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忘れられた王国  作者: 熊さん
第二章:弥生化の波
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北川辺の宴会

北川辺の宴会



ケヤキの集落では、直ぐ近くの荒川側に竹林があった。

リーダーは、権現堂の巫女から譲り受けた技術者を連れていき、竹の選定、竹林の今後の育成などを相談した。


ケヤキの竹弓は、この後、ケヤキの特産物となった。


権現堂でも微高地の川沿いに竹林があり、竹弓の力は続いた。


ケヤキや権現堂で、竹弓が動き出すと、北川辺でも、竹弓を使うものが出て来た。


移転した権現堂の暮らしは、2年も経つと落ち着いてきた。


そこで、北川辺の大巫女が巫女を集めて宴会を行うことになった。


その日、権現堂の巫女が体格の良い若い男を2人連れて、北川辺の広場に集まった。


リーダーも巫女を連れて、広場に到着した。


「権現堂の巫女様、暮らしは落ち着きましたか?我らも、ようやく、竹弓を作れるようになりました。

ありがとう御座いました。」


「おお、リーダーか、権現堂は、本当に良いところだ。リーダーのおかげだ。ありがとう。」


リーダーは凝縮しながら巫女を紹介した。


「権現堂の巫女様、ケヤキの巫女です。今後ともよろしくお願い致します。」


権現堂の巫女とケヤキの巫女が二人で、大巫女の小屋に入っていった。

リーダーたちも続いた。


小屋の中では、正面に大巫女が座っていて、左側に侍女たち、右側に集落の親父たちが並んだ。

真ん中の焚き火の左側にケヤキの巫女、リーダーが座った。


権現堂の巫女と付き添いの男が右側に座った。


大巫女が見渡して、飲み物の椀を持ち上げ、宣下した。


「水戸の集落が権現堂に移り、時間も経った。権現堂の巫女の歓迎会と思ってくれ、ケヤキの巫女ともどもよろしく頼む。」


権現堂の巫女がまず答えた。


「大巫女様のお膝元にこれて嬉しいです。ケヤキの巫女様共々、今後とも宜しくお願いします。」


ケヤキの巫女も挨拶をした。


宴が始まり、皆が自由に話し始めた。


ケヤキのリーダーは、大巫女に提案をした。


「大巫女様にお願いがあります。権現堂の巫女様がこちらに来てもらい、竹弓の技術がこちらでも出来るようになりました。合わせて、共闘で狩りをしませんか?」


「おお、なるほどのぉ。リーダーの提案確かに受け取った。」


権現堂の巫女が続けた。


「リーダー、我も賛成じゃ。獲物は何になる?」


リーダーが返す。


「冬に入る前に、鹿を狙います。」


皆がざわつき始めた。

北川辺の親父が話した。


「我らには、大きな網があるぞ」


「皆様、賛同されたのであれば、改めて、段取りの相談をさせた頂き、3日後にお願いします。」


リーダーの声に歓声が上がった。


宴が盛り上がり、その日の夜は更けていった。


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