール女子が、初めて少しだけ口角を上げた。


「陽菜は――」

 最後の枠が、金色に光った。SSR。心臓に悪い。


 ――SSR『癒しの祈杖(いのりづえ)』獲得。


「え、ええっ!? こんな高そうなの、いいの!?」

「回復役が倒れたら全員終わる。一番いいのが要る」

「……りっちゃん、たまにちゃんとしてる」

「たまには余計だ」


 自分の枠では木の棒が三本出た。安定の外れ。でも枕はもう持ってる。俺の装備はそれで足りる。

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