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第18話 最深部前、最後の門番
最深部の扉の前には、予想どおり門番がいた。
白銀の巨人。《試練の秤》と石碑にあった存在だ。詩織の解析が走る。
「攻撃パターンじゃない……これ、資格を測ってる。戦闘力じゃなくて、別の何かを」
巨人が動いた。狙いは――俺じゃない。陽菜だ。
「っ、させるか!」
大和が割り込み、剣で受ける。巨人は淡々と、順番に、俺以外の三人を試すように攻めた。
「そういうことか」俺は歯噛みした。「鍵の資格じゃない。『鍵を託すに足る仲間か』を測ってやがる」
▽
なら、答えは決まってる。
「大和、正面維持。三十秒でいい」
「五十秒やるよ!」
「詩織、秤の判定周期」
「九秒ごと。次は――今!」
「陽菜、全体回復を判定に合わせて。俺たちが『崩れない』ことを見せる」
「まっかせて!」
四人の動きが噛み合う。誰も欠けず、誰も引かず、九秒の判定を五回、綺麗に受け切った。
巨人が静かに膝をつき、道を開けた。空中に文字が浮かぶ。
『資格ヲ認ム。鍵ト、鍵ヲ支エル者タチヨ』
「……最初からこう書いとけよ」
俺の悪態に、三人が笑った。残り、五日。扉は、目の前だ。




