表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/100

神々との戦い。その1。

「良く。此処まで戻って来れたね」


 一瞬、驚いたようだが。元通りの光天。


「少し、待たせたか」


「おお。ま、昔馴染みと話も出来た。帰るかの」


「もう?折角来たんじゃないか・・・」


 蹴速は抵抗した。さっきと同じ、空間移動を。


「2度。同じ手が、工夫も無く通用すると思われちゅうのは。気に入らんであ」


 光天は、不愉快さを表明した。


 蹴速の立っていた場所に、80億度の火柱を発生させた。


「話す気は、無いんか。分かりやすくて助かる」


「動くな」


 それは、神言しんごん。聴覚有る人間のみならず、木石であろうと従わざるを得ない。本物の、実現する与定よてい


「阿呆なんか、お前」


 蹴速は、光天を200キロメートルほど吹き飛ばした。


 動くな、で止まる人間が、此処まで来るか。


 蹴速のやった事は、「ずらし」だ。敵の攻撃は、必ずポイントで来る。予備動作を必要とせず、こちらを視認する必要も無く、先程は皆を同時に飛ばした。今のは、蹴速の体を起点にしていた。その「点」から、敵の攻撃以前に動けば、避けられる。


 予兆の無い技を、蹴速はどうやって避けたのか?


「今ので、ダメージは入ってないんやろ?」


「うむ」


「戦う分には、楽しい奴よ。シロ、みんなあを見ておってくれ」


「任せい」


 シロと話していた。あいつが首魁で間違いあるまい。


 蹴速は、奴を追いかけようとした。が。


「・・・」


 もう帰って来た。本気で蹴り飛ばしたはずだが。


「不機嫌を顔に出すタイプか?それとも、余裕はもう無いんか」


「黒天の前で、そんな顔をするわけがないだろう」


「出来ん、か。もうちょっと頑張れ。顔色を出すんは、悪くないぜ」


 20年すら生きていない生命に教示を受ける、創生からの神。


 蹴速の挑発だとは知っている。読心は、欠かしていない。して、、いない・・。


ぎり


「下手な演技より。そのツラの方が好いぞ。お前」


 蹴速は、30光年ほど吹っ飛ばされる所だった。ギリギリで躱せた。


 やっと、本気になったか。


「光天。侮るでないぞ。そ奴は、わしを1度のみならず殺した男」


「分かったよ黒天」


 笑顔でシロに返す光天。何の曇りも無い、良い顔だ。


 おれを、心配しろ。だが、だからこそ。愛しておるぜ、シロ。


 シロは、もちろん、読心によらず蹴速に伝わっていると思っている。自分の気持ちが。


 一瞬千撃。


 やられたのは。蹴速。


「痛い。流石に、強い」


 今度こそ、光天は驚愕した。


 何故、生きている。


 それは、空間移動やらを避けたのと、同じ道理。


 それは、蹴速の時間。


 技の発生する、その瞬間を更に瞬間で捉え、その上で瞬間に刻み。つまり、最集中した蹴速は1兆分の1秒で、技を認識している。そして、光天の抜き手、蹴り足を全て受けてみせた。


 光天の発動させた空間移動。綺麗な、見事な挙動だった。


「こうやったかな?」


 またしても、光天は40光年ほど飛ばされた。今度は、蹴りではない。


 光天の用いた空間移動そのもので。


「驚いた」


 が、光天もる者。すぐに戻って来た。


「黒天に教わったのかい」


「おいおい」


 読心したんやろ?


 答えは全方位攻撃。美しく幸せに満ち溢れた世界が、一時いちどきに押し潰された。


 蹴速の重圧の、千倍ほどの力で。


「強い」


 蹴速の心からの賞賛にも、ニコリともしない光天。


 もう、言葉は要らない。


 先ず、蹴る。


「ふむ。その、大鎧の中の得物が得手かと思ったが」


「格闘術が全く使えないわけでは、ありませんよ」


 そんなレベルで使っても、効くかどうかは・・。


ガクン


「お?」


 神の膝が、折れた。


「ダウンは初めてですか?慣れると、どうやって逆転の布石を打つか、楽しめるようになりますよ」


 己の防御を貫く者が、身内にゴロゴロ居る事実。恐ろしく、愉快だ。


 超騎士の蹴り。速くはない。威力もそこそこ。ただ、他の者の攻撃と絶対に違う点が1つ。撃ち込んだ瞬間に、相手の肉体に結界を突き入れる。結界は、超騎士の意思次第で、どれ程にも細くなる。ただ、常態に於いては、敵の気。今回は神気、によって、細く弱い結界は、弾かれてしまう。だから、攻撃と同時に侵入させる。攻撃の入った瞬間、敵のガードは攻撃そのものに反応する。その一瞬、内部の神気もまた、その部位に集まり来る。その時。寄り集まった神気の外側。そこが、侵入経路だ。


 食い破れ。


「ふむ・・」


「ほう・・」


 確かに、強度はそれなり程度でしかない。が。


 身体内部に侵入した極細結界を、全て消した。どうやって知覚した?それとも、内臓までも神気を全開で発動させた上で耐える事が出来るのか。魔王のように。


 先程、体に入った「ナニカ」によって、内部から切り刻まれた。実は、立ってるだけで精一杯。修復に、あと5分は欲しい。目の前に敵が居る状態で、5分。5年と、さして変わらない時間だ。


 だが。


 ここからの逆転が、楽しいと。今、聞いた。この、偉大な敵の言った事を、実践してみたい。


 顔に、覇気が宿った。まだ、終わらないか。隠し武器は、もう無い。


「いざ、」


「尋常に」


「参る!」


「勝負!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ