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忘れられた王国  作者: 熊さん
第一章:関東の縄文
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水戸への道行

水戸への道行



よく朝、暗い内に目覚め、案内人と共に海の巫女の小屋を出た。


浜辺に降りると、漁に出発する中型の舟が浜辺から出るところだった。


海鳥が、明るくなる日差しの中で、風に吹かれて、跳んでいた。


案内人に導かれリーダーは、陸地を意識しながら、湖の方向へ向かった。


日が昇ると、暑くなってきた。


湖の砂浜に出ると、来た時の丸木舟を見つけ、二人で押して湖に出た。


静かな湖面を進む。


進むと急に風が強く吹く。

波が出てくる。

海と繋がっていた。


暫くすると、波が落ち着いた。


案内人が手漕ぎを休憩して、干し肉を出してくれた。


「水戸に向かうためには、土浦に寄らず、舟で行けるところまで行って、水戸に向かう。陸に上がったら、一泊する。」


リーダーは案内人の対応に感謝して、干し肉を食べた。


暫く丸木舟で走ると、左側に丸木舟で漁をする舟が見えた。


舟に立ってバーっと網を投げるいくつかの舟が見える。


通り過ぎる時、シラサギが大きな羽を広げ、風に乗って、跳んでいる。

湖面を揺らす風が頬を撫でた。


そして陸地の砂浜に乗り上げた。


リーダーは案内人の誘導に従い、陸地を暫く歩くと、焚き火を始めた。


リーダーは、小動物を狙うために、ヤブの中に身を潜めた。


シュッ、シュッ


2連発の矢がキツネを倒した。


リーダーはキツネを拾い、首筋を切りつけ、血抜きを始めた。


焚き火の前に着くと案内人にキツネを見せて、土に置いて大きな石を探した。


肉を裁くと、木の棒の串を差し入れ、火の周りに何本か刺した。


「昨日から、干し肉をありがとう。助かったよ。今夜はこの肉で我慢してくれ」


と、リーダーは腰につけた小さな袋に手を入れて、肉に塩を振りかけた。


案内人は、土の上に座り込み、焼けた肉をほおばるのであった。


日はすっかり落ちて、月が輝きが見えてきた。

風はない。


焚き木の炎が赤く揺れていた。


朝になって、日が出る前、案内人の案内で、水戸の微高地に向かう。


林が広がり、獣道のような道を歩いていくと、微高地が見えてきた。


小屋が見えてきた。


長い竹が並んでいる。

竹を人の背丈ぐらいに切って、竹を割っている。


いくつかの小屋を過ぎると、広場があった。


二人が対峙して、70センチぐらいの真っすぐの剣で戦っている。


ビューッ、カキン、ビューン。


一人は、水戸の巫女のようだ。


案内人が持つように言って、リーダーと二人立ち止まった。


ビューン、カキン


刀を振ると風を切り、刀がぶつかる。


立ち止まる男たちを見て巫女が気がついて、こちらに来た。


リーダーは、巫女に挨拶をした。


「私はケヤキの集落の者です。北川辺の大巫女の伝言を持って来ました。ご挨拶をしたいのですが」


水戸の巫女は、頷き、小屋に促してくれた。


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