↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘れられた王国  作者: 熊さん
第一章:関東の縄文
PR
5/25

海の巫女

海の巫女



案内人の手漕ぎの舟に乗って、湖面を走っていた。


リーダーは風に吹かれていた。


ウミネコの声が聞こえると、波が荒れた。上下に揺れる船に思わず、手に力が入った。


暫くすると、また静かな湖面になり、浜辺に向かう。


案内人は立ち上がり、棒を取り出して、舟を漕ぎ出す。


浜辺にあがり、しばらく歩くと、案内人が「今日は、ここで一泊します。」

と宣言された。


気が付くと、日が傾きかけていた。

リーダーは理解した。


焚き火を前に干し肉を出してもらい、静かな海の香のつよい夜を過ごした。


よく朝、微高地に向かって、海向きの小屋が並ぶ所に出た。


一際高い場所に大きな小屋があった。

ここが海の巫女の小屋であった。


「リーダー殿、巫女に知らせてまいります。」


案内人は、さっさと中に入っていってしまった。

暫くすると、侍女が迎えに来てくれた。


リーダーは中に入ると、海の巫女に挨拶を始めた。


「巫女様、ケヤキの集落の者です。始めてお会いいたします。北川辺の大巫女からの伝言があります。」


海の巫女は、網を縫っていた。

リーダーを見上げると、聞き返した。


「ケヤキ?北川辺の大巫女様との関係は、何だ?」


「ケヤキの集落は移動するグループが定住した。北川辺のすぐ近くで、家にも巫女はいますが、北川辺の大巫女様のもとで働くものです。」


「ほう、利根川にいるんだな。なるほど、了解した。北川辺の大巫女様は何と申してた?」


「大巫女様は、何やろ西の方から新しい力が生まれておるようだと仰っていました。」


「ほほう、大巫女様は気が付かれてるのか、、、大巫女様の使いなら話しても良いか、海には、西からの来る者たちがたまにいる。どうも米という新たな食物を育てるらしい。」


「西から来るものがいるのですか?」


「ああ、伊勢の大巫女が関係してるようだ。」


「伊勢の大巫女、、、様か、北川辺の大巫女様とは別の存在なのでしょうか?」


「伊勢の大巫女は、フクロウの巫女様だ。北川辺の大巫女様は、鷹の巫女様だろう。同格なんだろけど、詳しくは分からん。」


リーダーはあっけにとらわれていた。

新たな勢力があるらしいという事だった。


海の巫女に他に何か変わったことがあるかも聞いたが、特に変化はないらしい。


案内人との相談で、海の巫女に一晩泊まることをお願いして、明日、案内人を頼りに水戸に行くことにした。


夕食に海の魚が出て来た。

焼き魚もスープも大いに違った味がした。


海の魚は、ボリュームも違う感じがした。


夜は巫女の部屋で雑魚寝で過ごした。


よく朝は、良い天気だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。